やる気のない社員がいます。どうしたらいいですか?に答えています!

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 10 分です。

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!

 icon-arrow-circle-o-right スモールビジネスプロデューサーの田口淳之介です。

 

 インスピレーションマネジメントとは?

 

 

【必読】10分で完了する!あなたを悩ます”やる気のない社員対策”

やる気がない社員_Inspiration Management

【やる気のない社員がいます。どうしたらいいですか?】

 

このテーマは、度々このブログでも記事にしていますが、僕の答えは一貫しています。

 

「ほっときゃいいんじゃない?」

 

というものです。

いっけん冷たくも見える対応ですが、その対応の真意を今からお話ししていきます。

前提として、次のことをお伝えしておきますね。

技術や能力を持って、なおかつ夢も持っているような社員を採用するところからスタートするのは、ITなどのベンチャー企業くらいのものではないでしょうか?

そのような、上昇気流にのっている市場がある業種と、そうでない業種ではそこで働きたい!と集まってくる人が違うと思うんです。(一般的な話しですよ)

 

ある程度成熟した業界や美容業界のような、ただでさえ人材不足の業界。

はたまた、介護業界などの人材育成に大きなテーマを抱えている業界では、従業員の『やる気がある・やる気がない』は大きなテーマとされることがよくあります。

 

スモールビジネスの経営者・幹部は従業員が目の前にいたら「やる気を持って欲しい」と思うのは当然といえば、当然です。

 

当然過ぎるからこそ、色んな盲点が生み出されれると思うんですね。

 

Inspiration Management_no motivation

 

 

やる気がでないのも当たり前?受けてきた教育に問題あり

Chapter1

まずは『なぜ?やる気のない社員が誕生するのか?』という社会の成り立ちから考えてみましょう。

 

現代の義務教育は、かなり横暴に言ってしまえば、ルールとシステムを守ることを前提に構築された教育だと思います。

例えば、チャイムが鳴ったらみんなが同じ時間に、同じ場所に強制的に移動することを前提としています。

これが良いか悪いかの議論ではありませんよ!

 

ただ、このようなシステムの中で育つと、全般的に無気力になりやすいし、指示を待つような体質にはなりやすいと思うんです。

 

自分の感じたままに、考え、行動する。

その結果に責任をとる。

というようなスタンスを持って成長していく。というのは、かなり難しいはずです。

 

少し話しはずれますが、スモールビジネス・中小企業の社長などに会っていくと、多くの人が青年期の学校生活では、そのシステムに対応できなかったようです。

また、少なからず違和感を感じていた!という人も多くいます。

 

そのシステムに自分が違和感を抱いていることを認識してた人のほうが、良い意味で常識外のことをスタートしやすいようです。

そして、大人になってその時自分に必要な知識や常識を吸収しているので、効率が良いのだと思います。

 

 

僕自身は子供の頃、学校のシステムを覚えることができませんでした。

別にグレてはいませんが、どうしてもルールが自分の中に入っていかなかったのです。

 

結果、大人になってから沢山の人から必要なことを教わり、必要な本を自分で読み、なんとか生きてきた感じがします。

 

いまだに、当時の名残のようなものかもしれませんが「みんながこうしろって言っている」みたいなことを言われると、

 

誰が?

みんなって誰???

じゃあ、みんな連れて来て!!!

みんなと僕が話すから(笑)

 

みたいなメンドクサイ自分がいたりします。

やる気のない社員がこれまでに受けてきた教育は、学校や家庭の影響を強く受けているわけです。

その背景を理解していくのは、とても大切なことだと感じます。

 

 

仕事内容があっていないから、やる気が無い

Chapter2

『仕事の内容があっていないことをする』というのは、本当はやる気が出る、出ないに直結はしません。

合う・合わないを判断する前に、やる気がない人も多いですし、合う・合わないを考える以前に、その仕事をする強い動機があれば、そんなことは思いもしないからです。

 

しかし、長期的に考えた場合は、確かに自分に合う仕事・合わない仕事というのは存在します。

 

例えば、僕が使用しているPCはmacですが、動画をつくったり、様々な記事を書いたりするのは楽しくやっていますが、エクセルを開くとなんだかテンションが下がります。

 

きっと…というか絶対、僕にあってないのです(笑)

エクセルもエクセルでできることも。

全く使えないのは困るので、必要最低限は使用しますが、これがメインの仕事(事務とか)とかは、考えただけで

 

「僕には無理です!スミマセン」

 

と叫んでしまいそうです。

 

なので、仕事の内容があっていない人が、合っていないことをずっとする。

と考えると、「そりゃやる気が出ないよなぁ」とも思います。

 

ただ、仕事の内容の何割にハマっていて、何割にハマっていないのか?

 

ハマっていることをどのように増やせるのか?

