若いスタッフと深くつながるためのマネージャー的超具体的方法☆
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田口 淳之介
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毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?
ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
僕はスタッフと「つながる」ということは「マネージャーにとって最も大切なことだ!」とハートに刻む必要があると思っています。
\
そりゃ〜そうだけど…お客様は!
/
という声が聞こえてきそうですが…
もちろん”お客さま”が何よりも、誰よりも大切なのは当然です。
しかし、お客様のためにマネージャーができることって何だろう?と考えると、直接的なことよりは、スタッフを通して行うことの方が多いので、結局はスタッフの成長をサポートすることだ!
という結論になります。
そして、お客様に”直接”接しているスタッフをマネージャー(会社)が大切にしていなかったら、気づかないうちにお客様を大切にしないスタッフ(仲間)が出てくるような気がします。
なので、僕はスタッフ第一。
現場のスタッフはお客様第一。
このバランスが自分にとってのスタンダードなのです。
しかし、今はこの状態を大切にできていますが…
最初から、このバランスを”スタンダード”にできていたわけではありません。
というのも、マネージャーという仕事は一般的に「お客様を最前線で喜ばしてきた人」がなるからです。
なので、マネージャーになりたての頃は、スタッフ(仲間)が自分と同じような感覚でお客様を大切にしないことに、
はかりしれない苛立ち
を覚えたものです。
この考えの根底にああったのは、僕が勝手に持ってた「普通は〇〇するだろ」という、思い込みです。
良い悪いではなく、お客様に対する「想い」「考え」「行動」についての思い込みがあって、それと一致しないスタッフに怒り心頭でした。
例えば「挨拶」一つとってもそうですし、ご意見(いわゆるクレーム)を頂いた時の対応もそうです。
実際にあった話で言うと、僕が店長をしていた頃は、お客様にご意見を頂いた場合は、その日の夜には必ず自分も含め全員の技術を「チェック」していました。
悔しかろうが、悲しかろうが「チェック」します。
むしろ「悲しかったり悔しかった分だけ」チェックしたい気持ちが行動につながりました。
そしてある時からか、それが自分の「普通」になりました。
しかし、同じようなシチュエーションが仲間(後輩)に起こっても”僕と同じ行動をしていない”….
(当時はね)
これには、ムカつきます。
なぜなら、クドイですが「自分の普通」と違うからです。
何百回もそんな体験をして、マネジメントとは「マネージャーの普通」と「スタッフの普通」を融合させることだという結論をだしました。
ここからはマネージャーの普通・スタッフの普通の融合方法を具体的にお話ししていきます。
自分の普通からではない!相手の普通を知れ!
自分の普通をスタッフに伝えたかったら相手の普通を知って、僕の持ってる普通に書き換えてもらう必要性があります。
さながら、PCなどのデータ書き換えと同じです。
行動でいうと、スタッフ自身が自分の持っている考えに「疑問」を抱いてもらうようにしなくてはいけません。
これを怠ると、データがうまく書き換えられません。
基本は、スタッフが自ら「考え」を置き換えることです。
この方法を使おうと思うと、まずは相手(スタッフ)の「普通」を明確にすることから始めなくてはいけないことに気がつきます。
「明確にする」ということが大切なわけです。
(奥深いことでもありますが…)
人にとって、自分の「普通」って殆ど無意識で、いちいち考えたりしないようなことです。
自動的に選択してしまうこと=普通と言えると思います。
スモールビジネスの経営者・マネージャーには、スタッフに付き添って、そのスタッフが持っている「普通」を浮き彫りにする作業が必要なことが多いのです。
必要なのは、アドバイスじゃない!まずはカウンセリング
上記のことを完了させるために必要なのはアドバイスでも、コーチングでもありません。
カウンセリング
だと思います。
“カウンセリング”と聞くと、難しいように感じる人もいるとますが…
単純な話しで、仲間に「質問する力」のことです。
しいて難しい箇所は?と聞かれることが多いのですが、そういう時は迷わずこう言います。
期待なしの質問を仲間(部下)にすること
です。と…
(身近な人ほど、人は勝手に期待しちゃいやすいですよね〜w)
- なんで?
- どうして?
- いつ?
- どんな感じで?
- 誰が?
と、質問は言葉にするとわかるように、シンプルなものです。
しかし、この言葉(質問)を言う時に、特定の期待がスタッフになると、カウンセリングはうまくいきません。
心の中で「売上をあげてもいいし、あげなくてもいい。
君のベストなタイミングがあるよね!」くらいに思えていないと!!
いくら優しい言い方をしても、その期待感は相手にモロバレです。
それでは、カウンセリングとしては失敗なのです。
この期待感を手放すのに、僕は数年のトレーニングを必要としました。
相手の普通が聞けてもそのことに「ジャッジ」したら元も子もない!
相手の普通が聞けたら、それを肯定も否定もせずに「自分の普通」を伝えていきます。
と!その前に注意が必要です。
\
「否定」しないのはわかるけどさぁ〜!「肯定」もダメなの?
