全社的な取り組みってナニ?情報に振り回されない”みんな”の力!

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 7 分です。

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

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田口 淳之介 プロフィール 
 [副題 あなたにとってボクのことはどうでもいい]

 

 

最近みんなに”J”って呼ばれてるジュンノスケです。

 

今回は、よくマネジメント系のビジネス書に出てくる、

 

 

これは全社的な取り組みです!

 

 

の謎というか、誤解というか、闇を払拭する記事を書いていこうと思います。

 

というのも、この「全社的な取り組みです!」という言葉に、最も踊らされ、とんでもなく悲惨な毎日を過ごしたことがあるので、このテーマはボクにとって、とても重要なのです(笑)

 

そして、ボクほどでなくても多少は踊っちゃってる経営者・マネージャーさんもいるかもしれません。

 

そんな方には価値がある記事にしたいと思います。
(踊らされた内容はここでは割愛しますが、とにかくスタッフが辞めたり、業績が悪化したりします。そして、身も心もズタボロになります。)

 

 

経営者やマネージャーの脳には「全社的な取り組みです!」というのは、すごく魅力的に!

そして、強烈なインパクトのある言葉です。

 

人によっては『なんだか強いチーム』を思い浮かべる人もいるかもしれません。

『統制のとれたチーム=効率的なチーム』が頭に浮かぶ人もいるかも…

 

 

何より、悪いイメージがまったく浮かばない。

しかし、ココに落とし穴があると思うんです。

 

というのは、実際に「全社的な取り組み」の方法を具体的に教えてくれる人が殆どいないんですよね。

 

もちろん、できてる人はいますが、そういう人はたいてい「自然にできている場合」が多いので、教える側に回っていなかったりします。(もしくは行動の統制=全社的な取り組みとしているか)

 

ということで、自然になんて、1ミリもできなかったボクが、なるべく具体的な考えをオープンにしてみたいと思います。

 

 

「全社的な取り組みです!」に踊らされる5つのあるある

※話をわかり易くするために「お客様に、次回も来店して頂けるようなセールスレターを書く」ということを例題にしていきます。

 

 

全社的な取り組み=全員一緒にスタートする

真心のこもったセールスレター

書かないより、書いてお客様との関係性を深めた方がいいに決まっています。

 

この考えを、マーケティング塾とかで経営者やマネージャーが仕入れてくる。

そして「素敵なことだ~!」と、情熱をチームにぶちまけます!

 

 

そして、早速、週末に全従業を(例えば30名弱)を集めて、

  • お客様にセールスレターを書くことの素敵な点
  • “売上げ”のあがるはなし

 

なんてことを、テンション高めで話します。

また、少し考える経営者・マネージャーなら、「うまくやってる仲間」を連れてきて、従業員に話しをしてもらったりします。

 

 

スモールビジネスの世界では、どこにでもある普通の光景です。

 

がっ!ボクは、思います。

「なぜ、全社的な取り組みにしたいのに、全員同時に聞かしちゃったかな~」と思うわけです。

 

これは、経営者・マネージャーが典型的におちいるパターン。

 

 

“ゴール”を考えていない

 

です。

ゴールを考えずに、スタートに力み過ぎているから、

 

 

セールスレターを全社的に取り組む

イコール

全員同時のスタートとなっているのです。

 

 

完全にマラソンなんかと同じに考えています。

 

マラソン大会で全員が同時にゴールしてるの見たことありますか?

 

 

絶対にないですよね!

 

 

スポーツは、スタートを公平にしなくてはいけないけど、

 

 

チームマネジメントは

ゴールを公平にするように考える!

 

 

なんですよね。

 

だから、マラソンのように、みんなを同時にスタートさせる意味が全然ありません。

ただ、経営者・マネージャーに”悪気がない”けど、1番しくじるのが多いパターンです。

 

 

全社的な取り組み=全員が”すぐに理解し行動すること”をルールにする

経営者やマネージャーが、全員に同じスピードで、同じ行動を要求するパターンです。

しかし、実際にはその行動が具体的にされていなかったり、充分に「トレーニング=反復」されていなかったりする場合に悲劇は起こります。(スタッフにとってもマネージャーにとっても)

 

これは、話を持ってきた人(経営者・マネージャー)には最後のイメージが湧いている。

けど、そこに行くまでの地図がない!という時に起こるパターンです。

 

 

だいたい、仕事が出来る人は「箇条書き」でかかれた資料を、自分の中で物語にすることが出来るような人です。

だから、従業員(仲間)にも、箇条書きでモノゴトを伝えたら「自分と同じくらい理解できている」と思ってしまう。

 

がっ!ボクは、思います。

箇条書きで理解し、心を自ら動かせたなら…

 

 

おたくの従業員は、

全員経営者になってるだろ!

