社長さん、あなたはナンのプロですか?役職者の悲痛な叫びを癒す方法

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目次

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 9 分です。

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

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田口 淳之介 プロフィール 
 [副題 あなたにとってボクのことはどうでもいい]

 

 

最近みんなに”J”って呼ばれてるジュンノスケです。

 

 

『店長の役割とか、部長の役割とか…ナンですか?』

 

 

この質問、リーダーシップ・プログラムの受講生に、すご〜くよく聞かれる質問です。

 

下手に役職がついていると、本人も周囲の人もめちゃくちゃ困ってしまう…

それで、み〜んな辛い思いしてしまう…

 

 

ということで、今回のテーマは『社長の役割』についてです。

なんで、部長とか、店長の役割を聞いてるのに『社長の役割』がメインテーマなのか?

その辺も記事で詳しくお話ししていきます。

 

”『役職』と『役割』と社内(店内)の人間関係がこんがらがってしまっている(汗)”なんて方は、ぜひ読み進めてくださいね。

 

 

役職と仕事内容と責任が連動していない会社は、社長の仕事自体が不明瞭

ボクの個人的な見解ですが、『役職』と『仕事内容』と『責任』が連動していない会社ってあんがい多いと思うんです。

 

この傾向は特に『技術』の提供がメインサービスになっている会社で多く見られます。
(もちろん、営業の会社でも社歴が長く、役職が増えすぎてる会社ではこの状況があるようですが…)

 

例えば『美容院』なんかは、技術を磨いてお客様に提供する仕事です。

なので、本来は店長もナンもいりません。
(実際、2年間くらい店長なしお店を運営したことがありますが、特に問題なかったんですよね)

 

批判されるのを覚悟で言ってしまえば『技術・接客を磨いて、お客様に喜んでもらえるように提供すること』が全てであり、一番大切なことです。

だから、店長とか部長とか…

そういう仕事は、かなりの規模にならないと不必要とも言えるんです。

 

で、自分の役職に悩んだり、役職のせいで責められたり、役職者を責めてしまうことがあるなら…

『ひょっとしたら、この役職は不必要なんじゃないか?』と疑ってみて欲しいんです。

 

もし、不必要なものを持っていて、そのせいで苦しんでいるなら、その苦しみも不必要なハズですから。

 

 

ただし!!!

『役職が不必要』=『あなた自身が不必要』ということではありません。

 

『役職』と『自分自身』を同一視イコールにしてしまうのは、ナンセンスであり、本当に悲しいことです!

この記事を書いている理由は『役職と役割の関係ををスッキリさせたい!』という声に応えるためです。

 

読者の方に『自分の会社やお店のチームの創り方・組織図』を考えるきっかけを持ってもらい!

そう思って書いているので、いらぬ誤解で傷つかないで欲しいんです。

 

 

ゼロベースで考えるために!

ボクね。

この記事を読んで役職・役割・責任について、『ゼロベース』で考えてみて欲しいんです。

 

ゼロベースで考えるとは、白紙の上に好きな絵を描けるということです。

自分の好きな色を自由にのせることです。

 

ほとんどの経営者や幹部の方は『うちの会社は〜』と、過去の流れから話します。

 

 

ボクは、過去の流れから話すのを聞いていて、こう思うんです。

『”その、うちの会社は〜”を変えたいって言ってたよなぁ?』

そして、過去の流れを断ち切って、ワクワクする今日を創り出せるのが、本当のリーダーだとも思うんです。

 

過去のネガティブな習慣にとらわれていると、ワクワクするのが難しいですよね。

だから、まずはゼロから考えてみて欲しい。

そんな気持ちでこの記事を書いています。

 

 

スモールビジネスに必要なのは肩書きより誠実な対応

ボク自身キャリアにおいて、組織における自分の『肩書き』をずっと無視してきました。

 

例えば美容院のマネージャーをしている時なんかも、名刺に肩書きを書くのをやめていました。

 

なぜなら『どうでもいい』からです。

 

お客様のハッピーとボクの肩書きに”なんの関係があるのか?”と、考えてみると、あんまりというか…

全然関係無い!

