美容院の店長が言った!『本気でお店を良くしたい❗もっと役に立ちたい❗』に答えた記事《ムカつくリストから始めました》

この記事のURLとタイトルをコピーする

The following two tabs change content below.

田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 11 分です。

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

この記事を書いてるのってどんな人?と思った方はこちら

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

田口 淳之介 プロフィール 
 [副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]

 

 

リーダーシップ・プログラム(旧名:顧問サポート)を受けてくれている美容院の店長さんから

 

 

『もっと、お店を良くしたい』

 

 

という相談を受けました。

 

『もっと良くしたいけど、できていないことが多すぎて…』という感じで、『精神的に少しお疲れかな』というのが、ボクが受けた相談者さんに対する印象です。

こういう状態って、店長やマネージャーというのは、みんな経験する気持ちですよね。

 

すんご〜く心がしんどい状態。

 

 

『もう、自分がどれだけ頑張っても、無駄なんじゃないか?』

 

 

そう感じる、あの瞬間です。

このテーマを解決するために、具体的な方法をシェアしたいと思います。

 

 

まずは”ムカついていること”を明確にする!

問題とは、問題を見る人の『目』があって、はじめて存在します。

 

問題の見方を変えること。

ようは、問題を優しい目で見れるようになることが、解決に向けてナニよりも大切です。

問題に打ちのめされているとき=問題を深刻に捉え、自分のコトを責めている状態

問題を軽やかに解決し、その問題をチャンスに変えられるとき=問題に真剣に取り組む意欲がある。問題を解決できる自分にワクワクしている

 

問題を明確にするために、ボクがまず彼女にお願いしたのは、現在の問題。

彼女がムカつくことをリストにしてもらいました。

 

 

『ムカつくリスト』

 

 

です。

変にポジティブシンキングな人は『他人の良いところを見よう!』と言います。

ボクからしたら…

みんな、良いところを見たいし、見たいんです。

 

でも、気がついたら『修正しなくちゃ!』というところに目が行ってしまう。

そんな状態に人間はなることがあるんです。

 

そんな人に、ポジティブシンキングは何の役にもたちません。

せいぜい『私がもっと前向きに考えなきゃ…』と、余計に自分を責める材料が増えるだけです。

 

本気で解決したいなら、こういう時は逆に、ちゃんと『ムカついている』という、自分のネガティブな感情に向き合う機会をつくらなきゃいけないんですね。

で、リストアップしてLINEで送ってくれたのがコレ。

※読みやすいように写真の下に書き出してあります。

 

  1. 約束したコト・発言したコトをやらない
  2. 朝、出勤時間にルーズ
  3. 人の気持ちを考え、思いをくみとれない
  4. 気持ちを態度・顔に出す
  5. ごちそう様・ありがとうを言わない
  6. 空気を読まない
  7. ルーティンな準備なのにしていない
  8. 早くてきれいな仕事をしない
  9. 使った所をきれいにしない
  10. 効率が悪い動きをする
  11. 出してはいけない所に出さない
  12. 集中していない・してるふりをしない
  13. 自分をたなにあげて、人にモノを言う。上から目線の人
  14. トイレの後きたない
  15. ズルしてる・サボってる人・自分に甘い人
  16. ガチャガチャしている・ガチャガチャ音をだす
  17. スタッフ間の話し声がお客様に聞こえてくる
  18. 時間をつながない
  19. ヒマな時の動き、準備が悪い
  20. まわりを見て、人を動かさない
  21. 人の道具を勝手に使っている(粗末に扱う)
  22. タオルもきれいにたためない(何度言っても)
  23. 期限を守らない・行動が遅い(それが何度も続く)
  24. 言わないとやらない
  25. 自分で少し考えてからやらない(すぐに人に聞く)
  26. ゴミも捨てない・分別しない
  27. タイミングを事前に伝えているのに、やってくれない
  28. 人任せで人のせい
  29. 口だけで感謝や応援の言葉も言わない
  30. 何度言ってもできない

 

このリストを出してくれた方の名誉のためにお伝えしておきますね。

彼女はとても優しく、仕事もバリバリできる美しくカッコイイ女性です。

 

ただ、もっと自分の仕事を!お店を!

仲間と良くしていきたい!

