自分ができないことを、堂々と伝えられなきゃ部下を持つ資格無し!?

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 5 分です。

クライアントからの相談に、電話で返答していたんです。

電話を切る間際に、こんなやりとりをしたんです。

 

 

クライアント

『すごくわかりやすかったです!ありがとうございました!』

 

ボク

『こちらこそ~!あっそうそう、K君。この話しをみんなにもシェアしておいてね~』

 

クライアント

『えっ?でも、自分ができていないことをなかなか言いにくいんですが…』

 

ボク

『病気だよ!そんなの(笑)札駅ってどこですか?って聞かれて、“ボク、札駅を創ったわけではないので、教えれません”なんて、言わないでしょ(笑)』

 

クライアント

『たしかに(笑)みんなにシェアしときますね~』

 

ボク

『ありがと~』

※札駅=札幌駅。ちなみに名古屋駅はめい駅と地元の人は言う(笑)

電話自体はなごやかに、楽しく終わりました。

 

相談してもらって、スッキリしてもらえるのはすごく嬉しいです。

また、実行に移していくクライアントを見るのは、本当に頼もしいというか『きっと、あなたなら大丈夫!』という、ナントモ言えない安心感がボクの心に広がります。

 

 

しかし!!!

この『自分ができていないことは、人には言えない』というパターンのやりとりは、すご~く多いんです。

その名も『自分ができてなきゃ、人に言えない病』
(もちろん、ボクが勝手に命名したものですよ)

 

 

この病気、経営者や幹部の人にとっては、百害あって一利なし!

そう断言できます。

 

なので、この記事を読んで「もし、自分が病気だったんだ!」と気づいたり、「あのスタッフには確かにそういうところがあるかも…」と気がついてもらえれば、その“気づき”自体が治療のスタートです。

 

ぜひ、『自分ができてなきゃ、人に言えない病』について、ナニが問題なのか?

どう治療したらいいのか?

一緒に考えていきましょう。

 

 

『自分ができてなきゃ、人に言えない病』のナニが悪いのか?

経営者や幹部が『自分ができてなきゃ、人に言えない病』にかかっていると、会社・お店の成長のスピードを遅くしてしまうんです。

なぜなら、仕事というのは“自分ができないこと・できない量の仕事”を仲間に助けてもらいながら進めるのが当然のことだからです。

もし、自分ができるようになる前に、誰か他の人ができるようになれば!

会社やお店という単位で見た時には、O.Kなわけです。

 

 

ナニも、あなたが“できるようになる”一番最初の人でなくてもいいわけです。

 

 

『自分ができてなきゃ、人に言えない病』にはどんな心理が隠されているのか?

『自分ができてなきゃ、人に言えないという思い込みを持っている人には、大きく分けて2つの心理が隠されています。

 

  • 『(自分が)できていないことを(他人に)突っ込まれたくない』
  • 『自分が他人より優位に立ちたい』

 

この2点の心理が隠されているパターンがよくみられます。

 

自分の頭では会社・お店に貢献したい!と考えています。

そして、言動も「会社・お店に貢献したい!」風に見えます。

しかし、(多くの場合、本人も気がついていない)無意識のうちに、上記のような心理が働いているのです。

 

そのため、自分の中で相反する考え・気持ちが存在します。

その相反する考え・気持ちが“葛藤”となっていきます。

 

葛藤があると、望むようなパフォーマンスをあげることができなかったり、イライラしやすかったり、無感情になりがちです。
(症状は、その他にも色々あります。)

 

 

スタッフを動かす(マネジメント)に向いている人・向いていない人

仲間の育成が上手で無い人は、必ずと言っていいほど『自分でやったほうが早い』と言います。

 

確かに、一時いっときのスピードだけを見たら『自分でやったほうが早い』に決まっています。

なんせ、自分はその仕事に充分な経験をもっているわけだし、細々と教える必要もないですから。

 

しかし、なんでも自分でやってしまう人には『広がり』がありません

 

“人に任せる”というのは、任させた時に時間がかかったり、失敗されたりするのもコミコミプランです。

この“コミコミプラン”ということを理解、許容していないと、ずっと自分だけを頼りに働くことになるのです。

 

 

これは、良い悪いの話しではありませんよ。

「私は一人で仕事を完結させたい」というのも、選択です。

「人に任せ、人を伸ばす」というのも選択です。

 

 

どちらの選択もO.Kなのです。

ただ、自分が「ナニを選択しているのか、自覚があれば」の話しですが。

 

 

人に任せるのが上手な人の特徴

人に任せるのが向いている人には3点の特徴があります。

  1. めんどくがりや
  2. ものをごとを大きく考える
  3. ものごと長期的に考える

 

この3つの考えを持っている人は、他人に任すことを選択しています。

『人に任せる』というのを、先天的な特徴(才能)として持っている人もいれば、学習によってこの特徴を身につける人もいます。

 

 

ボク自身、先天的に“めんどくがりや”&“長期的にものごとを考える”という特徴があります。

そして、学習によって“大きくものをごとを考える”を身に着けた気がします。

 

 

自分ができていないことを、他人に突っ込まれたくないという心理を解除する方法

自分の成長、会社・お店の成長をとめている“(自分が)できていないことを(他人に)突っ込まれたくない”という心理を解除するためには、時間と対話が必要です。

 

ですが、この記事を読んでくれているあなたには、なるべく時間をかけずにクリアして欲しいので、ちょっとずるい方法をお伝えしておきます。

そのずるい方法とは、

 

 

『私はできない』と宣言する

 

 

です。

 

 

私はできない。という宣言は、自分に対する周囲の期待値を下げる効果があります。

 

 

『できない。なぜなら、〇〇(←今からやるべきこと)にはまだ、取り組んでいないから。だからこそ、一緒にやっていかない?』

 

 

この言葉なら、仲間に抵抗なく話しやすくないですか?

むやみに尊敬されたい人には向かない伝え方ですが(笑)

でも、共感共鳴しながら仕事を勧めたい人には、効果のある言い回しです。

 

 

『自分ができてなきゃ、人に言えない病』じゃなかったですか?

記事を読んで、ちょっと自分のことを考えてみてください。

あなたは『自分ができてなきゃ、人に言えない病』ではなかったですか?

 

もし、「なんでも自分ができなきゃいけない。できてなきゃ、言ってはいけないんだ」という思い込みを持っていることに気がついたら、少しずつその思い込みを緩めていってみてください。

 

そうすれば、もっと自由に!

もっと楽しく!

あなたの仲間と仕事を分かち合えると思います。

 

できれば、みんなで良くしていきたいですよね。

仕事って。

 

 

 

近日開催のセミナー・ワークショップ・ミーティング

各地で”インスピレーションマネジメント”の基本となる、コミニュケーションについて学ぶことができます。

ピン!ときた方はぜひご参加ください。お逢いできるのを楽しみにしています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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2018-04-24 | Posted in チームマネジメントNo Comments » 

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