マネージャーが大切にしているスタッフとの「距離感」
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田口 淳之介
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田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとってボクのことはどうでもいい]
人間関係の全てを左右する『距離感』について考えてみよう!
人間関係って、ボクの中では8割位が「距離感」をどうとるか?というのがテーマです。
人と人の距離感…
うん、距離感ってすごく大切です。
で距離感について考える時に、ボクはこの2点のことを前提に考えています。
物理的な距離感と心情的な距離感
物理的な距離感とは?
読んで字のごとく、人と人が”物理的に近いか遠いか”の話しです。
例えば、ボクはこの一ヶ月間、自社のスタッフ(仲間)に会うことは殆どありませんでした。
数回、店長やアカデミーマネージャーと会ったくらいです。
(若いスタッフの中には、一ヶ月以上会っていないスタッフもいますね)
このケースでは、ボクはスタッフ(仲間)とは同じ所で仕事をしていないので、物理的に距離があります。
その中でも、若いスタッフとはさらに距離があるといえます。
心情的な距離感とは?
「あの人と2人でいても、なんだか心が離れてしまっている」というようなことを、女性が口にしてるのを聞いたことがあります。
心情的なことですから、論理的な言葉にするのは難しいですが、
- 心を一つにして〜
- 心が離れてしまった〜
のような表現が日本語にあるように、人は心の距離感を無意識であろうと意識的であろうと感じ取ることができるものです。
例えば、2ヶ月くらい会っていなかった友人とお茶したとしても(物理的には離れていても)一瞬で昨日も遊んでいたような感覚になれるなら、2人の心の距離感は離れていない。
そんな風に言えると思うんですね。
で、本題です。
なぜ、店舗商売(美容院やネイルサロンなど)で、みんなが「人間関係」をもとに悩んだりぶつかったりするのか?
それは、大前提として「ず〜っと同じ場所に、同じメンバーでいるから」というものがあると思います。
要は、人間関係のプレッシャーを受けやすい環境だということです。
そして、複雑なのは「毎日同じ場所に、同じメンバーでいることが全く気にならない。もしくは、むしろそれが心地良い!」という人もいれば「それが苦痛になりがち」な人もいるわけです。
そして、ボクには不思議に思っていることがあります。
なぜ、世の中には「心を一つにする」という方法ばかりが溢れていて、
近くなりすぎた「距離感」を適切な距離にしていく手法を
ポジティブに説く人が少ないのか?
という不思議です。
個人的には、ナニが何でも距離を近づけるより、チームの中でこんがらがってうまくまとまらないようなコトが起こった時には、物理的・心情的にも距離をとってあげる。
そういう時間を持つことが大切なことも、多々あると思っています。
もちろん、離れすぎず近すぎずの距離感を創りだすのは、難しいコトもありますが、実現するにはコツがあります。
コツを書いていくとすごく長くなってしまうので、簡単に紹介すると以下のような公式が役に立ちます。
適切な人間関係の距離感を導き出す公式は?
経営者(幹部)がスタッフの成長をサポートする距離=物理的距離×心情的距離
この公式を頭に入れておくだけで、スタッフ(仲間)にパーソナルな対応がしやすいです。
※この公式は親子や教師と生徒のような関係でも言えるものです。
物理的距離とは、会う頻度ですね。
関わりを持つ時間のコトを言います。
心情的距離とは心のつながりを感じる距離。
とても感覚的なものなので、言葉にするのは無理があるけど…
例えば母親と赤ちゃんはそのつながりを感じていると思うんですね。
別の言い方をすれば『親密感』とも言えます。
例えば、新人に仕事を教える場合は、手取り足取り仕事を教えます。
その場合、大切になるのは物理的距離(共にする時間)をしっかりとることですね。
その時間の中で、心を通わすコミュニケーションが必要になります。
逆に、仕事を任せられるような人とは物理的距離(共にする時間)は最小限でいいわけです。
但し、心情的距離が離れていると…
お互いに必要性を感じられなくなったり、サポートをしあえない。
そんな状態になりますね。(この状態が続くと、会社やお店ではナンバー2がやめたり反抗的な態度が繰り広げられます)
急いで一緒に働く仲間の心を一つにしようとして、無理に物理的距離を縮めた結果、心情的距離が開いてしまう。
そんなことを繰り返してしまう人が少なくはありません。
しかし、公式をしっかりと理解して、自分と相手の気持ちを大切にできたらそんなことは無くなります。
(ちゃんと理解して使えれば!)
ぜひ、自分と仲間の物理的な距離と心情的な距離は現在どうなっているのか?
遠すぎないか?
または近すぎないか?
自分と相手にとって適正な距離か?
(気持ちよく感じられ、なおかつ仕事がスムーズに展開しているのか?)
ぜひ、適切なポイントを見つけてください。
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