仕事を良くして、なおかつ部下を育てたい人に必須のビジネスマインド
田口 淳之介
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経営者でもマネージャーでも店長でも…
役職は何でもいいです。
今日は、兎にも角にもビジネスをしていく上で、またイベント開催など、自分のやりたいことをカタチにしていく時に、絶対必要な5つのマインドセットとスキルについてお話しします。
5つのマインドセットとスキルとは?
- 企画力
- 交渉力
- 集客力
- 運営力
- 継続力(未来につなげる力)
なぜ、この5つの力がめちゃくちゃ必要なのか?
その理由を最初に少しお話します。
ボク、毎日「経営者」とか「幹部」・「店長」・「マネージャー」と呼ばれる人たちの悩み相談にのったり、一緒にセミナー・ワークショップを企画開催したりしています。
そういう関わりの中で、様々な悩みや質問を受けます。
その全ての根本的な原因は『人間関係』と『対話』にいきつきます。
なので、ブログでもセミナーでも『人間関係』と『対話』についてお話ししています。
しかし!!!
もう一つ、大きなテーマがあるんですね。
それは、そもそも『仕事の進め方』を知っている?というテーマです。
(これは、専門職の方やキャリアの浅い人、上司の指示通り動くことに慣れすぎた人などによく出てくる問題です。)
相談にお答えして、そこで話したことをすぐに実行して、すぐに成果につなげる会社とそうでない会社の違い。
すぐにイメージをカタチにしていく人とそうでない人の違い。
すごく素敵な人柄なのに「仕事」にその人間的魅力が活かされていない方…
こういう問題がなぜ起こるのか?
ボクなりに分析してみたところ、さっきお伝えした“5つのマインドセットとスキル”のどこかににテーマがあることに気がつきました。
もちろん『5つの力がいまは全然無いかも…』と感じたとしても安心してください。
学習し、実践していけば、なんの問題もありません。
仕事をしていく上で『人と協力しながら、良い仕事』がしたい。
そう感じる方は、ぜひセルフチェックしながらお読みください。
企画なくして計画はなし!お客様・従業員・会社が喜びあえる企画を創ろう!
「せっかく、才能や経験が集まってる会社(お店)なのに、なんかもったいないなぁ」と感じる会社には、たいてい企画がありません。(もしくは、企画が「お金」だけを意図してつくられていることが多いように感じます。)
『企画が無い』会社(お店)3つの特徴
企画書が無い
企画の無い会社(お店)には、企画書がありません。(当然か…)
企画書が無い会社というのは、ナニかを行うときの『意図』が不明瞭になりやすいんです。
ちなみに、ボクの中で勝手に思っている『正しい企画書』というのは、A4一枚にまとめられたものです。
まずは、それくらい簡単なものでいいから作成していくことが大切です。
しかし、その企画書自体が無い会社は、プロジェクトなりキャンペーンなり、全部がグズグズになってしまうんです。
計画もグズグズ。
ミーティングもグズグズ。
日々のフィードバックもグズグズ
これ、企画書だけに限った話しじゃありません。
お客様に対する提案書でも同じことが言えるし、社内環境を良くするためのプロジェクトをスタートさせることでも同じことが言えます。
まずはやりたいことの意図(目的)を、言葉にしたり図にしたりする。
目的やゴールを視覚で明らかにする。
とっても大切なことです。
企画がないところには、改善もイノベーションも実現しないと思うんですね。
そもそも『計画』もありえません。
(しかし、不思議なことに明確な意図を持つ企画のない会社に限って、やたらと年間計画を持ちたがる傾向にあると感じます。)
企画書がみんなにシェアされていない
良い企画書というのは、不完全な状態が正解です。
日本人に多いのかな?
