個を伸ばすだけじゃダメなのよ。。けど個を活かさないのもダメな理由[2]
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田口 淳之介
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毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?
ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
前回の記事
個を伸ばすだけじゃダメなのよ。。けど個を活かさないのもダメな理由
団体競技というのは、一人ひとりがスキルを持たなくてはいけない。
そして、
一人ひとりのスキルをチーム内で組み合わせなければいけない。
という、当然のことがあります。
スモールビジネス上で、個人のスキルや特性が尊重され、なおかつその組み合わせ(コンビネーション)に心が配れているマネジメントを行っている会社ってどれくらいあるのでしょう?
そんな風に思ったりもします。
スポーツは、割りとわかりやすいものがあります。
大前提として、プレイヤーみんなが”勝利”に向かっているからです。
しかし、従業員が会社で働く目的は、スポーツほどシンプルなものではありません。
働く理由が
- 生活のため!
- 理想を追いかけている人
- 権力を持ちたい人
- お客様に喜んでもらいたい人
と、色々と混在しています。
また、労働には法律があります。
さらに「お客様」が存在しています。
この複雑な理由や条件の中から、パターンを見出し、整理整頓してシンプルにしていく。
そんな能力がこれからのスモールビジネス経営・運営に当たって必要だと思うんですね。
ということは、これからの経営者・マネージャーの行う仕事はモノゴトをシンプルにしていくもので無ければいけない。
とも言えると思います。
まずは個人について考えてみる
スポーツ。
ここではバスケットボールで表現してみます。
バスケでは”ドリブル”や”シュート”など、ありとあらゆる技は個人に由来します。
なので、最も大切なのは個人技を磨くことです。
これは、どんなスポーツでもそうだと思います。もちろん仕事でも同じです。
ただ、仕事よりバスケの方が、上達までの道のりはわかりやすいと思います。
基礎練習にもたくさんの情報があるし、なによりあらゆるトレーニングが体系だてられてるコトが多いと思います。
しかし、仕事となると…
先輩や上司のやり方を見て覚えるということがメインになるのでは無いでしょうか?
特に美容師さんや営業職にそのようなパターンが多いんじゃないかな?
大手チェーン(特に飲食)や製造業はその逆で、しっかりと体系だてられていて、作業がマニュアル化されていることと思います。
その分、個人の自由裁量は制限されているわけですが…。
当然といえば当然ですね。
自動車の製造中に作業員の方が思いつきで、「ココ変えときました〜」的に創った車は、製品の安定性が欠け事故を誘発する可能性もあります。考えるだけで怖ろしいですからね。
個人の成長はコントロールできない
先ほど、個人技の上達を目指していくのは当然だと言いましたが、もちろん上達には個人差が生じます。
急に、根性論を言うみたいで嫌ですが…
仕事する本人の「意識」で、成長速度は変化するものです。
ココで問題になるのが、個人の成長は会社や上司・マネージャーに(それがバスケでも仕事でも)コントロールできないところです。
そう、コントロールできないんです!
しかし、売上目標や会社の年間計画があったりする。
だから、無駄でしょうもない個人へのコントロールが生じることが多々あります。
でも、個人をコントロールできないなら、そもそもマネージャーなんて必要ないのでは?
という風に思う方もいるかもしれませんが…
そうではありません。
僕個人の考えでは、マネージャーは”コントロールできることのみ”をコントロールするのです。
そして、経営者・マネージャーができる、唯一のコントロールとは”環境づくり”だと思っています。
普通の人が「この環境に、このくらいの日数いたら、こうなる」という、基準みたいなのを見つけて、その環境を創り、ブラッシュアップしていくのがマネージャーの仕事であり、個人の成長に貢献できることだと思うんです。
わかってもできない弊害は経営者・マネージャーの問題
ここまでの話しは、聞いた人がたいてい納得してくれるものです。
しかし、納得したからといって、人は実行するとは限りません。
なぜなら、その環境を創る時に、困難が生じるからです。
で、その困難の唯一の弊害は自分自身の体験です。
というのも、
自分がこんな環境で働きたいなぁ〜
という環境で働くことを想像した人が、チームに変化をもたらすきっかけをもたらします。
がっ!多くの場合(スモールビジネスで)その環境を想像したけど、実際には体験していない。
そんな素敵な環境で、経営者・マネージャー自身が”仕事を覚えていない”ケースが、実際は多いのです。
特に、体育会系の中で育った人や、ワンマン経営者のもとで、「ハァ….」とため息を付きながら仕事を覚えた人は、この傾向が強いです。
そのような人は、頭のどこかで
いい環境=甘い環境=育たない
と思ってしまっている場合があります。
あなたは、いかかでしょうか?
もし、少しでもそう感じるようなら「本当にそうかな?」と、自問してみてください。
そして、一度は現在の自分の考えを、徹底に否定しなくてはいけないかもしれません。
他人に否定されるのが嫌なら、自分で先にしたほうがいいですね。
僕自身、自分が仕事を覚えた環境に対して、感謝があります。
しかし、感謝しているからといって、その環境全てを全肯定し”変化させていかない”というのも違和感があるのです。
経営者・マネージャーは、自分が仕事を覚えた環境の何が良かったと”自分は感じているのか?”
そして、何が”嫌だった”と感じているのか?
冷静に見極め、体験を整理整頓することをしなくてはいけません。
その作業が、次の世代のための環境づくりに役立つからです。
最後までお読みいただきありがとうございました♬