 

そう思ってるのがちゃんと伝わってきたので、正直に自分のネガティブな感情に向き合ってもらったのです。

 

 

『店長』という役職ある人。

責任ある立場の人(経営者でもマネージャーでも)は、自分の中で理想を持っています。

 

また、自分の仕事の仕方を確立している人です。

ストレスの原因は、その自分の理想ががうまくチームに波及させれないことです。

 

うまく波及させれない、一番の原因は

 

 

『伝えていない』

 

 

からです。

 

ナニを伝えていないのか?

 

それは、自分の理想を伝えていないんです。

 

一つひとつの仕事にダメ出しをしてれば、誰だって『私は怒ってばかりいる…』と、気分がゲンナリしてきて当然です。

理想と現実を埋める作業を、一人でやっていたら心が壊れます。

 

伝えなきゃいけないのは『ビジョン』です。

未来にあるべきお店の姿です。

 

大前提として、このことを覚えておいてください。

 

 

リストを分類する

上記のリストを見て、ボクが出した次の指示はコレです。

 

『リストの中で、これって社会に出るまでに家や学校でやっておくしつけだと感じること。普通は、お家で教育してもらってから社会に出ることだろ!と感じることに◯をつけてください。』

すると、30個のうち19個は躾だと本人が感じているコトに気がつきました。

※黄色いアンダーラインの入っているものが『躾』だと感じているものです。

 

  1. 約束したコト・発言したコトをやらない
  2. 朝、出勤時間にルーズ
  3. 人の気持ちを考え、思いをくみとれない
  4. 気持ちを態度・顔に出す
  5. ごちそう様・ありがとうを言わない
  6. 空気を読まない
  7. ルーティンな準備なのにしていない
  8. 早くてきれいな仕事をしない
  9. 使った所をきれいにしない
  10. 効率が悪い動きをする
  11. 出してはいけない所に出さない
  12. 集中していない・してるふりをしない
  13. 自分をたなにあげて、人にモノを言う。上から目線の人
  14. トイレの後きたない
  15. ズルしてる・サボってる人・自分に甘い人
  16. ガチャガチャしている・ガチャガチャ音をだす
  17. スタッフ間の話し声がお客様に聞こえてくる
  18. 時間をつながない
  19. ヒマな時の動き、準備が悪い
  20. まわりを見て、人を動かさない
  21. 人の道具を勝手に使っている(粗末に扱う)
  22. タオルもきれいにたためない(何度言っても)
  23. 期限を守らない・行動が遅い(それが何度も続く)
  24. 言わないとやらない
  25. 自分で少し考えてからやらない(すぐに人に聞く)
  26. ゴミも捨てない・分別しない
  27. タイミングを事前に伝えているのに、やってくれない
  28. 人任せで人のせい
  29. 口だけで感謝や応援の言葉も言わない
  30. 何度言ってもできない

 

 

教えるか教えないか『選択』する自由を取り戻す

ココで、ボクは相談者に確認しました。

『スタッフさんに対してのしつけをにないたいですか?それとも、そのしつけを自分の仕事にいれたくないですか?』

 

相談者の答えは、

『やりたいです!』

 

でした。

ココで大切なのは『スタッフに対しての躾を仕事にするもしないも、自由に選択できる』ということです。

躾なんかしたくない!という人も問題ないし、躾を担いたい!という人もO.Kなのです。
(どちらの想いをベースにしても、雇用は創出できますから安心してください)

 

 

話しを戻します。

 

ボクは続けて質問しました。

『なんで、やりたいんですか?』と。

 

すると、こう答えてくれました。

 

 

『スタッフが結婚したときとか、美容師としても、ちゃんとできるようにしてあげたいからです』

 

 

これは、相談者の方の親心みたいなもんですよね。

すごくあったかくてとうとい想いです。

 

 

で、こんな尊い『想い』が全然スタッフに伝わっていないのです。

 

なぜか?

 

 

『伝えていない』

 

からです、答えはこれにつきます。

どんな想いでスタッフの成長に関わろうとしているのか?

どれだけ、仲間(上司も含め)を大切に感じているのか?

伝えていないところに、いつも違和感が発生して、違和感を放置すると問題になるんです。

 

 

『ムカつくこと』が明確になってはじめて、対策は具体的なものになる

次に、ボクはこんな質問をしました。

『どれくらいの期間をかけて解決したいかどうか?』

 

 

この質問は相談者が『どれくらい本気で解決したいのか?』を計測できる、優秀な質問です。

 

 

殆どの人は『解決する方法がわかれば、期間を言える』と思っています。

でも、この考え方は、モノゴトを解決しない。

もしくは、すごく時間をかけてしまう人の考え方なのです。

 

 

本当に大切なのは、最初に直感で期間を決めちゃう。

決めちゃうと、その期間にあった解決方法を手に入れられるのです。

 

 

そして、ココが重要ポイントです!

