従業員がまとまらない本当の原因〜チームマネジメント『分数』で考える

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 7 分です。

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

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田口 淳之介 プロフィール 
 [副題 あなたにとってボクのことはどうでもいい]

最近みんなに”J”って呼ばれてるジュンノスケです。

 

 

リーダーシップ・プログラムを受講している会社のメンバーから、LINEでこんな質問を受けました。

質問してくれたのは、店舗展開している理美容院です。

 

A店からは幹部が3名リーダーシップ・プログラムに参加している。

B店からは、幹部1名がリーダーシップ・プログラムに参加している。

A店とB店では、店舗内における進み方に違いがありますか?

 

という質問です。

で、LINE上でこんなやりとりが繰り広げられました。

ということで、今回のテーマは『チームマネジメント』です。

 

 

で、チームマネジメントというのは『分数』で考えるものです。

 

『分数???』

 

「チームマネジメントは分数だ!」なんて、急に言われても頭の中が『?』ですよね…

 

『分数』でチームマネジメントを考えられるようになると、以下のようなメリットがあります。

  • 会社・お店単位での取り組みが上手くいくようになる
  • 無駄な会議が激減
  • 時間が有効的に使えるようになる
  • みんながプロジェクトに参加できるようになる
  • チームが一つになる

 

話しをわかりやすくするために、キャンペーンを例に話します。

 

 

キャンペーンにみんなが本気で参加する!

そんなチームを創り、ナビゲートしていくマネジメントスキルを持つというのは、チームマネジメントの練習に最適です。

この時に『分数』の考え方をベースにマネジメントしていくと、キャンペーンをうまく成功させられます。

 

ぜひ、この記事を読んで、あなたの会社やお店の取り組みに活かしてください。

 

では、わかりやすいように、例を使ってお話しします。

 

なんかのキャンペーンを会社(お店)で取り組むことになったとしましょう。

そうですね。

20人のスタッフがいるお店で、キャンペーンを実施するということにしましょう。

 

チームマネジメントがよくわかっているリーダーは、20人全員が参加できるような仕組みを創ります。

チームマネジメントがわかっていないリーダーは、20人をバラバラにしてしまいます。

 

両者とも”キャンペーンの成功”を目指してるのは同じなのに…

ナニが違うのか?

日頃の自分の仕事を思い出しながら、読み進めてみてください。

 

 

着目すべきはモノゴトの広がり

モノゴト・情報というのは、ある一点から全体に広がっていくものです。

ナニも障がいがなければ、360度に広がっていくものなのです。

上記の写真のように…

 

水面に一滴の水を垂らしたら、波紋ができますよね。

この広がり方が、一番自然な情報の伝わり方です。

 

 

これをキャンペーンに置き換えてみましょう。

わかりやすように、1~6までを図にしてみました。

インフルエンザをイメージすると、さらに理解しやすいかもしれません。

 

 

最初の『ウイルス保菌者』の持つウイルスの強さで成功は決まる

まず、どんなことにでも『言い出しっぺ』がいますね。

その人が”1”です。

 

この”1”は最初の”キャンペーン情熱”のウイルス保菌者です。

『チーム全体を充分に感染させられるかどうか?』は、この保菌者が持つ菌の強さに全てがかかっています。

 

菌が弱いと、チーム全体を”キャンペーン”情熱に感染させられません。

菌が強いと、チーム全体を巻き込むことができます。

 

また、ここで注目して欲しいことがあります。

それは”2”の段階でキャンペーンに情熱を燃やし始める人と”6”の段階で情熱を燃やす人には、タイムラグがあるということです。

 

とにかく、チームマネジメントというのは、ウイルス感染ゲームみたいなものです。

そして、うまくいかない経営者や店長というのは、この”2”と”6”のタイムラグを受け入れられない人なんです。

 

 

チームマネジメントを『分数』で考える!の意味とは?

菌の強さを保つことが、チームをキャンペーン情熱のウイルスに感染させるための秘訣です。

ということは、最初はキャンペーンに関わる人を”少ない人数”から始めるのが鉄則ということです。

 

キャンペーンについて話し合ったり、準備する人数が少ない分、充分に思考して、ワクワクしていくと、菌の強さが増します。

この”1〜2”の期間が菌を強くしてくれるのです。

スタート前に、沢山の人が知ってしまったら、ウイルスに対するワクチン(この場合は”キャンペーンなんてやらなくても良くない?という抵抗勢力)が、作られてしまうんです。

 

殆どの経営者や店長が『キャンペーンを成功させるためにはどうしたらいいのか?』と考えます。

 

しかし、少し違う角度から考えてみてください。

 

 

『ナニをしたらキャンペーン熱が冷めてしまうのか?』

 

 

と。

 

こう自分に問うだけで、余分なことをしなくなります。

余分なことが減れば減るほど、キャンペーンはうまくいきやすいわけです。

 

 

会社・店内のまとまりと進行速度は同じ言葉を使うか?が浸透したかどうかだよ!

