自分が言ったとおりのコトができていない部下にムカついているあなたへ
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田口 淳之介
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読了時間 約 7 分です。
毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?
『私が言ったことができていない!どういうつもり💢』
部下や後輩(中には上司に思うこともありますね)に仕事を指示したあと。
こういう気持ちを抱いたことがある人は、少なからずいると思うんです。
というか…けっこういると思います(笑)
こういう気持ちになっている方から相談を受けていると、ボクはすごくセツナクなります。
なぜなら、こういう方は…
『何回も同じことを言ってもできない部下・上司がいる!!』と怒っているだけで、実は本人が大切な事実を無視しているからです。
それは
『効果の無い伝え方(無駄なコト)を無駄に繰り返している』
という事実です。
自分の『伝え方』に疑問を抱くことなく、できない人をずっと責めているだけです。
さらに、最後はその行為に疲れて『全部がどうでもよくなる』という、お決まりの心理パターンにはまるのです。
(お決まりの心理パターンを話すと、1dayセミナーができるくらいなので、ここでは割愛させてもらいますね)
これでは伝える方も聴く方もハッピーになるはずがありません。
ボクはスモールビジネスの経営者や幹部の方が、このパターンから抜け出すお手伝いをずっとしてきました。
そんな体験から、『自分が言ったとおりのコトができていない部下にムカついている人』が少しでも抜け出せるよう、今回はこの記事でお話していきたいと思います。(あくまでもセルフでやれる範囲を目指すって感じですが)
なぜ『優秀な人』が効果のない方法に執着してしまうのか?
- どうせ言っても聞かない
- 私の言った通りやらない(やれない)
ということは、単純に話しが『伝わっていない』ということですよね?
伝わらない伝え方をしていては、誰だって苦しみます。
にも関わらず、なぜ多くの人は『伝え方』を変えないのでしょう。
ボクが多くの相談を受けてきてわかったことは、
人は自分の『伝え方』に執着する
ということです。
極論を言ってしまえば『伝えたい内容』を理解してもらいたいのではなく、『相手に自分の伝え方を認めさせたい』ということです。
そんなバカな…
と思う人もいることでしょう。
特に、『私が言ったことができていない!どういうつもり💢』という気持ちを抱く方の多くは優秀な方です。
優秀な方は、知らず知らずのうちに(わかっててやっている場合もあるけど)『自分が正しい』ということを、相手に納得させたくなるのです。
この状態が習慣化している場合は、完全に無意識の状態で、ネガティブなコミュニケーションパターンにはまっています。
どんなことでもそうですが『執着』してる状態って、健全じゃないですよね。
なので『自分が正しい』ということを認めさせたくなる気持ち。
そこから生まれるコミュニケーションパターンを持っていること。
そして、なぜそんなコミュニケーションパターンを自分が持ってしまったのか?
それらの理由を知ることが、苦しい状態から抜け出すための近道です。
『私が言ったことができていない!どういうつもり💢』と思わす部下と自分は同じ。と認め受け入れる
『効果の無いな伝え方をし続けている人』と、『何回も同じことを言わす人』。
この2人の共通点はなんでしょう?
ボクが思うに、『自分のやり方を変えない』というところです。
自分のやり方を変えない2人の間には、わだかまりができます。
酷い時には”目に見えるカタチの争い”が生まれます。
どちらの人も、同じコト(自分のやり方を変えない)を別の形で表現しているだけに過ぎないのです。
そんな2人は、第三者のボクから見たら『仲良しさんだなぁ』と感じるのです。
『ふたりとも、ソックリだなぁ』って。
で、これをクライアントに言うと、たいていみんな怒ります(笑)
怒るけど、ちゃんと説明したら黙ります。
黙ってから、自分自身に向き合いはじめると、状況がすっごく良くなります。
ボクとクライアントの間によくある会話を一つ紹介しますね。
仮に『私が言ったことができていない!どういうつもり💢』と感じている方をAさんとしましょう。
Aさん
『ジュンさん、部下のT君に同じことを何回言っても聞かないんです。どうしたらいいですか?』
ボク
『□□するように、話してみたらどうですか?』
Aさん
『それはもうやりました。他にもたくさんの方法を試したんです。もう、ナニをやってもダメです。』
ボク
『そうですか。では、クビにしたらいいんじゃないですか。言うこと聞かないんだから』
Aさん
『それは極端じゃないですか!T君にも良いところはいっぱいあるんですよ!』
ボク