 

 

と。

 

そうじゃないから、マネジメントという仕事があって、チームの中でお互いに学び、協力することがあるんだと思います。

 

 

全社的な取り組み=行動をすぐに揃えようとする

セールスレターを書くに当たって、全員に同じクオリティを要求する。

けど、どうしても「残念なレター」を書く者も出てくる。

 

それを見て『セールスレターの質を揃えるように強制しだす!』ということです。

 

これは『ブログを従業員に書かせている…』なんて会社でもよくあることですね。

従業員に同じクオリティを求めるのは間違っていません。

 

ただ、質を高めたいなら、それ以上に経営者・マネージャーが従業員のサポートを考えなくてはいけません。

 

セールスレターを揃えるだけなら、画一的なレターを送付すればいいだけです。(本部とかで印刷した)

 

わざわざ、スタッフが書くことに意味があるなら、その目的から行動を考える必要があります。

 

 

しかし、『セールスレターを送る』ということに、ポジティブなイメージをしている経営者・マネージャーは、残念なレターを見て「これなら出さないほうがマシだろ」と、怒りの感情を感じます。

 

怒りの感情のままに、従業員を叱りつけるパターンもあるだろうし、怒って「セールスレターの取り組みをやめる」というパターンもあります。

自分が持ってきて(輸入して)『従業員の出来が悪い!』といって、輸入の停止です。

 

 

この怒りの根源には、『みんながすぐにセールスレターを書けるハズ』という、勝手な期待が存在してたりします。

勝手に期待してるから、あせって行動を揃えようとした時に、よく起こるパターンです。

 

『行動を揃えればいいや!』と考えるのは、「単純に練習が必要」という基本を知らないか、忘れているからです。

 

 

「できない組」にプレッシャーを与え、潰していく

この問題は、そもそも「セールスレターを書く目的」が「全社的な取り組みをする」にすり替わってしまうために起こるものです。

 

例えば、セールスレターをみんなが最初の2週間くらいは書く。

 

そして、お客様の喜びの声が2~3は聞こえてくる。
(これは本当に嬉しいものです。)

 

しかし、経営者(マネージャー)の頭の中には、

 

 

「全従業員が書いてるのに…もっとお客様の反応があってもいいんじゃないか?」

 

 

という声が響きます。

 

そして、「全員がちゃんと書いているのか?」という声が聞こえたと同時に『セールスレターでお客様とリレーションシップを深める』という目的は薄らぎ、「全員が書く」という行為が目的になってしまうパターンです。

 

そうすると、この時点では「ちゃんとかけてる」従業員の数は少ないはずです。

見渡せば、従業員の殆どは「できない組」なわけです。

 

そして、「できない組」認定した人に、「ちゃんと書けよ!とプレッシャーをかける」という行為が炸裂して、プロジェクト自体が「重い」ものになります。

最後は、このプロジェクトは自然消滅します。

(すぐに、経営者は新しいネタを持ってきますが 笑 ネタは変わってもこれのループです)

 

 

全社的な取り組みに断念し、経営者・マネージャーが無気力になっていく

全社的な取り組みを成功させるのに必要なのは、最終イメージと、そこに向かう地図&コンパスです。

 

しかし、そのどれかを持たないまま飛びついた「セールスレター・プロジェクト」は当然のことながら頓挫とんざしました。

 

そして、従業員が動かないこと。

なぜ?

お客様に良いことをしてくれないのか?

 

心のなかでは

  • 「バカなのか?」
  • 「やる気が無いのか?」
  • 「仕事をなめてるのか?」etc…

 

罵詈雑言が溢れでて、次第に経営者・マネージャーは無気力になり自滅していきます。

もう、こうなったらどうしようもない状態です。

 

単純に従業員が離れていく状態に向かいます。

 

責任者自身が、自分で気がついて、自分の考えを変えるしかありません。

叱ってくれる友人や顧問がいればいいのですが、いなかったら再起が難しくなります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

1~5のどれかを、あなたも体験したことがあるかもしれません。

ボク自身は1~5をくまなく体験しました(笑)

 

しかし、今となってはその体験があって「逆のこと」を考えられるようになったので、とっても「全社的な取り組み!」が上手になってきたと思います。

 

「全社的な取り組み」とは、まさしく「取り組む方法の1つ」でしかない。

また、本当に「全社的な取り組み」を根付かせたいなら、プランニングと多少の根気(割合は9:1くらい)が必要だと思います。

 

「全社的な取り組み」は将来『文化』になるよう、プランニングするところからスタートします。

また、取り組んでいるうちに、プランに変更が出てくるのも当然です。

着地点にも修正が加わるかもしれません。

 

そして、最後に全社的な取り組みを行うのは、従業員(仲間)であって『自分一人ではできない』ということを大切にしなくてはいけません。

 

「全社的な取り組みをしなくては!」と気負ってしまいがちな経営者・マネージャーさんはリラックスして「全社的な取り組み」に挑んでくださいね♪

 

 

 

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各地で”インスピレーションマネジメント”の基本となる、コミニュケーションについて学ぶことができます。

ピン!ときた方はぜひご参加ください。お逢いできるのを楽しみにしています。

 

 

 

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2015-03-01 | Posted in チームマネジメントComments Closed 

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