従業員がまとまらない本当の原因〜チームマネジメント『分数』で考える
目次
- 0.1 着目すべきはモノゴトの広がり
- 0.2 最初の『ウイルス保菌者』の持つウイルスの強さで成功は決まる
- 0.3 チームマネジメントを『分数』で考える!の意味とは?
- 0.4 会社・店内のまとまりと進行速度は同じ言葉を使うか?が浸透したかどうかだよ!
- 0.5 『働いている人数÷知っている人数』で考える
- 0.6 ボクが肝に銘じてる『真綿で首を絞めるように』
- 0.7 近日開催のセミナー・ワークショップ・ミーティング
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田口 淳之介
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田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとってボクのことはどうでもいい]
最近みんなに”J”って呼ばれてるジュンノスケです。
リーダーシップ・プログラムを受講している会社のメンバーから、LINEでこんな質問を受けました。
質問してくれたのは、店舗展開している理美容院です。
A店からは幹部が3名リーダーシップ・プログラムに参加している。
B店からは、幹部1名がリーダーシップ・プログラムに参加している。
A店とB店では、店舗内における進み方に違いがありますか?
という質問です。
で、LINE上でこんなやりとりが繰り広げられました。
ということで、今回のテーマは『チームマネジメント』です。
で、チームマネジメントというのは『分数』で考えるものです。
『分数???』
「チームマネジメントは分数だ!」なんて、急に言われても頭の中が『?』ですよね…
『分数』でチームマネジメントを考えられるようになると、以下のようなメリットがあります。
- 会社・お店単位での取り組みが上手くいくようになる
- 無駄な会議が激減
- 時間が有効的に使えるようになる
- みんながプロジェクトに参加できるようになる
- チームが一つになる
話しをわかりやすくするために、キャンペーンを例に話します。
キャンペーンにみんなが本気で参加する!
そんなチームを創り、ナビゲートしていくマネジメントスキルを持つというのは、チームマネジメントの練習に最適です。
この時に『分数』の考え方をベースにマネジメントしていくと、キャンペーンをうまく成功させられます。
ぜひ、この記事を読んで、あなたの会社やお店の取り組みに活かしてください。
では、わかりやすいように、例を使ってお話しします。
なんかのキャンペーンを会社(お店)で取り組むことになったとしましょう。
そうですね。
20人のスタッフがいるお店で、キャンペーンを実施するということにしましょう。
チームマネジメントがよくわかっているリーダーは、20人全員が参加できるような仕組みを創ります。
チームマネジメントがわかっていないリーダーは、20人をバラバラにしてしまいます。
両者とも”キャンペーンの成功”を目指してるのは同じなのに…
ナニが違うのか?
日頃の自分の仕事を思い出しながら、読み進めてみてください。
着目すべきはモノゴトの広がり
モノゴト・情報というのは、ある一点から全体に広がっていくものです。
ナニも障がいがなければ、360度に広がっていくものなのです。
上記の写真のように…
水面に一滴の水を垂らしたら、波紋ができますよね。
この広がり方が、一番自然な情報の伝わり方です。
これをキャンペーンに置き換えてみましょう。
わかりやすように、1~6までを図にしてみました。
インフルエンザをイメージすると、さらに理解しやすいかもしれません。
最初の『ウイルス保菌者』の持つウイルスの強さで成功は決まる
まず、どんなことにでも『言い出しっぺ』がいますね。
その人が”1”です。
この”1”は最初の”キャンペーン情熱”のウイルス保菌者です。
『チーム全体を充分に感染させられるかどうか?』は、この保菌者が持つ菌の強さに全てがかかっています。
菌が弱いと、チーム全体を”キャンペーン”情熱に感染させられません。
菌が強いと、チーム全体を巻き込むことができます。
また、ここで注目して欲しいことがあります。
それは”2”の段階でキャンペーンに情熱を燃やし始める人と”6”の段階で情熱を燃やす人には、タイムラグがあるということです。
とにかく、チームマネジメントというのは、ウイルス感染ゲームみたいなものです。
そして、うまくいかない経営者や店長というのは、この”2”と”6”のタイムラグを受け入れられない人なんです。
チームマネジメントを『分数』で考える!の意味とは?
菌の強さを保つことが、チームをキャンペーン情熱のウイルスに感染させるための秘訣です。
ということは、最初はキャンペーンに関わる人を”少ない人数”から始めるのが鉄則ということです。
キャンペーンについて話し合ったり、準備する人数が少ない分、充分に思考して、ワクワクしていくと、菌の強さが増します。
この”1〜2”の期間が菌を強くしてくれるのです。
スタート前に、沢山の人が知ってしまったら、ウイルスに対するワクチン(この場合は”キャンペーンなんてやらなくても良くない?という抵抗勢力)が、作られてしまうんです。
殆どの経営者や店長が『キャンペーンを成功させるためにはどうしたらいいのか?』と考えます。
しかし、少し違う角度から考えてみてください。
『ナニをしたらキャンペーン熱が冷めてしまうのか?』
と。
こう自分に問うだけで、余分なことをしなくなります。
余分なことが減れば減るほど、キャンペーンはうまくいきやすいわけです。
会社・店内のまとまりと進行速度は同じ言葉を使うか?が浸透したかどうかだよ!