キャンペーンがうまくいくときには、最初は徐々に”キャンペーンについて一緒に考えてくれる人”を増やしていきます。

  • 1のとき=1人
  • 2のとき=3人
  • 3のとき=5人

といった感じで、キャンペーン熱に侵されている人達の中に、新しい人達を加えていきます。

 

こうやって、どんどん賛同者を増やしていくんです。

こうすれば、保菌者が増えていきます。

 

キャンペーンを成功させられない経営者や店長というのは、

 

 

全員!同時に!なんでも発表!

 

 

こんなルールを持っています。

というか、こういう動きをやたら・・・したがる人です。

 

人として”平等性”・”公平性”があるのは素晴らしいことです。

しかし”マーケティングセンスが無い”とも言えます。

 

そう、分数で考えるというのは”マーケティングの考え方をチームマネジメントに応用している思考法”です。

 

で、この思考法を身に着けないというのは…

スモールビジネスビジネスを営む上では、致命傷を負う可能性があることなんですね。

 

 

話しを戻します。

保菌者が増えた状態というのは『共通の言葉を使っている人数』で計測できます。

共通の言葉を使いだすということは”キャンペーンに参加している感覚”がスタッフの中に高まってきているということです。

 

会社・店内のまとまりと進行速度は『共通言語』の浸透度に比例するんですね。

使う言葉がバラバラというのは、考えていることや感じていること…目指す場所がバラバラです。

『想い』がバラついていると言えます。

 

そういう時、キャンペーンはなかなかうまくいかないものです。

 

 

『働いている人数÷知っている人数』で考える

最初の質問にそろそろダイレクトに答えます。

A店で何名のスタッフが働いているかはわかりません。

しかし、3名の方が同店舗から、リーダーシップ・プログラムに参加しているということは、仮に10名のスタッフがいたとしても、10分の3人がリーダーシップ・プログラムに参加していることになります。

 

ということは、一人参加のB店より、確実に共通言語が構築されやすい環境と言えます。

 

 

ということで、A店とB店ではウイルスの感染速度は違います。

 

但しただ、A店で働いている人には、そのことが感じられにくいはずです。

というのも、自分が保菌者で、話す人も保菌者だから、自覚症状のないまま進んでいくからです。
(これは、チームマネジメント的には良いことですが(笑))

 

 

ボクが肝に銘じてる『真綿で首を絞めるように』

故事ことわざに”真綿で首を絞めるように”という言葉があります。

意味:真綿は柔らかいが、引っ張れば千切れないくらい強い。その真綿のようにやんわりと、遠まわしに責めていくこと。「真綿」とは、くず繭を煮て綿状に引き伸ばしたもので、丈夫で軽い。

 

ボク自身、マネージャーとしてチームマネジメントにたずさわっている頃、上司にいつも言われていた言葉です。

”例え”としてはどうかと思いますが(笑)

 

 

上司はボクにこう言いたかったんです。

『スタッフが気がつかないうちに、幸せにしてあげて』と。

 

 

『小難しい話しや、長い説明をスタッフに聞かせて、やる気を削ぐのではなく!!

スタッフが知らず知らずのうちに”気がついたらハッピーになってた!

”そう感じるような環境を創ってね』

という意味で、ナニか会社に変化を起こす時には”真綿で首を絞めるように”と連呼していたのです。

 

そのアドバイスをもらうまでのボクは、何でも説明するとが正義であり、愛だと考えていました。

 

しかし、小難しい話しを聞いてもスタッフは『ポカ〜ン』としているだけ。

下手したら、話しを間違って捉えてしまい、余計な誤解を増やすことも多々ありました。

 

そこで、チームの『空気づくり』について、真剣に考えるようになっていきました。

 

その頃から、チームマネジメントを『分数』で考えるようになったのです。

もちろん、実際にキャンペーンも含め、会社を変化させる取り組みを行う上で、この『分数』で考えるチームマネジメントを取り入れてから、失敗はグ〜ンと減りました。

 

 

チームマネジメントに携わる方はぜひ『分数』でチームマネジメントを考えてみてください。

  • 会社・お店単位での取り組みが上手くいくようになる
  • 無駄な会議が激減
  • 時間が有効的に使えるようになる
  • みんながプロジェクトに参加できるようになる
  • チームが一つになる

 

上記にようなことが一つでも起これば、会社やお店!

そこで働く人々から嬉しい悲鳴があがると思います。

 

あなたの会社やお店に笑顔が増えることを祈っていますね。

 

※この記事はリーダーシップ・プログラム受講の経営者・幹部を読者と想定して書きました。

そのため『記事を読んだら、よけい疑問が湧いたよ〜』となるのは、ある意味で自然なことです。

 

もし、記事を読んで”疑問”が湧いてきた方は、ぜひリーダーシップ・プログラムの無料お電話相談を活用してください。

疑問を放ったらかしにしても、無駄な時間を過ごすより…

解決できることから一つでもクリアにしていく方が、絶対良いですもんね。

 

 

近日開催のセミナー・ワークショップ・ミーティング

各地で”インスピレーションマネジメント”の基本となる、コミニュケーションについて学ぶことができます。

ピン!ときた方はぜひご参加ください。お逢いできるのを楽しみにしています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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2018-02-16 | Posted in チームマネジメントNo Comments » 

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