 

お客様や従業員には、肩書きより誠実な対応が必要なだけ

それがボクの感想です。

 

 

逆に、肩書きがあっても決済権もなければ、決断力もない…

持つ気力すら失っている”偉い人”を沢山見てきたのも事実です。

 

肩書きって…

諸刃の剣なのかもしれない。

 

そう思うようになっていったんですね。

 

 

ボクが役職名や肩書きに重きを置かなくなったのには理由があります。

それは、スモールビジネス特有の流動性を味わってきたからです。

 

 

あれ?ひょっとして『店長』ってアダ名かも?と思った体験

26歳くらいの頃だったかな?

ボクは美容院で店長になりました。

その時《店長》と名のつく本を片っ端から読みました。

店長時代後期に読んだ一冊です。

 

店長になる前は、ボクはトップスタイリストでした。

美容師として、カットのプロフェッショナルだったんです。

 

だから、店長としてお店全体のことを考えるとうのは、初めてだったんです。

マネジメントはズブの素人ということですね。

 

なので、お店を良くするために店長という立場で、ナニをどうしたらいいのか?

自分の理想をカタチにするためのマインドを身につけるのは当然のこと、それなりに言葉を覚えないと、質問もうまくできません。

また、当時はネットも今ほど充実していなかったので、本をいっぱい読むしかなかったんですね。

 

一つずつ学習することで、だんだん自分の中で、ビジネスの規模に対しての適切な店長像が明確になってきました。

そういう意味では自習はすごく意味があったように思います。

 

しかし、美容院のオーナーさんや経営者に質問しても、明確な返答が返ってきたことは殆どありませんでした。

その体験から《本当は『店長』なんてアダ名❓》と考えるようになったんだと思います。
(だって、明確に答えれなくても、みんなちゃんと仕事できてるから…)

 

 

店長の仕事を明確に語れない社長は、自分の仕事自体を語れていなかった

ボクは、たくさんの店舗経営者に質問していく中で、次のことに気がつきました。

店長の仕事。

課長でも部長でも、いわゆる役職名ですね。

 

役職に対して、役職と役割と責任を明確に語れない経営者は、そもそも『社長の仕事』という、自分の仕事が明確に語れていなかったんです。

特に、スモールビジネスで多い『オーナー経営者』には、この傾向が多く見られました。

 

 

悲劇を生む『役職づくり』のパターンを知って回避する!

役職というのは、二通りあると思うんです。

一つは、経営者が『自分もできる』ことなんだけど、ビジネスの規模が大きくなってきたから、他人にその仕事を任す時につく役職。

 

もう一つは、経営者が苦手・不得手な仕事を任せるという専門的な役職。

 

このどちらでも無い『役職』が組織に悲劇を生みます。

それは『人の居場所づくり』を目的とした『役職』の与え方です。

 

  • ビジネスの拡大
  • 成果

 

これらに関係なく、人をつなぎとめるために与える『役職』です。

 

これは、本当に悲劇を生み出します。

経営者は孤独を感じやすい立場です。

そのため『不安』から役職をつけたり、親ごころのような気持ちで『役職』を与えてしまうことがあります…

※後に会社・お店に問題を生みだすのが『役職』が『居場所』になっているという現状です。

 

 

なぜ、役職と役割と責任が一致しないのか?

原因はたくさんあります。

なので、まずはこの3つは見直してみてください!と感じることをご紹介しますね。

 

 

社長さん、あなたはナンのプロフェッショナル?

経営者が、自分自身の才能や得意なことを理解していない。

または、それを会社やお店のために活かそうとしていない。

 

要は、自分がなんのプロフェッショナルなのか、よくわかっていない…

その状態が続くと、スモールビジネスを営む社長の”仕事”は不明瞭になります。

また、メンタルも不安定になります。

 

すると、組織の中のあらゆる”役職”に、その『不明瞭』と『不安定なメンタル』は伝染します。

この状態が続いている会社には、従業員の不平不満ふへいふまん我慢がまん蔓延まんえんします。

結果、会社に活力が無くなっていくんだと思います。

 

 

役職と役割と責任が一致していない会社は、自然な流れと逆のことをやっている

部下が上司に対して抱く不満。

その原因の殆どは、最初は『役職』に対して部下が持つ『勝手な期待』が原因です。

部下の抱く『勝手な期待』が、成就することはありません。

 

なんせ、勝手に期待して、勝手に『裏切られた〜』と感じてるだけですから。

でも、それが部下の『不満の元』となってしまうのは事実です。

場合によっては、そこから悪質な『個人攻撃』に発展することもあるでしょう。

 