『じゃあ、その良いところを伸ばしてあげたらいいんじゃないですか?なんで、Aさんの言うことを聞かせようとするんですか?』
Aさん
『仕事だから当然じゃないですか!!!』
ボク
『はぁ〜。では、本当に言うことを聞いてもらいたんですね?』
Aさん
『当然ですよ!だからジュンさんに質問してるんですから!』
ボク
『でも、Aさんはボクの言うことを聞かないと思いますよ。質問してるけど、もしボクのアドバイスが気に入らない答えなら…やらないでしょ(笑)』
Aさん
『ウッ…』
ボク
『だから、Aさんにはお似合いの部下ですよ。ソックリだから(笑笑笑)』
Aさん
『いや…確かにそうかもしれないけど、本当にどうにかしたい!って思ってるんですよ』
ボク
『そうですか。じゃあ信じますね。で、信じるからボクの言った通りしてくださいね』
Aさん
『わかりました』
ボク
『Aさんが感じてる不安やネガティブな気持ちをその人に話してください。そして、相談してください』
Aさん
『はっ?私はどうしたらT君が言うことを聞くか、ジュンさんに聞いてるんですよ?私がT君に相談してどうするんですか?』
ボク
『言ったそばから、もうボクに反抗するんですか?全然人の話しを聞きませんね(笑)さっきボクが言った通りですね』
Aさん
『ホントですね…』
ボク
『いま、どんな気持ちですか?』
Aさん
『気持ち?』
ボク
『そう、気持ちです』
Aさん
『…』
ボク
『Aさんは頭の中に自分の考えがあります。それは別にいいんです。でも”その考えしかありえない”という考えが邪魔して、他の方法やアイデアを試す力が弱まっています。そして、T君も同じ状態なんです。
だから、自分の気持ちに気が付かないとT君の気持ちにも気がつけないんです。
T君をどうこうしようとするより、自分の気持ちに敏感になることの方が100倍大切です。
少し日にちをとるので、それができるようになったら、T君への伝え方を教えます』
Aさん
『確かにジュンさんの言うように、私は”気持ち”を伝えていませんでした。言う必要も考えたことなかった…』
ボク
『人は正しいことだけでは動かないですよね。やっぱり『気持ち』が触れ合うコミュニケーションじゃないとね〜』
ボクとクライアントさんの関わり合いの(初期段階)中で、本当によくあるコミュニケーションを紹介しました。
こうやって、少しずつですが、言うことを聞かない部下と自分には『同じところがあるよなぁ』ということを認め受け入れていきます。
この状態になって、はじめて『伝え方』の話になるのです。
自分と相手の共通点を認める姿勢がない人に『伝え方』だけを教えても、全く効果がないばかりか、逆に悲惨なコトになりますから。
まとめ
ボクの体験では『私が言ったことができていない!どういうつもり💢』と感じる時は、いつも自分のコミュニケーション技術を伸ばすチャンスでした。
だいたいにも、2〜3回言っただけで、すぐにあなたの言うとおりにデキる部下(仲間)は、そもそも優秀な人です。
そんな優秀な人ばっかりなら、あなたが上司でも先輩でなくてもいいと思いませんか?
本かなんかあげて『読んどいて』と自習を促すだけでいいんですから。
あなたの言ったコトができていない。
そんな部下がいるなら、あなたにとって最高です。
あなたの『伝え方レベル』を一気に伸ばすチャンスだからです。
ボクはこうも思うんです。
そろそろ、たとえ上司でも社長でもなんでもいいけど…
人間が人間を『仕事という大義名分によって改造していい』みたいな感覚、やめたいなぁって。
そんなサムいことをするより、自分自身を成長させた方がはるかに効果的で、はるかに成果があがると思うからです。
そして、そっちの方が笑顔が増えると思うからです。
コミュニケーションが円滑な会社(お店)とそうでない会社(お店)は、売上げにはじまり従業員の定着率やモチベーションなど、様々な分野に違いがでます。
しかし、コミュニケーションの基本も理解せず、トレーニングもせずにリードしていかなくてはいけない状況が多くの経営者や幹部の現実です。
これって、本当は相当な無理があることです。
無理して、無残な結果になっても悲しいだけですよね?
コミュニケーションの基本は『人間関係』です。
人間関係の仕組みを理解していないと、本当のことを伝えあって、お互いに理解しあうというのは、これまた難しいというか…
殆どできないコトなのです。
ボクはスモールビジネスの経営者や幹部の方(今回は美容院の経営者・幹部の方です)に
『人間関係の仕組み』
&
『コミュニケーション』
についての特別セミナーを開催することを決めました。
スタッフと良好な関係を築き、もっとお客様をみんなで一緒に喜ばしていきたい!と感じる方は、ぜひ参加してみてください。
記事よりさらに深い内容をセミナーではお届けします。
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最後までお読みいただきありがとうございました♬