ボク達は、実はそんなに簡単に問題を解決したくないのです。
(そういう隠れた心理が働くものなのです。人間って…)

 

 

なぜなら、ボク達は『問題を抱えていて、その問題を解決するのが仕事』と、大きな誤解をしやすいからです。

この誤解は『問題が無くなること』に『怖れ』という気持ちを感じやすいのです。

なぜなら、問題があることで『自分の存在価値』があるように、誤解しているからです。

 

特に、店長やマネージャーはこの状態になります。

ある程度、売上げがあがっていて、お店が安定していると、こうなりやすいのです。
(この理由は、とても深いものがあります。書いてると記事が長くなりすぎるので、また別の機会にお伝えします)

 

 

試しに、ボクは相談者の方に電話でこう聞いてみました。

 

ボク

『すぐ解決できる方法の一つとして、例えばボクがあなたのお店で3日間だけ店長をやったとします。

3日でこれらの問題がなくなっていたら….どう感じるでしょうか?

 

相談者

『….』

 

ボク

『きっと、すごく凹むと思いますよ。自分の存在価値が無いように感じませんか?』

 

相談者

『はい。なんか、それで解決してても、嫌です』

 

ボク

『ですよね。ボクも逆の立場ならそう感じます。だから、ボク達は問題をすぐに解決したくないんですね。

そして、もう一つ言えるのは…店長の仕事をクリエイティブなものではなく、悪い所を直す仕事。そう相談者さんが勘違いしている可能性があるということです』

 

相談者

『…確かにそうかもしれません』

 

ボク

『相談者さんが、毛先の傷んだお客様をカットする時にどうしていますか?

毛先2cmを切るだけで帰しますか?きっと、帰さないですよね。

お客様がどうなりたいのか、ヘアカウンセリングしますよね?

その希望を聞いて”こうなりたい!”の中に、修復する必要がある箇所が存在してたら、修復するだけで、修復のみを目的にはカットしないですよね。

スタッフさんと良い店を創るのも一緒ですよ』

 

 

あなたは、どう感じますか?

悪い所、至らないところは、どんな仕事でも探せば無限に出てくるものです。

もちろん、そういうところを修正していくこと自体は、とても大切です。

 

しかし、それは『こんな店にしたい!』という”夢”とか”目的”というパッケージの中に入っていることです。

決して悪い所を直したからって、素敵な店になるわけじゃないんです。

 

 

全ては『どんな店にしたいか?』

自分と仲間がどんな店で働きたくて、そこにどんなお客様にご来店頂いて、どんな風に喜んでもらいたいのか?

 

全てはココがスタートなんですね。

 

 

3週間で現状に変化を与える具体的な解決策

ここまでは、話しの流れを理解してもらうために。

そして、このテーマ(問題)に向き合うための、マインドを整えてもらうためにお話ししました。

 

 

ココからは、具体的にナニをしていくか?をお話しします。

期間は3週間。

 

3週間で『問題』としていたことを『テーマ』と見れるような自分を創ります。

3週間で実際に問題の解決方法と、問題をチャンスに変換させていく方法を身につけます。

 

『問題』を『テーマ』と見ることができるようになると、解決した時に

 

 

『あの、テーマがあったから私たちは成長できたんだね』

 

 

と、仲間と喜びあうコトができます。

 

21日間プログラム

1日目

  • ムカつくことをリスト化する

 

2日目

  • リストを分類する

 

3日目

  • スタッフの公私ともの成長をサポートする『自分』を認めていく。
  • 自分がこれまでどんな風にスタッフを見ていたのか?に向き合う。

 

4日目

  • スタッフに対して、自分がこれまでどんな風に見ていたのか?どんな風に感じていたのか?正直に話す。
  • 話したあとは、ちゃんと謝る。

 

5日目

  • どんな店にしたいのか?
  • それはなぜなのか?
  • まとめる(この時、リストにしたものを反転する)

 

6日目

  • 自分の理想の店では、どんな風に成長したスタッフが働いているのか?
  • 理想を明確にする

 