なんでも『完璧』につくらなきゃ、人様に見せられない…と感じる人って。
企画書に限っては、70点とか80点の出来栄えで人に見せていくものです。
他者に見せて「これ、やばいよ!」とか「わかりにくけど…」と言われながら、一緒に100点に向かって制作していくものだと思うんです。
ボクの感覚では、企画書を一生懸命になって創ることじたいアホな行為です。
また、企画書を一生懸命創らせるような風土のある会社は、モノゴトの展開が鈍いように感じています。
(もちろん、企画の最初の段階なのか?最終段階か?にもよりますよ)
企画とは、誰かの心の中に沸いたイメージを、必要な人に伝染させ、協力していったもらうプロセスに意味があると思います。
企画書にみんなの声が反映されていない
よくあることですが、社内(店内)の権力者が企画すると、周囲の人が意見を言わなくなる。
その企画に突っ込まなくなる。
この状態はホント頂けません。
企画者には企画者の責任があります。
企画を支持する人には、協力者としての責任があります。
文句を言わせないような企画を立て、文句を言わせないようなポジションから発信をしている人は『わたしの声』を軽く扱ってる。と思われても仕方ありません…
(経営者や幹部の人に多いのですが、『一緒に創る』が難しいと感じているケースもあります。)
上司や部下、お客様の声が反映された企画は、その段階でサポーターを増やしていくので、成功確率が高まります。
※ちなみに「企画書」を創る文化はあるけど、検閲(稟議)が多すぎて、カタチにするまでにアホほど時間がかかるというのは、スモールビジネスでは損しますね。
スモールビジネスを営む人が“企画力がない”もしくは“企画することをサボっている”という状態では、従業員やお客様の『気分』に鈍感です。(特にネガティブな気分に鈍感な人が多いように感じます)
それは、そのままビジネスの収益・従業員の成長&定着率に直結する問題です。
交渉なくして実現なし!交渉力は甘え気分を一掃する
多いんです。
ほんと、多いんです。
経営者にも多いです。
交渉力を持たずに仕事してる人…
部下に言って、言うことを聞かないから言わなくなった。
この逆もあります。
「勇気を出して社長に言ったのに、言うことを聞いてもらえなかった…」
どちらも1~2回伝えて、自分の伝えたいことが伝わらなかった。と諦めてしまうんです。
もちろん、社内でこんな状態では、社外の人との交渉はなかなかうまくいきません。
この問題の奥には『甘え』があります。
『自分の言ったことは簡単に聞いてもらえる』という甘えです。
そして、この『甘え』の正体は「相手から自分がどう見られているのか?」を客観的に見ることができない。
自分と相手との関係性をイマイチ理解できていない。ということが発端です。
これ、すご~く賢い人でもハマる落とし穴です。
『仕事』で必要な交渉って、相手と自分、どちらもWin-Winになるために行うことです。
だから、相手の気持ちとメリットをとても大切に考え尊重しなくてはいけません。
と、同時に自分の気持ちとメリットも尊重しなくちゃいけません。
さらに、そのことを相手に理解してもらわなきゃいけないんですよね。
1~2回話しただけで、「そうだよね!それでいきましょう」とならないのが普通と言えます。
交渉力=粘り強さでもあります。
これ、本当に大切な力ですね。
集客力とは真剣に人とに頼る姿勢がベースにある
自分のやりたいことに賛同して貰える人。
協力して貰える人。
こういう人に集まってもらうのも、集客と全く同じ原理が流れていると思います。
集める仲間、お客様の目標が何人であろうと…
人数(規模)は問題じゃないんですよ。
まずは、人に真剣にお願いする。
この心の姿勢が奥底に流れています。
「良い企画考えました。でも、集客はできません。あとはよろしく!」
スモールビジネスでは、なかなかこんな話し通らないんですよ。
もちろん、人それぞれ才能も得意分野も違います。
人と話しているだけで、自然と「集客」になってしまう人もいれば、集客がすごく苦手な人もいるでしょう。
いてもいいんです。どちらが良い悪いって話しではないです。
ボクが言いたいのは『集客に真剣にトライしたことがある経験が大切』ということです。
真剣にトライすれば、自分の集客力を客観的に把握できます。
もし、他の人に頼むにしても、ナニをどう頼めばいいのかがわかります。
企画の実現には、集客力(協力者との出会い、お客様との出会い)が欠かせません。
集客のテクニックは世の中に腐るほど出回っています。
で、そのテクニックを学習していくのは大切ですが、どんなテクニックも、まず一番大切なのは「人に集まってもらう」ということに謙虚かつ、実際に「店に来てもらいたい」とか「セミナーに来てもらいたい」とか、お伝えしていく姿勢なんですね。
集客力の無い会社が存続することは無いから、ビジネスの運営上は、ナニはともあれ、いちばん大切ですね。
運営力とはお客様に、その場を。そして帰宅後にどんな気分を味わってもらいたいか?
どれだけ素晴らしい企画を練り、粘り強い交渉で実現して、そこにお客様を集めても!!!
運営(現場)が酷かったら、お客様がリピーターになることはありません。
建築業でも、飲食業でも、美容業でも、セミナー事業でも!
