怒れない経営者・マネージャー・店長のための「怒り方教室」後編

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 6 分です。

InspirationManagement_怒りのプロフェッショナル

 

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!

 icon-arrow-circle-o-right スモールビジネスプロデューサーの田口淳之介です。

田口 淳之介 プロフィール 
 [副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]

 インスピレーションマネジメントとは?


 

今回の記事は前篇・後編とつながっています。(この記事が後編)

前編  icon-angle-double-right 怒れない経営者・マネージャーのための「怒り方教室」前編

ちなみに、最後に「怒られた人たちのインタビュームービーも掲載!見てね♪

 

 怒り方教室[インスピレーション・マネジメント] 後編

怒るための準備はできているか?

 

怒るのが下手な人、また怒るコトじたいが苦手な人を観察してみると「準備不足」という課題がはっきりみられます。

「えっ?怒るのに準備っているの?」とお思いのあなた!

 

準備はすご~く大切です。

 

もちろん、怒るのに熟練し、周囲にそのキャラクターが認められてきたら準備は殆ど要らなくなります。

 

しかし、怒るのが苦手な方、ビギナーの方は「準備」が無いと、怒ったあとの着地点を見失って、スタッフと物理的にも心理的にもつながりが切れてしまいます。

 

そうならないためにも、今から説明していく準備を余念なく行って欲しいと思います。

 

 

怒るための準備を具体的にしていく

 1

「怒るリスト」を作成する

怒るリストとは、すなわち自分が「して欲しくないコト」を箇条書きにしたものです。

 

A4の紙を(縦に)半分に割って、左側にはしてほしくないこと・右側には理由を書いてみてください。

そして、全部書き出したら、共通してる理由を探っていきましょう。

 

 

「怒るリスト」を編集する

 2

怒るリストの編集とは、怒ることをパターンに分類したりして、シンプルにすることです。

先ほど書きだした怒るこコトも、よく見ていくと「同じような理由」から怒っていることが多々あると思います。

その理由を見て、理由によって整理整頓していきます。

 

「リストの編集」をすることによって、無駄な「怒り」が減り、自分と相手のために「有意義な怒り」を実践できるようになります。

 

 

「怒った後どうするのか?」着地点を決めておく

 3

怒るのが苦手な人は、怒った後のことが「思考停止」になっている場合が殆どです。

「怒る」場合に、実は一番大切なのが、怒った後どこに着地するのか?という「着地点です」

 

着地点とは怒った人の気持ちの着地点と、相手の気持ちが「ス~ッ」とクリアになるところ。

怒った後も、まだ何か気持ちが「ざわざわ」してるようなら、それは「100%怒れていない」ということです。

 

自分の気持ちに「しこり」を残しても、何もいいことがないので「100%怒る」ということを大切にしてください。

逆説的ですが…「100%怒る」ことができたら”怒るコト”じたいも減るし、怒っている時間がとても短くなります。

 

 

怒られた人の気持ちの着地点

怒られた人は、すぐには自分の過ちを受け入れないかもしれません。

また、ショックで頭が真っ白になるかもしれません。

ひょっとしたら、すんご~く凹んでしまうかもしれません。

 

でも、いいんです。

 

その状態は成長のためにすごく大切だから。

その状態に少しくらい付き合う気持ちがマネージャーには大切です。

 

余談ですが、誰もが「人が凹んでいる時」より「笑顔の時」を共にしたいと思っています。

 

でも、感情的にUPとDOWNは表裏一体の関係です。

だから、「片方しか付き合わない」ではスタッフ(仲間)に信頼してもらえません。

 

ココに、怒る=つながるの本当の意味があります。

人はしっかりと凹んだら、自然と上昇してきます。

 

怒るというのは、上昇のチャンスです。

 

チャンスという機会をスタッフと共にしている。と考えれば「怒ること」にポジティブな意味が見いだせます。

 

 

怒った後の「フォロー」をパターンで考えておく

4 

「怒る」ポジティブな意味が見いだせた!