合っている仕事と合っていない仕事の比率ということは、考える余地があることだとも思います。

 

 

会社(お店)のメンバーとあっていない

Chapter3

上司や、仲間と「なんだか合っていない」というのは、本人にとっても会社にとっても切実に感じてしまうことかもしれません。

個人的には、無理に合わせる必要は無いとは思いますが、あまりにもかけ離れていると『共感』しあえないので、お互いに苦しくなるのも事実です。

 

例えば僕が明日から、医師の中に混じって仕事をしようとしても、なかなかハードルが高いのと同じです。

 

それは医者になる人とは、10代の頃に経験したことも違うだろうし、勉強してきた時間も違います。

要は、バックボーンが違いすぎて、相手の苦労や悲しみ、喜びを感じた体験を、僕は体験していないので、自然発生的には共感が生み出されないのです。

 

ここまで極端な例じゃないにしても…

例えば職人仕事で「お客様に奉仕する」という気質が絶対的に大切な仕事。

そういう気質を持った仕事場の中に、コンサルタントのように「思考」を中心とするような気質をもった人が入ってしまった場合は、合うはずもないのです。
(よほど立ち位置と役割が明確で、それに合わせた混ざり方をする場合は除く)

 

このようなミスマッチは、いかに入社前に自社の仕事を体験してもらえる機会を作っていけるか?

ということで、ある程度は解決できるように感じます。

 

 

スタッフ個人の問題によって、やる気がでない

Chapter4

入社して長い期間お務めしているような人は、会社と人生の10年・20年を共にしていることもあります。

その場合は、やる気には波のようなバイオリズムがあるわけで、やる気がある時もあればそうでない時もある。

ということを前提にしなくてはいけないコトだと思います。

 

  • 彼女・彼氏ができた時
  • 彼女・彼氏と別れた時
  • 結婚した時
  • 離婚した時
  • 家族に不幸があった時

 

などなど…

この辺を考慮して、会社も社員も共にお付き合いしていく感覚があるかどうか?というのがテーマになります。

 

こんなことを書くと、ビジネスを舐めるな!と言われてしまいそうです。

プロフェッショナルの世界では、プライベートでの感情のブレが仕事にでるのはN.Gなのはわかっています。

しかし、例えばこう考えてください。社員が結婚を期に家族を養う!という意識から仕事に集中し、良好な結果を生むことは珍しいことではありません。

ビジネスには、常にプライベートの感情が影響して当然だし、それを受け入れた方がナチュラルだと僕は思っています。

 

僕自身は、実は上記にあげたことではあんまり気持ちがブレたことがありません。

しかし、一度だけ心にポッかり穴があいて、なかなか軌道修正できなくなってしまったことがありました。

 

その時は、妻が流産を経験し、その次に死産を経験したときです。

死産で、亡くなった子供の遺体を見た翌日にも僕は仕事をバリバリしていましたが、自分の心にはポッかり穴が空いていたのです。

むしろ、その経験を無かったことにするかのように、仕事に集中していきましたが、そもそも心が壊れていたので「人の気持ち」を完全に無視して、効率のみを追いかけることにやっきになりました。

 

この経験も踏まえたうえで、やる気にも種類があって、やる気の根本的な動機が大切なことを理解しました。

見返したい!とか、向き合うべきことから逃げるため!の「やる気」は永続性を持たず、本人も周囲も苦しめるのです。

 

 

将来に不安を覚えている

Chapter5

「この会社にいても、将来が不安です。」

ということからやる気が薄れていく。というのもあります。

 

僕も過去に従業員に言われたことがありました。

その時は「僕もだよ。将来のことを考えると、誰でも不安になるようにできているから」

ということを伝えたのと同時に「目の前のことに完全に集中してね」ということを伝えました。

 

僕も、将来が不安だと感じることがあります。

不安になりたければ、facebookのニュースフィードを見るだけでもなれます。

不安を煽って、他との差別化を示して、自分たちのやっていることを証明しようとしている「いまどき!」なマーケティング手法&マーケッターが溢れているからです。

 

面白いのは「これからの時代は共感だ〜」とか言いながら、不安を煽るキャッチコピーを使用しているところです。

 

あっ!話しがそれました。

そうなんです。

 

個人的な不安を、会社のせいにする人はその会社に自分が合っていない。と考えるようになるのです。

そして、自動的にやる気のない状態に突入していきます。

 

さらに詳しく言えば、「個人的な不安」とは自分の感情です。

自分の感情に無責任な人は、必ず他者のせいにします。

やる気うんぬんの前に、「自分の感情には責任をもてること」を伝えてあげる必要があると思います。

 

 

やる気のない社員を生み出す人がいる

Chapter6

やる気がありすぎる人と、普通の人がいるとします。

やる気がありすぎる人があなただとします。

あなたは、普通の人にも自分と同じような時間の使い方を求め、自分と同じように学び、仕事に取り組むことを求めます。

 

それについてこれない人は?

そうです。

あなたにとって、もちろん「やる気のない人」に成り下がるわけです。

 

普通の人だったのに、あなたが関わりだしてから、みるみる”やる気が低下”していきました。

これも、やる気がない人を生み出すパターンなのです。

 

やる気モリモリなのが問題ではありません。

相手に、合意をとらず「求めること」が問題なのです。

 

中には、この結果を経験して「自らのやる気」をトーンダウンさせて調和を図っている人もいますが、それはなんの解決にもならないどころか、会社やお客様からしたら大きな損失となる点も見過ごせません。

 

 

対処法

prescription1

ここまでは、なぜ?やる気がない人が生み出されるのか?