その業種に問わず、お客様がサービスを体感する時間、会社の人間と触れ合っている直接的な時間をどう過ごしていただくのか?というのは大きなテーマです。
また、そのサービスを受けた後にどんな気持ちを感じてもらいたいのか?
そう自分に質問するところから、運営はスタートすると思います。
運営力というのは、その会社(お店・サービス)が持つコンセプトについての情報(それまでお客様が見聞きしてきた)と体感が一致しているのか?を、お金を払ってくれている人に判断される時間です。
こういう実務面を疎かにすると、どうにもならないです。
また、多くの場合は運営する力は「段取りする力」でもあり「もてなす力」でもあると思うんです。
結局のところ、お客様や参加者の方の『目線』になれるかどうか?という話しです。
この力も経営者や幹部なら、普段から『従業員目線』を理解していないといけないですね。
相手の立場から見える景色を、リサーチと想像力を使ってイメージしていくのはとても大切なことです。
継続力とは未来につなげる力なんです!
継続力。
これって、誰もが大切だとわかっていて、多くの人が苦手意識を持つものですよね。
「継続力」については、これまでもけっこう記事を書いてきました。
で、改めて会社(お店)での取り組みを継続していくためには『未来を見る力』・『取捨選択する力』・『粘り強さ』の3つが必要なことを伝えたいと思います。
未来を見る力とは?
継続が目的になってしまうと、殆どの人は継続することに疲れてしまいます。
そして、殆どの人は継続するのをやめます。
でも、自分の未来。
そして、会社の未来。
どんな状態になっていたいのか、未来のワクワクしているイメージは?
また、そこに向かっている自分にワクワクしているか?
このポイントを抑えている人は、継続しやすいんですよ。
逆に「〇〇を継続しなければいけない」でビジネスをしている人はかなりのストレスを感じますよ。
なぜなら、必要以上に『継続』に力が込められ、管理が増えるからです。
ホドよいプレッシャーは人を輝かせるけど、必要以上のプレッシャーは人をつぶしますよね。
そして一番の問題は、プレッシャーに耐えた人が経営者や上司だと、無意識に相手の許容範囲を超えたプレッシャーを急にかけてしまったりすることです。
取捨選択する力
モノゴトを継続していくには、取り組むことをシンプルにしていくことが一つのポイントだと思います。
複雑なことは継続しにくいんですよね。
モノゴトをシンプルにするには、不必要なことを切り捨てる必要性が出てきます。
「あれもこれもと大切!」と考えている人は、なかなか継続していくのが難しいものです。
粘り強さ
ボク達の心には『継続していきたい』という思いが芽生えると同時に、その真逆の心が発生します。
「面倒くさい」とか「これくらいやらなくていっか」とか…
声を大にして伝えたいのは、真逆の心が発生するのは『自然な心の動き』ということです。
自然と自分の心に湧き上がるネガティブワード。
このネガティブワードをちゃんと聞ける人は、継続力を持ちます。
なぜなら、ネガティブワードに向き合って、じっくり対策が練れるからです。
しかし、ネガティブワードを無視する人。
自分の気持ちに無自覚な人は、最初は勢いよくやるけど、その反動でモノゴトをやめてしまうんです。
この気持ちの反動こそが、継続できない理由です。
『面倒くさいな〜』という声を受け入れている人は、『面倒くさい』と感じないで済むようにするための方法を考えたり、面倒くさいながらも続けられる工夫をします。
『粘り強さ』とは『根性だけ』の問題では無いのです。
ちゃんとロジカルな一面があるんです。
気持ちだけテンションを上げてモノゴトをスタートすると継続できなくなりますね。
まとめ
この記事では
- 企画力
- 交渉力
- 集客力
- 運営力
- 継続力(未来につなげる力)
って大切だよね!
という話しをさせてもらいました。
この5つの力をどう学習していけばいいのか?具体的な方法はこの記事には書いていません。
(単純に記事が長くなりすぎる…というか、一冊の本になるような内容ですから)
ただ、まずは必要なマインドセットであり、スキルだと知ってもらえたんじゃないかな?とは思います。
ぜひ、自分でセルフチェックしてみてください。
また、部下が現在している仕事は、5つの中のどの分野の力が成長していくのか?
部下のサポートにも活用してもらえると思います。
リーダーシップ・プログラムを受講者限定
リーダーシップ・プログラムを受講の方はパスワードを挿れて、この先を御覧ください。
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