とは言っても、やはり不安もあります。

 

もし、ここまで読んでもらっても不安を感じているなら、それは正常です。

 

怒るのは「不快・不安」を伴うのが普通だからです。

しかし、その「不快・不安」を解消するうのがアフターフォローです。

 

アフターフォローを自分以外の人がやってくれるのが一番理想的です。

 

しかし、僕の考えでは理想を手に入れる前には、自分でやることも大切!です。

 

僕は長い期間、自分で「怒り」自分で「フォロー」するという手間のかかることをやってきました。

そのおかげで、今は「誰にフォローを頼めばいいか」ということがはっきりわかります。

 

怒られた人・怒られた原因・そのスタッフと周囲の人間関係などを把握しているので、一瞬で「〇〇さんにフォローをお願いしよう!」と決断できます。

すぐには、そうなるのは難しいかもしれませんが「怒る×フォロー」のサイクルを体感していけば、いずれは自分以外の人に任せられるようになります。

 

 

怒った後のアフターフォローで大切なコトとは?

フォローで大切なのは次の3点です。

 

相手の様子を見て、そっとしてあげる勇気を持つ

フォローと言っても、必ず直接的な行動とは限りません。

いわゆる「見守る」というのも立派なアフターフォローです。

しかし、「見守る」と書くくらいなので、「見て」いなければいけません。

 

 

怒られた人の話しを聞いてあげる

怒られた人の「悔しい」とか「悲しい」という気持ちを聞いてあげるのもアフターフォローの大切な要素です。

アドバイスは必要ありません。

ただ、聞いてあげるです。

この、「ただ聞いてあげる」が一番むずかしいことのように感じますが、それと同時に一番の愛情表現だとも思います。

 

 

それでも「君のしたことが悪い」ということは伝える

相手がどれだけ落ち込んでいても「怒られたこと」をねじ曲げちゃうのは絶対ダメです。

それは優しさじゃないんです。

フォローに入った人が「自分がよく思われたい」だけのエゴを軸とした行動はN.Gなのです。

怒られた人はそのフォローしてくれた人に一旦はなびくかもしれませんが「甘い」だけで「信用」にはならないので、永続性をもちません。

真実を伝えましょう。

 

 

「怒るリスト」をみんなに伝える

5 

ここまでを知識として知っておくと、だいぶ「怒ること」のリスクを減らせたと思います。

 

いよいよ、行動です!

みんなに、「怒ることリスト」を発表しましょう。

 

発表するメリットは、まず周囲の人があなたの怒ることがどんなことか「聞くだけ」でそういうことを「しなくなる」ことです。

 

そして、してしまった時にも「怒られることをした」と理解できるので、あなたの伝えたいことを「素直に聞く」土壌ができることです。

 

また、相手にも「怒られる準備」をさしてあげる事ができるので、フェアな状態になります。

この空気を作ってあげるのは「笑い」でも一緒です。

ボケる時はフリをしっかり創っておかないと、笑う準備・ツッコむ準備が周囲の人はできません。

 

怒るのも同様、怒られる人・フォローする人に準備の時間を与えるのが思いやりです。

 

 

さあ!これで準備完了!

楽しみに「怒るコトが起こることを待っていてください!」というのも変だし、日本語的にややこしいですが…

あなたが「怒る」という行為を通して、得る結果はこれまでとは違ったものになると思います。

怒られた人たちの生の声(Review Movie)

 

 

まとめ 「叱るではなく怒るを大切にす理由」

最後まで”怒れない経営者・マネージャーのための「怒り方教室」”をご覧いただきありがとうございました。

 

今回の記事は、よくある「叱り方」ではなく「怒る」にフォーカスして書いてみました。

個人的には「真剣に怒る」ことが出来る人が、次のステップで「叱る」を使えるようになると思います。

 

「叱る」ことができる人は、自分の「怒り」に対して客観視できること。そして、その感情とは区別して相手のことを考えられる人だと思っています。

 

最近では「叱り方」というネーミングで、どんな叱り方がいいのか?というweb記事なども多く見かけますが、日々の仕事現場では「頭にくる!」ということも、ゼロでは無いはずです。

だからこそ、その感情に直結してる「怒り」をテーマに記事を書いてみました。

 

そして、僕自身にとってはすごくナチュラルな考えと実際の行動を並べてみたわけですが、賛否はわかれるところかもしれません。

また、表現は違うけど同じように仲間(スタッフ・部下)に接してる方もいると思うんですね。

 

もし、よかったらコメント欄いて「私はこうやっているよ!」とか、「こういう場合はどうしてるの?」なんて声を頂けたら記事を書く励みになります。

よろしくお願いします。

 

最後までお読みいただきありがとうございました♬ 


※動画の解説は番外編記事を書きますね♪

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2015-03-23 | Posted in 従業員育成Comments Closed 

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