 

話しを戻しますね。

役職と役割と責任が一致しないのは、役職のつけ方に問題があります。

『人が最初にいて、その後に役職をつけてしまう』というのが問題です。

 

自然な役職と役割と責任の成り立ちってこんな感じだと思うんです。

例えば、キャンプをしていたとして、その中に『飯盒はんごうでお米を炊く』がという役割が必要だとします。

『飯盒でお米を炊く』というのは、仕事が明確です。

そして、『毎回お米を炊く人が変わると、お米の炊きムラが激しい』という声が仲間内から出たとします。

 

その時、いつも炊くのが上手だった人が『お米係り』になって、『ご飯を美味しく炊く』という責任を持って仕事をしていく。

これって、すご〜く自然だと思いませんか?

 

『先に仕事(役割)があって、係り(役職)ができて、実行する人が(責任)を持つ』という自然な順番だと思いませんか?

 

 

役職と役割と責任が一致していない会社は、自然な流れと逆のことをやっています。

 

『あいつにも、なんか役をやらなきゃ…そうだ!キャンプをやろう!そこで、お米を炊く係りに任命したらいいんだ!』

 

という具合に…

なんだか、ゆがんでる感じしませんか?(汗)

 

 

与えてはいけない人に『役職』を与えてしまう

役職と役割と責任が一致しないのは、そもそも『仕事』が不明瞭なことが一番の理由です。

そして、もう一つの原因が、仕事に対してどんな資質や能力が必要かを見定めていないというのがありますよね。

見定めがないと、与えてはいけない人に役職を与えることになってしまいます。

 

状況によりますが…

例えば、経営が安定している店舗にマッチしている店長。

その店長が備えているべき資質は、『継続力』と『安定感』なのかもしれません。
(一概には言えませんよ…もちろんケース・バイ・ケースです)

 

店舗運営が傾きかけている。

店を立て直す時に就任する店長が備えているべき資質は『決断力』と『変化に強い』なのかもしれません。

 

 

結局のところ、スモールビジネスというのはすごく流動的なものだと思うんです。

だから『これが正解』というより、その時の流れで『正解を決めていくのが正解』みたいな要素が大きいように思います。

 

ということは、会社やお店を取り巻く状況と人(資質)と仕事内容がマッチングしているのか?というのが、ナニよりも大切ってことです。

 

個人的には仕事に対して『真摯な姿勢』の無い人に、責任ある仕事を任してはいけない。というのが、ボクの定義です。

でも、『この真摯さ』をどこで見定めているの?と聞かれたら…

 

 

経験から得た勘

 

 

としか言えません。

たくさん失敗して『あっ、この人は無しだなぁ』という勘が働くようになった。っていうのが正直なところです。

 

 

責任者が自分自身の才能や魅力を発揮すれば、役割・責任は整い出す

ボクが言いたいことは、結局『あなたはナンのプロフェッショナルですか?』ということです。

チームや組織の中で、あなた自身はどんなスキルや魅力で貢献してるんですか?(または”したい”んですか?)ってことです。

 

それが明確で無い限り、スモールビジネスの世界で『役職』の意味はどんどん薄れていくような…

そんな時代だと思うんです。

 

 

あなたも『ゼロベース』で考えてみよう!

記事を読んで、ゼロベースで考えようと思えましたか?

 

この記事に書いてあることは、あくまでもボクの考えです。

 

この記事を読んで『そうだよね!』と感じる人もいれば『不安だ〜』と感じた方もいるかも…

ひょっとしたら『ムカつく〜』と感じる人もいるかもしれません。

 

どんなことを感じても、それはあなたの大切な『気持ち』です。

あなたが抱いた『気持ち』。

その向こう側で、あなたはどんな考えを持っていましたか?

 

『これまでの考え』をしっかり見つめてみてください。

『これまでの考え』がハッキリしたら、はじめて『これからはどう考えようか?』と、ゼロベースで考えられます。

 

 

過去にしばられず、素敵な未来に向けて考えてみてくださいね。

この記事に関して質問・ご意見・シェアがあればContactからお好きな方法でお気軽に!
(リーダーシップ・プログラムを受講の方は、LINEにて受付けてますよ)

 

 

 

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2018-02-05 | Posted in マネジメントNo Comments » 

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