売上げなんか上げさせんな!クソガキが。

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 5 分です。

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!

 icon-arrow-circle-o-right スモールビジネスプロデューサーの田口淳之介です。

 

 インスピレーションマネジメントとは?

 

 

マーケティングやセールスのテクニックに翻弄された僕のダサかった経験

inspirationmanagement_little-shit

 

いきなりのお下品なタイトルをお許し下さい。

今日は、昔むかし僕が体験した苦々しいエピソードを語ります。
(なので、いつものブログとはちょっと趣向が違うことを予め断っておきますね)

 

 

あの日、あまりの悔しさに思わず僕が、僕自身に言ってしまった言葉です…

 

売上げなんか上げさせんな!クソガキが。

 

 

この言葉が自然と口から吐かれたのは、僕がまだ美容院で店長をしている頃でした。

もうずいぶん前のことです。

当時の僕のミッションの一つに『カットデビューしたての若手スタイリストの売上げを創ること』というのがありました。

 

 

正直なところ…

若手美容師に100万くらいの売上げを創ってあげるのは、わりと簡単なこと。

僕はそう思ってました。

 

で、実際そうだったわけですが。
(現在では50万とか30万でさえ上げさすのは大変という話しもありますね。このお話しもそんな時代に入って来たときのお話しです)

 

デビューして間もないスタイリスト。

仮にO君としましょう。

 

このO君は人当たりが良いタイプでした。

でも、トークもヘアデザインも✕。

 

 

おまけに、自分の世界観をしっかり持ってるので服装も微妙…

 

「このままでは売れない」

 

僕にとって、モスバーガーで「シェイクどれにしよう…」の方が、よっぽど悩む。

それくらいわかりきったことでした。
ちなみに、シェイクは未だに迷います。モスではね。

 

 

で、まず服を一緒に買いに行きました。

 

 

「売れたら好きな服を着ればいい。お前も売れたいだろ〜?ニヤニヤ」

 

 

と、売れないバンドマンに、売れそうな歌を無理やり歌わす”悪魔のプロデューサー”のように微笑みかけ、身なりを整えさせました。

 

次にお店の外での営業を教えました。

お客様のところに顔をだしていくこと。

そこで楽しく呑んで、輪を創っていくこと。

 

そんなベタベタな営業方法を教えていったのです。

で、O君は人当たりも良く、この戦法を自分のものにしていきました。

 

ただ、僕はO君に厳しいこともしました。

新規のお客様を含め、僕がO.Kをだしたお客様しか入客させません。

 

 

入客数より、O君でも再来してくれそうなお客様しか担当させなかったのです。

それは、デビューから半年後のO君に「自信」と「応援してくれるお客様」をつけさせるためでした。

僕の中では当然の戦略です。

 

 

O君は、僕のいないところでは半年間くらいブーブー言ってたようですが…

僕に直接は怖くて言えるはずもありません。

 

なので、知らんぷりしてギリギリまで我慢させていました。

 

 

次に、店舗の中での営業トークをかなり細かく教えました。

ヘアカウンセリングとかもね。

 

まぁ、そんなことを教わっていったO君は、僕に対する恐怖にしばられながらも、実際に成果が出ることしかしていないので、他店で働く同期より速く100万円に到達しました。

 

マーケティングとセールスをしっかりやって。

 

 

で、本当は僕もハッピーなハズでした。

しかし、僕は売上げを上げていく彼を横目に、

 

イライラをつのらせていった

 

のです。

 

それは、彼の創るヘアデザインがヘボい。

僕はそう感じていたからです。
(あくまでも、ボク個人の感想です。すごい勝手なね)

 

 

しかし、売上げがスーッと上がっていく彼には、もう誰の声も届きません。

 

で、ある日イラ立ちマックスの僕は、彼にウイッグ(カット練習用の人形)を差し出して、カットさせました。

コピーカットっていうやつです。

その時は有名な歌手の髪型をコピーカットさせたのです。

 

でね。

そのカットを見て…僕は

 

マジで凹みました。

こんなにできないんだ…って。

 

 

それから少しして、O君はやめていきました。

もう、何年も何年も前のことです。

 

やめたい。と言われた時に僕は

 

本当に嬉しかった。

「もう、あのカットを見なくてすむんだ」って思ったから。

 

 

最低でしょ?

最低の上司です。

 

 

で、僕はマーケティングもセールスも、その時はすごく嫌いになりました。

 

「あっ、こんな風に稼ぐのは美容師じゃないな」って。

「ダッセー髪型とか創って平気なのは美容師じゃないな」って。

 

 

で、いちばん大切なことを教えていなかった僕が悪いのに、その全てをマーケティングやセールスのせいにしたのです。

しかも、それがうまく機能した。というわけのわからないことのせいにしたのです。

 

そこには、ダサい僕がいました。

決してO君が悪かったわけではありません。

 

でも、ダサい僕はすぐには自分の過ちを認めることができませんでした。

 

そして、僕は売上げを創る方法を部下に教えるのが嫌になっていったのです。

売上げなんか上げさせんな!クソガキが。って、自分に思ったから。

 

「勘違いしてるやつが生まれるから」って。

本当は自分が一番勘違いしていたのに。

 

 

マーケティングやセールスを知っていれば、売上げをあげるのはそんなに難しいことじゃないのかもしれません。

でも、その取扱いには本当に注意が必要です。

 

 

いまの僕は、当時の僕より少しだけわかります。

仕事を愛している人。

お客様を愛している人が持つべき道具が、マーケティングやセールスの知識だって。

 

 

自分の仕事が何かがまだハッキリしないような人に、その方法を伝えるのは本当に危険で意味がなく、意味が無いどころか罪悪ですらあると。

 

たいしたオチのある話しじゃありません。

昔むかし、僕が敗北した時のお話しです。

 

いま、スモールビジネスプロデューサーとして、スモールビジネスのプロデュースや顧問として会社のサポートをさせてもらえているのは、この時の経験があるからです。

 

今日という1日でも、4人の経営者さんのご相談に応えている僕がいました。

みんな、すごく感謝してくれてるし、相談者のスモールビジネスが前進していきます。

 

そんな嬉しい日に、少しだけ想い出したこの話しは、僕にとって財産なんでしょうね。

 

 

  大阪(関西)の美容院経営者・幹部さんに届きますように♡僕の夢に協力してくれる方募集

最後までお読みいただきありがとうございました♬ 

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2016-11-25 | Posted in 従業員育成No Comments » 

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