「与える」より「引き出す」ユダヤ式 天才 教育のレシピを読んで
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田口 淳之介
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読了時間 約 6 分です。
スモールビジネスの経営者・幹部にとって『従業員教育』にも使えるオススメの書
Amazonで購入したユダヤ式「天才」教育のレシピ
この本は、スタッフ教育をする立場にあるスモールビジネスの経営者・マネージャーにも超がつくほどのオススメです。
内容は、子供の教育についてですが、本当にそのまま大人の教育。
大人が自分らしく賢く働いていく上で役立つものです。
例えば、第一章 子供の「天才」を引き出そう!に
ユダヤ式「引き出す」教育法エデュカーレ
という章があります。
その中に、こんな一文があります。
つまり、本来の「教育」とは、「子供が持っている才能や資質を引き出す」という意味だったのです。
その後の文章で、
本来の教育の意味が「与える・教える」に変化しはじめたのは、ヨーロッパでも中世以降と言われています。
と書かれています。
日本では、特に戦時中・戦後でしょうか?
太平洋戦争後は確実に「与える・教える」教育になりましたよね?
きっとインスピレーション・マネジメントのセミナー・ワークショップに参加してもらった方は、ボクがこの「持っている才能や資質を引き出す」に強い想い入れがあるのを、感じている!ということがわかって頂けるかもしれません。
(あんなに参加者と周囲の人がオシャベリして、考えや思いを2〜3時間で伝え合うセミナーって無いですよね?笑)
想い出せば本当に小さい頃から…
この本に書かれているユダヤ式に近い教育を親にしてもらっていたように思います。
父はよく、幼いボクにこう言いました。
「なりたいものがあったら、それに必要な勉強をすればいいだけ」と。
そして、まったく「与える・教える」ということをせずに、
「自分で考えろ。そして、全部お前の責任。」としか言わなかったのです。
(やや極端な例ですが、昭和育ちの方にはこんな風に言われている男の人が多いじゃないでしょうか?)
この教育のおかげで、自立するのはわりと早かったように思いますね。
(こうやって、お話しすると育ちの良い感じを受けるかもしれませんが、アル中・花札・暴力などのよからぬ影響を全身で吸い込んだ幼少期を過ごしていたりもします(笑))
「与える」より「引き出す」! ユダヤ式「天才」教育のレシピを読んでいて、子供の頃を思い出しながら『教育の原理原則ってなんだったかな?』と考えてみました。
そして、自分の子育てと同じように『働く人』に。
特にスモールビジネスで働く人たちの意識がどのように変化していくのか?
そこに『どんな貢献ができるのかなぁ?』ということを考えるのも大好きです。
だから、自然と「スタッフとのコミュニケーションにはどうやって、この本に書いて有ることを使ったらいいだろう?」ということも同時に思いを張り巡らしてみました。
ここからは、購入してペラペラと読んだあとに、もう一度読んでもらってもいいかも!
この本に書いてある内容をスモールビジネスに落とし込んで、スタッフの成長に役立てるため(実践していく時)に、きっとあなたが引っかかるであろう(壁に感じること)をお伝えしていきます。
なぜなら、ボクは最初その壁に気がついた時にすごく悩んだからです。
『その壁をどうやったら取り除けるのか?』ということに本当に長い間、悩まされてきたんですね。
きっと、この本に書いてある通りにしていけば子供も大人も賢くなるし、もちろん従業員(スタッフ)も自分に誇りを持って仕事することができると思います。
数字で話すなら、利益がUPするのは予想されるし、離職率も改善されるでしょう。
それくらい、経営者・マネージャー・スタッフとみんなが、お互いにとって大切な関わり方ができるようになるからです。
(スタッフの育成に時間とお金と愛情を注いでいる会社は永続的に繁栄してくような気がします)
読んで実践する時に立ちはだかる壁
ここでぶち当たることが予想される壁は「従業員(スタッフ)は子供じゃない」という点です。
人間って、初めて自分が体験することは良くも悪くも、吸収するのに無抵抗ですよね。
そして、その吸収したことがスタンダードになりますよね。
従業員(スタッフ)は、そのスタンダードを持って入社してきます。
無色透明ではなく、すでに社会の常識という(まったく稼いだりするのに不必要の)色がついているのです。
美容師さんなら想像しやすいかもしれません。
あなたの会社で行うトレーニングや教育の前に、一回ブリーチ(脱色)が必要だということです。
その人の常識の上に、あなたの会社の色をのっけても、いい感じで混ざらないんですね。
(たまにハマるかもしれなし、おおきく外れる時もあるわけです)
で、この『従業員が持っている、稼ぐのに不必要な常識』を取り除くには「コミュニケーション」が必要なのです。
相手に与え教えるより、すでに相手が持っているものを聞き出し(それはその人が持っている常識や資質なんかがそうです)必要なものと不必要なものを、一緒に整理整頓していくコミニュケーションです。
きっと、この点が子供の教育より手間がかかるところです。
でも、この手間を惜しむと人は育たないようにも思います。
(もちろん、優秀な人達が最初から集まってビジネスを展開していく場合には、こんなこと必要ないです。がっ!日本中の殆どのスモールビジネスには、そのケースは当てはまらないわけです。コツコツとスタッフやお客様と一緒に成長していく方が、圧倒的に多いわけです)
同じことを伝えても、すぐに聞き入れてくれる部下(仲間)とそうでない部下(仲間)がいますよね?
その人の背景(バックボーン)まで考慮して、関わりを持てたなら、人間同士の深い結び付きが生まれて、何か新しいことがスタートするかもしれません。
今はピンとこない方も、ぜひ「与える」より「引き出す」! ユダヤ式「天才」教育のレシピを読んでみて、自分で考えてみてください☆
自分で、日々の仕事に照らし合わせながら本を読むと、色んなことに気づけるかもですよ♪
ミニQ&Aコーナー
Q.質問者 ニックネーム:Tokuさん/30代 /男性/美容院店長
セミナーでジュンさんが「感じの悪い人には、感じ悪いね」とちゃんと伝えた方がいい。
というようなことをおっしゃっていました。
確かに、その時は「そうだよなぁ〜」と思ったのですが、実際に本人を目の前にするとなかなか言い出せません。
今もより、関係性が悪くなるような気がしてしまいます。
こういう時に、どうしたらいいのか?
何かアドバイスがあればよろしくお願いします。
A.ジュンのアンサー
Tokuさん質問してくれてありがとう!
Tokuさんが感じている気持ちは、ごく正常なものなのですから、まずは安心してください。
本当に感じたことを初めて言う時は、誰だって少し『怖い』という気持ちになるものですから。
ただ『今より(相手との)関係性が悪くなるような気がして』という考えを少しだけお休みして、現在の関係性がTokuさんにとって、どの状態の関係性なのかを冷静に考えてみてください。
例えば、5段階で表してみましょう。
もし、現在が「最低の関係」や「よくない関係」なら、何を言っても今以上悪くなることはないわけです。
そうすると、今からTokuさんが起こすアクションは、良い方向に向かうものだということを感じられると思います。
(今が最低なら、あとは上昇するしかありませんね!)
いい関係になったら、どんな感じがするか?
少し想像してみてください。
「そっちの方が今よりはましだなぁ〜」
「そっちの方が楽しいなぁ〜!」
と、自分が安心できたらぜひそのタイミングでトライしてみるのはいかがでしょう?
ぜひ、ありのままの自分!
大阪の美容院・経営者の方へ!届けボクの想い
大阪(関西)の美容院経営者・幹部さんに届きますように♡ボクの夢に協力してくれる方募集
最後までお読みいただきありがとうございました♬