社会・パーソナル・人間関係という点から原因の仮説を立ててきました。

 

そして、ここからはそれに対応する具体的な方法です。

かなり深いところまで、アンサーを掘り下げますので、読者の方はついてきてくださいね。

ではいきます!


「ほっときゃいいんじゃない?」

 

 

以上です。

う〜ん…やっぱり、これにつきます。

これ以上は何も無いのです。

ホント。

 

ただ、シンプルすぎることが受け入れられるのは、まだまだ一部の方だというのも理解しているので、ほんの少しだけ説明を加えます。

 

 

会社(お店)がやる気のない人を置いておけるだけの規模になってしまっている

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お客様のことにフォーカスしていて、それだけでみんなが心も身体もほどよく疲れるような規模の時には、やる気がない人は、会社にはいることができません。

 

事業規模が大きくなってしまって、そういう人も雇用できてる状態は、いわば贅沢病のようなものかもしれません。
(念のため!この記事は心身ともに健康で、単純にやる気のない人に対して経営者・マネージャーがどうすればいいのか?ということを書いています。会社の不当な行いによって、やる気を失ってしまっている人のことを書いているわけではありません)

 

これが、加速すると会社(お店・チーム)全体に淀んだ空気が流れるのでしょう。

従業員のことをいる・いらない。

というのは、言葉上も意識上も僕は好きではありませんが(モノじゃないからね)お客様のことを第一に考えてくれない人とは、一緒にいようとは全く思いません。

 

逆説的ですが、会社がお客様にフォーカスしていくのをやめると、やる気のない人は生み出されるような気がします。

 

 

吉田松陰でも無理!と感じた人がいる

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あの有名な吉田松陰でも、門下生の中に「こいつは無理だなぁ」と感じた人がいるそうです。

 

その人達(2名)の特徴は「感じない」というものだったと、本で読んだことがあります。

感受性が著しく低い人に対して「感じろ」と、どれだけ言っても、それは無理なことなのかもしれません。

 

やる気とは、何かに心が動いたところから湧き上がるものです。

心が鈍い人には、どうしよもない。と割り切るのも大切です。

 

 

「やる気のない社員がいます。どうしたらいいですか?」一番の問題は?

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この質問の一番の問題は、やる気のない社員を問題視している。その人の”心”にあります。

 

その社員のやる気を計測してるのも、やる気を持って欲しい!と思っているのも、全てはその人を見た側の経営者や上司・先輩のフィルターでしかないからです。

 

やる気のない人を見ている時、同時に「やる気のある人」を見ることはできません。

せいぜい、やる気のある人・ない人を比較して、順位をつけることしかできない思考回路に陥っているのです。

 

僕は、それが一番の問題だと思うんです。

 

どれだけ凄い潜在能力を持っていても、どれだけ仕事覚えが良くても、自主的に人は「やる」と思わなければ、他者がどうこうすることはできません。

 

一時的にはカンフル剤を注入するように、やる気をあげたとしても本質的に改善したとは言えないと思います。

すると、またやる気が無くなってきてるように見えたら、カンフル剤の注入です。

 

繰り返せば、完全に『モチベーション中毒者』を創りあげます。

 

これが、会社と社員が「共依存」の関係になるきっかけとして、最も多いパターンではないでしょうか?

やる気のない社員に経営者・マネージャーにできることは次の3つくらいです。

 

 

やる気のない社員に経営者・マネージャーにできることは次の5つのこと

  1. 自分が可能な範囲で、話しを聞いてあげる
  2. 自分が仕事で素晴らしいと感じることを伝えていく
  3. あなたのことが大切だと伝える
  4. ほっておく(これも愛)
  5. やる気を失わないような環境づくりを普段から取り組む

 

 

まとめ

いかがでしたか?

「やる気のない社員がいます。どうしたらいいですか?」の答えを僕なりの視点でお話しさせていただきました。

 

あなたは、あなたのやる気をどうセルフマネジメントしていますか?

もし、あなたが情熱的に仕事に取り組んでいるなら、それは外部からの操作を受けているわけではないと思います。

外部の影響を受けたとしても、操作はされていませんよね?

 

どうしたらいいのか?にこれが唯一の正解!なんていう解答は無いと思いますが、自分なりの解答を創る。

 

その解答を常々ブラッシュアップしていく。

そんなことしかできないのが実情だと思います。

 

ぜひ、やる気の無い社員にあなたが引っ張られないようにしてください。

やる気のない人のことばかりを考えていると、自分もやる気が失せますから!

 

 

【音声ファイル】やる気を失わないような環境づくりとは?これだけは抑えておきたいたった1つのこと

 

 

 

  大阪(関西)の美容院経営者・幹部さんに届きますように♡僕の夢に協力してくれる方募集

最後までお読みいただきありがとうございました♬ 

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2016-11-18 | Posted in 従業員育成Comments Closed 

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