キャンペーンがうまくいくときには、最初は徐々に”キャンペーンについて一緒に考えてくれる人”を増やしていきます。
- 1のとき=1人
- 2のとき=3人
- 3のとき=5人
といった感じで、キャンペーン熱に侵されている人達の中に、新しい人達を加えていきます。
こうやって、どんどん賛同者を増やしていくんです。
こうすれば、保菌者が増えていきます。
キャンペーンを成功させられない経営者や店長というのは、
全員!同時に!なんでも発表!
こんなルールを持っています。
というか、こういう動きをやたらしたがる人です。
人として”平等性”・”公平性”があるのは素晴らしいことです。
しかし”マーケティングセンスが無い”とも言えます。
そう、分数で考えるというのは”マーケティングの考え方をチームマネジメントに応用している思考法”です。
で、この思考法を身に着けないというのは…
スモールビジネスビジネスを営む上では、致命傷を負う可能性があることなんですね。
話しを戻します。
保菌者が増えた状態というのは『共通の言葉を使っている人数』で計測できます。
共通の言葉を使いだすということは”キャンペーンに参加している感覚”がスタッフの中に高まってきているということです。
会社・店内のまとまりと進行速度は『共通言語』の浸透度に比例するんですね。
使う言葉がバラバラというのは、考えていることや感じていること…目指す場所がバラバラです。
『想い』がバラついていると言えます。
そういう時、キャンペーンはなかなかうまくいかないものです。
『働いている人数÷知っている人数』で考える
最初の質問にそろそろダイレクトに答えます。
A店で何名のスタッフが働いているかはわかりません。
しかし、3名の方が同店舗から、リーダーシップ・プログラムに参加しているということは、仮に10名のスタッフがいたとしても、10分の3人がリーダーシップ・プログラムに参加していることになります。
ということは、一人参加のB店より、確実に共通言語が構築されやすい環境と言えます。
ということで、A店とB店ではウイルスの感染速度は違います。
但し、A店で働いている人には、そのことが感じられにくいはずです。
というのも、自分が保菌者で、話す人も保菌者だから、自覚症状のないまま進んでいくからです。
(これは、チームマネジメント的には良いことですが(笑))
ボクが肝に銘じてる『真綿で首を絞めるように』
故事ことわざに”真綿で首を絞めるように”という言葉があります。
意味:真綿は柔らかいが、引っ張れば千切れないくらい強い。その真綿のようにやんわりと、遠まわしに責めていくこと。「真綿」とは、くず繭を煮て綿状に引き伸ばしたもので、丈夫で軽い。
ボク自身、マネージャーとしてチームマネジメントにたずさわっている頃、上司にいつも言われていた言葉です。
”例え”としてはどうかと思いますが(笑)
上司はボクにこう言いたかったんです。
『スタッフが気がつかないうちに、幸せにしてあげて』と。
『小難しい話しや、長い説明をスタッフに聞かせて、やる気を削ぐのではなく!!
スタッフが知らず知らずのうちに”気がついたらハッピーになってた!
”そう感じるような環境を創ってね』
という意味で、ナニか会社に変化を起こす時には”真綿で首を絞めるように”と連呼していたのです。
そのアドバイスをもらうまでのボクは、何でも説明するとが正義であり、愛だと考えていました。
しかし、小難しい話しを聞いてもスタッフは『ポカ〜ン』としているだけ。
下手したら、話しを間違って捉えてしまい、余計な誤解を増やすことも多々ありました。
そこで、チームの『空気づくり』について、真剣に考えるようになっていきました。
その頃から、チームマネジメントを『分数』で考えるようになったのです。
もちろん、実際にキャンペーンも含め、会社を変化させる取り組みを行う上で、この『分数』で考えるチームマネジメントを取り入れてから、失敗はグ〜ンと減りました。
チームマネジメントに携わる方はぜひ『分数』でチームマネジメントを考えてみてください。
- 会社・お店単位での取り組みが上手くいくようになる
- 無駄な会議が激減
- 時間が有効的に使えるようになる
- みんながプロジェクトに参加できるようになる
- チームが一つになる
上記にようなことが一つでも起これば、会社やお店!
そこで働く人々から嬉しい悲鳴があがると思います。
あなたの会社やお店に笑顔が増えることを祈っていますね。
※この記事はリーダーシップ・プログラム受講の経営者・幹部を読者と想定して書きました。
そのため『記事を読んだら、よけい疑問が湧いたよ〜』となるのは、ある意味で自然なことです。
もし、記事を読んで”疑問”が湧いてきた方は、ぜひリーダーシップ・プログラムの無料お電話相談を活用してください。
疑問を放ったらかしにしても、無駄な時間を過ごすより…
解決できることから一つでもクリアにしていく方が、絶対良いですもんね。
近日開催のセミナー・ワークショップ・ミーティング
各地で”インスピレーションマネジメント”の基本となる、コミニュケーションについて学ぶことができます。
ピン!ときた方はぜひご参加ください。お逢いできるのを楽しみにしています。
最後までお読みいただきありがとうございました♪