/
という声が聞こえてきそうですが…
ダメです
なぜなら、ここでは良い・悪いという”ジャッジ”(判断)をしないことに「意味」があるからです。
「ジャッジ」をしてしまうと、相手に自分(こちら側)の普通もジャッジされてしまいます。
もし「否定」されたら「肯定」にひっくり返すのがすごくしんどいし、時間もかかります。
非効率的なことを経営者・マネージャーは避けなければいけません。
また、「つながる」というテーマから離れてしまうのです。
ジャッジのあるところには、必ず「説得」という行為があり、その説得がうまくいかなかった時には、争いが待っていたりします。
人は、説得では繋がれないと思うんです。
僕が目指すのは、あくまでも相互に「納得」出来る状態です。
ここで自分の普通を伝えてみよう!
相手の普通も聞けた。ジャッジもしていない。
と、ここでようやく自分の「普通」を伝えていきます。
マネージャーの普通とは「お客様なら」です。
自分がお客様なら「〇〇されたい」「〇〇されたくない」という「一般的な感覚」がマネージャーの普通でなければいけません。
なので、そんなに難しい話しではありません。
ただ、働いている人の状況がわかりすぎるために、伝えることが「甘く」ならないようにしなくてはいけないだけですね。
例えば、お客様からなんらかの”ご意見”を頂いて、スタッフに事実を確認した。
すると、
「すみません。その時は忙しくて。。。」なんて言葉が返ってくるかもしれません。
しかし、忙しい、忙しくないは“お客様には関係の無い”ことです。
イコール「マネージャーの僕にも関係ない。」と頭の中が切り替わるように自分を持っていく必要性があります。
良い意味で「関係ない」と思えると、自分の気持ちや考えを伝えるのが、とてもスムーズになります。
この、状態が「マネージャーの普通」で、常日頃からこの状態でいるとインスピレーションが湧いてきて、伝えたいことがシンプルになります。
※もちろん、内容によって(特にシステム上の問題)は、マネージャーの仕事の範囲で解決しなくてはいけないこともある。「関係ない」という感覚の中で”バランス”をとるのもマネージャーの大切な能力なのは言うまでもない。
融合スタート!
ここで、やっと「スタッフ(仲間)と(マネージャー)自分の普通が出揃いました。
ここらが本番。
融合(スタッフ×マネージャーの普通フィージョン)
どちらの普通がお客様にとって、
素敵な体験になるのか?
これを経営者・マネージャーとスタッフで融合させるには、「想像力」が必要です。
マネージャーの”普通”をイメージしてみる。
スタッフの普通も同様にイメージにしてみる。
どっちがお客様にとって、素敵な体験だったか?
イメージの中でのことを、確認してみる。
僕の経験では「8割」くらいがマネージャーの普通が「素敵な体験」だね!!
ということで話しが終わります。
残りの2割は、僕よりすごく「若いお客様」との時間をイメージしていたり、「年配のお客様」「異性のお客様」を想定していた場合のスタッフから、そっちの方がいいじゃん!
という、新しいアイデアが出て、それが次の”普通”になっていきます。
融合がうまくいかない場合の対処法
「想像してみて!」と言っても、中にはすぐに想像できないスタッフもいます。
彼らは、育ってくる中で「サービス」を受けた体験の少ない人です。
(現在では、どんなサービスも安価で手に入るため、生活環境によっては、良質なサービスを体感しないで大人になる人も多い。また、駄菓子屋を知らない世代のスタッフには、この傾向が強い人が多い。と勝手に思っていたりする。
また、サイゼリヤやガストなどのファミレスを愛用しているスタッフに、良質なサービスの感覚を求めても「?」な顔をするので、そういう時は実際に人が人に行う「サービス」がある場所へ連れて行くこともある。)
想像がすぐに出来ない人には、その場で”コント”のようなケースで、Aのサービス、Bのサービスを見せます。
そうすると、ほぼ100%の人が、AとBのどちらが素敵な体験か!
どちらの体験を自分の”普通”にしたいのか?
選択しやすくなるんです。
カフェでこれをする時は、ちょっぴり恥ずかしい時もありますが(笑)
それでもやったほうがイイ!と判断したら、躊躇なくスタートです♫
まとめ
若いスタッフと深くつながるためのマネージャー的超具体的方法☆
はいかがでしたか?
実際にその時々で、あつかうテーマ箱となりますが…
スタッフとのやりとりは基本を”5分間”程度にしています。
これが、自分の目安です。
なぜ、僕が時間にこだわるのか?と思う人もいるかも。
答えは、僕自身が単純に「長い」のが嫌い!というのもありますが、それだけではありません。
自分の仕事の精度を高めるためのモノサシとして「時間」「人数」「コスト」をいつも意識しているのも、リアルな話です。
仕事をしていると、
感じる!
↓
行動する!
↓
考える!
というサイクルが一瞬でやってきます。
しかし、僕一人がそれをして、喜んでいただけるお客様の数には限界があります。
スタッフ(仲間)が同様のことや、僕以上のことをしてくれれば、喜んでいただけるお客様の数は、とても強いエネルギーを帯びながら増えていきます。
なので、経営者・マネージャーの仕事は、成果がでるまで、ある意味で「カメ」な部分もあります。
だからこそ、カメはカメでも「高速移動のできるカメ」を目指したい!と思っているので、異常なまでに時間にこだわる時があるのです。
早めに始める!というのは、時代にチューニングを合わせるためには、必要であり大切なことだと思っています。
ぜひ、この具体的な手順に沿って、スタッフとつながってみてくださいね♪
「うまくいったよ!」「こ~ゆうときどうしたらいいの?」なんて質問があったら、コメント欄からしてくださいね。
なるべく、応えるようにしていますから!
最後までお読みいただきありがとうございました♬