自分ができないことを、堂々と伝えられなきゃ部下を持つ資格無し!?
目次
- 0.1 『自分ができてなきゃ、人に言えない病』のナニが悪いのか?
- 0.2 『自分ができてなきゃ、人に言えない病』にはどんな心理が隠されているのか?
- 0.3 スタッフを動かす(マネジメント)に向いている人・向いていない人
- 0.4 自分ができていないことを、他人に突っ込まれたくないという心理を解除する方法
- 0.5 『自分ができてなきゃ、人に言えない病』じゃなかったですか?
- 0.6 近日開催のセミナー・ワークショップ・ミーティング
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田口 淳之介
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読了時間 約 5 分です。
クライアントからの相談に、電話で返答していたんです。
電話を切る間際に、こんなやりとりをしたんです。
クライアント
『すごくわかりやすかったです!ありがとうございました!』
ボク
『こちらこそ~!あっそうそう、K君。この話しをみんなにもシェアしておいてね~』
クライアント
『えっ?でも、自分ができていないことをなかなか言いにくいんですが…』
ボク
『病気だよ!そんなの(笑)札駅ってどこですか?って聞かれて、“ボク、札駅を創ったわけではないので、教えれません”なんて、言わないでしょ(笑)』
クライアント
『たしかに(笑)みんなにシェアしときますね~』
ボク
『ありがと~』
※札駅=札幌駅。ちなみに名古屋駅は名駅と地元の人は言う(笑)
電話自体は和やかに、楽しく終わりました。
相談してもらって、スッキリしてもらえるのはすごく嬉しいです。
また、実行に移していくクライアントを見るのは、本当に頼もしいというか『きっと、あなたなら大丈夫!』という、ナントモ言えない安心感がボクの心に広がります。
しかし!!!
この『自分ができていないことは、人には言えない』というパターンのやりとりは、すご~く多いんです。
その名も『自分ができてなきゃ、人に言えない病』
(もちろん、ボクが勝手に命名したものですよ)
この病気、経営者や幹部の人にとっては、百害あって一利なし!
そう断言できます。
なので、この記事を読んで「もし、自分が病気だったんだ!」と気づいたり、「あのスタッフには確かにそういうところがあるかも…」と気がついてもらえれば、その“気づき”自体が治療のスタートです。
ぜひ、『自分ができてなきゃ、人に言えない病』について、ナニが問題なのか?
どう治療したらいいのか?
一緒に考えていきましょう。
『自分ができてなきゃ、人に言えない病』のナニが悪いのか?
経営者や幹部が『自分ができてなきゃ、人に言えない病』にかかっていると、会社・お店の成長のスピードを遅くしてしまうんです。
なぜなら、仕事というのは“自分ができないこと・できない量の仕事”を仲間に助けてもらいながら進めるのが当然のことだからです。
もし、自分ができるようになる前に、誰か他の人ができるようになれば!
会社やお店という単位で見た時には、O.Kなわけです。
ナニも、あなたが“できるようになる”一番最初の人でなくてもいいわけです。
『自分ができてなきゃ、人に言えない病』にはどんな心理が隠されているのか?
『自分ができてなきゃ、人に言えないという思い込みを持っている人には、大きく分けて2つの心理が隠されています。
- 『(自分が)できていないことを(他人に)突っ込まれたくない』
- 『自分が他人より優位に立ちたい』
この2点の心理が隠されているパターンがよくみられます。
自分の頭では会社・お店に貢献したい!と考えています。
そして、言動も「会社・お店に貢献したい!」風に見えます。
しかし、(多くの場合、本人も気がついていない)無意識のうちに、上記のような心理が働いているのです。
そのため、自分の中で相反する考え・気持ちが存在します。
その相反する考え・気持ちが“葛藤”となっていきます。
葛藤があると、望むようなパフォーマンスをあげることができなかったり、イライラしやすかったり、無感情になりがちです。
(症状は、その他にも色々あります。)
スタッフを動かす(マネジメント)に向いている人・向いていない人
仲間の育成が上手で無い人は、必ずと言っていいほど『自分でやったほうが早い』と言います。
確かに、一時のスピードだけを見たら『自分でやったほうが早い』に決まっています。
なんせ、自分はその仕事に充分な経験をもっているわけだし、細々と教える必要もないですから。
しかし、なんでも自分でやってしまう人には『広がり』がありません。
“人に任せる”というのは、任させた時に時間がかかったり、失敗されたりするのもコミコミプランです。
この“コミコミプラン”ということを理解、許容していないと、ずっと自分だけを頼りに働くことになるのです。
これは、良い悪いの話しではありませんよ。
「私は一人で仕事を完結させたい」というのも、選択です。
「人に任せ、人を伸ばす」というのも選択です。
どちらの選択もO.Kなのです。
ただ、自分が「ナニを選択しているのか、自覚があれば」の話しですが。
人に任せるのが上手な人の特徴
人に任せるのが向いている人には3点の特徴があります。
- めんどくがりや
- ものをごとを大きく考える
- ものごと長期的に考える
この3つの考えを持っている人は、他人に任すことを選択しています。
『人に任せる』というのを、先天的な特徴(才能)として持っている人もいれば、学習によってこの特徴を身につける人もいます。
ボク自身、先天的に“めんどくがりや”&“長期的にものごとを考える”という特徴があります。
そして、学習によって“大きくものをごとを考える”を身に着けた気がします。
自分ができていないことを、他人に突っ込まれたくないという心理を解除する方法
自分の成長、会社・お店の成長をとめている“(自分が)できていないことを(他人に)突っ込まれたくない”という心理を解除するためには、時間と対話が必要です。
ですが、この記事を読んでくれているあなたには、なるべく時間をかけずにクリアして欲しいので、ちょっとずるい方法をお伝えしておきます。
そのずるい方法とは、
『私はできない』と宣言する
です。
私はできない。という宣言は、自分に対する周囲の期待値を下げる効果があります。
『できない。なぜなら、〇〇(←今からやるべきこと)にはまだ、取り組んでいないから。だからこそ、一緒にやっていかない?』
この言葉なら、仲間に抵抗なく話しやすくないですか?
むやみに尊敬されたい人には向かない伝え方ですが(笑)
でも、共感共鳴しながら仕事を勧めたい人には、効果のある言い回しです。
『自分ができてなきゃ、人に言えない病』じゃなかったですか?
記事を読んで、ちょっと自分のことを考えてみてください。
あなたは『自分ができてなきゃ、人に言えない病』ではなかったですか?
もし、「なんでも自分ができなきゃいけない。できてなきゃ、言ってはいけないんだ」という思い込みを持っていることに気がついたら、少しずつその思い込みを緩めていってみてください。
そうすれば、もっと自由に!
もっと楽しく!
あなたの仲間と仕事を分かち合えると思います。
できれば、みんなで良くしていきたいですよね。
仕事って。
近日開催のセミナー・ワークショップ・ミーティング
各地で”インスピレーションマネジメント”の基本となる、コミニュケーションについて学ぶことができます。
ピン!ときた方はぜひご参加ください。お逢いできるのを楽しみにしています。
最後までお読みいただきありがとうございました♪