7日目

  • 仲間にどんな店にしたいのか?
  • そして、みんなにどんな成長を望んでいるのか?
  • そうなると、なぜ自分が嬉しいと感じるのか?
  • 信頼できる仲間にだけシェアする(2~3名)

 

8日目

  • 6日目の話しをシェアした仲間について『昨日の話しどう思う?』と確認する。
  • この時、数人の仲間の助けを借りて、自分の理想をフルハイビジョンの映像で話せるようにする

 

9日目

  • 数人の仲間の中に、さらに数人を入れる

 

10日目

  • 全員に伝える

 

11日目

  • リストにしたものの中から、簡単なコトを一つだけ選んで、徹底的にできるまでトレーニングする。
    (それ以外の話しはしない)

 

12日目

  • 10日目にトレーニングしたものを復習する。

 

13日目

  • リストの中から、次は2つを選ぶ。徹底的にできるまでトレーニングする。

 

14日目

  • 13日目にトレーニングしたものを復習する。

 

15日目

  • 3つがどのくらい進んでいると感じるか?みんなで確認する場を持つ。

 

16日目~18日目

  • リストの中のもので『視覚化』できるものを、全て視覚化する。
  • 視覚化したものをファイルにする。
  • その際、責任者はみんなに作成を委ね、チェックにまわる。

(みんなで目指すところを明確にする作業)

 

19日目

  • みんなで計画を立てる。
  • 自分たちが描いた理想の店になるために、リストにアップされているコトはどれくらいの期間でクリアするのか?
  • もし、クリアしにくい。と感じたら、今後どんな風に対話していくのか?責任者がみんなと約束をする。

 

20日目

  • 計画を見直す。
  • もっと早くできるものはあるか?
  • もう少し時間をかけたほうが良いと感じることはあるか?

 

21日目

最初にかいた『ムカつくリスト』は、ただ自分が『こんな仕事場を創造したかったんだ。という想いの表れだったんだ』という視点でみれているかどうか、確認する。

 

そして、みんなが自分の描いた理想に協力してくれたコト。

その理想が叶ったとして、みんなに感謝の手紙(出さない)を書く。

 

 

 

まとめ

21日間で行うことを、簡単に書き記してみました。

多少、状況によって順番を入れ替えることもあるかもしれません。

 

しかし『これだけはやってね!』という意味では、充分だと思います。

で、この21日間でナニをしてるのか?というと、次の3つにアプローチしています。

  1. 相談者(責任者)が自らの心に向きあい、誤解を問いていくこと
  2. お店の人間関係を正しい手順でつないでいく
  3. 実際に問題となっていたことが解決されていく(チームマネジメント)

 

この3つに、無理なくアプローチしていく方法が今回ご紹介した21日間プログラムです。

誰かをルールで縛ったり、権力で脅したりする必要がない方法でもあります。

 

最も抵抗の少ないステップなのです。

なぜなら『インスピレーション』と『対話』をベースにしたチームマネジメント方法だからです。

 

ぜひ、トライしてみてください。

 

 

まとめのおまけ

自分自身が、理想の店を描いて、その理想にコミットメントしていくと、どんどん展開していきます。

 

と、同時に『もっと大きい問題』のように感じることにもブチ当たるかもしれません。

そんな時には、どんどん周囲の人の力を借りてくださいね。

ボクにも気軽に質問してください。

 

質問しやすいように、21日間プログラムを細かく書くのを控えておきましたから。

(本当は、ガチンコで書いたら長すぎてスクロールするのがウザいかな?って思ったのが正直なところですが(笑))

 

 

近日開催のセミナー・ワークショップ・ミーティング

各地で”インスピレーションマネジメント”の基本となる、コミニュケーションについて学ぶことができます。

ピン!ときた方はぜひご参加ください。お逢いできるのを楽しみにしています。

 

 

 

この記事に『共感したよ!』とか『面白かったよ!』と思った方はお気軽にfacebookをフォローしてね!

プライベートなことが多いので『興味ないよ〜』という方はフォロー解除してくださいm(_ _)m

icon-arrow-down icon-arrow-down icon-arrow-down

最後までお読みいただきありがとうございました♪

この記事のURLとタイトルをコピーする
2017-12-09 | Posted in チームマネジメントNo Comments » 

関連記事

Comment





Comment



CAPTCHA