セルフミーティング_自分のことを深く知って、ありのままの自分でパフォーマンスを最大限発揮する

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 12 分です。

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

セルフミーティング。

ボクは『自分との打ち合わせ』のコトをこう呼んでいます。

 

セルフミーティングでは『自分自身との対話』を行うことを目的としています。

 

セルフミーティングをすると単純に”良いこと”があります。

逆に、セルフミーティング行わないと、現状の自分に『変化を起こすこと』ができません。

だから、現在の状況を

  • どうにかしたい!
  • もっと良くしたい!

という方にはぜひ、セルフミーティングをおすすめします。

 

 

ボクがセルフミーティングを始めたきっかけ

InspirationManagement_セルフミーティング

まずはボクがセルフミーティングを始めるようになったキッカケを紹介します。

 

こう言っちゃうと変な感じに聞こえてしまうかもしれませんが…
(誤解をされることを覚悟の上で話しますね)

 

ボクには子供の頃からずっと、自分の中に「もう一人の自分」がいる感覚がありました。

 

自宅の裏山に秘密基地を創って、BB弾で打合している小学生の頃。

殆ど授業をサボって部活にだけ行っていた中学生の頃も…

いつも、何かをしている自分を『もう一人のすご〜く冷静な自分』が見ている感覚です。

 

わかりやすいようにボク自身にコードネームをつけると…

ボクA:日常的に動いているボク

ボクB:もう一人の冷静なボク

といった感じです。

 

「ボクB」は、自分自身がワクワクすることや本当のところどうしたいのか?というのを、とてもクリアに理解しています。

 

しかし、日常で動いている「ボクA」は、あまりモノゴトがわかっていないのです。

「ボクA」はどちらかというと、社会のルールやしなくてはいけないことを覚えるのに必死で、余裕がない感じです。

 

経験上、セルフミーティングがしっかり行われている状態の時というのは、ボクAとボクBの間でしっかり話し合いが行われているときです。

こういう時には、生がスムーズに展開していきました。

 

仕事や人間関係で苦しんでいる時は「ボクA」の声ばかりで行動しているときでした。

なんだかいつも「追われた感」があって、気持ちも身体もシンドイわりに成果が出ないのです。

ホント、ボクAが力を奮っている時には、うまくいかないことが多かったのです。

 

この体験から、ボク自身は「ボクA」と「ボクB」が対話を行うことが、とても大切なことに気がつきました。

そして、その対話の中で『合意』されたことは、様々な効果が発揮されることがわかっています。

 

 

セルフミーティングを行うとどんな効果があるの?

セルフミーティングを行うと以下の様な効果があります。

  1. 自分が『やろう!』と決めたことに対して継続力を持つ
  2. 他者(スタッフや取引先、その他あなたの周囲にいる人)と仲が良くなる
  3. 「頑張った〜」というより「なんかうまくいったー!」という感覚を覚える
  4. 時間やお金のロスが少なくなる
  5. 助けてくれる人が現れる
  6. 嫌なことが減る(モノゴトを嫌なことと認識しなくなり、受け入れやすくなる)

 

細かく書き出したら、無数に書き出せそうですが、これだけ見てもセルフミーティングの力は偉大だと思います。

 

 

あなたにも経験ありませんか?

なんか、直感的に「〇〇したらうまくいったー!」という経験。

 

セルフミーティングは、あなたがなんとなく感じている「もう一人の声」を明確にして、その声と、日常をおくっている自分とをつなげるためのミーティングなのです。

このセルフミーティングは、スモールビジネスの経営者や幹部・店長にはすごく大切な時間です。

リラックスしたところから、仲間とつながるのか?

それとも、自分を追い込んだ”ゆとりのない自分”で人に接するのかでは、全く会社やお店に与える影響が違うからです。

 

 

セルフミーティングの方法

セルフミーティングは、特別難しいものではありません。

慣れてくれば、散歩をしていても、車を運転している時でも可能なものです。

 

しかし、ビギナーの方にはほんの少し準備することをオススメします。

というのは、あまり意識的に取り組んだことが無い人は、三日坊主で終わってしまうかもしれないから。

 

ここでは、三日坊主で終わらせないようにするために、セルフミーティングビギナー用に!!

簡単&楽しめる方法を紹介したいと思います。

 

 

時間の確保

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セルフミーティングでまず最初に必要なのは時間です。

始めたばかりの人は10分。

10分でもいいので、そこから『時間を確保する習慣』を持つことをおすすめします。

 

多くの人はたった10分間でさえ「自分自身のことだけを考える」という時間を日常的に持っていません。

しかし、10分間×25回(一ヶ月程度で)のセルフミーティングを行うことができたら…

 

10分×25日=250分

250÷60(分)=4.17(時間)

 

一ヶ月間で約4時間、自分自身とミーティングをしたことになります。

 

殆ど、自分自身について考えたことがなかった…という人が、1日10分間(一ヶ月4時間)の時間を持つだけでも、数カ月後はいまとは全く違う未来になると思いませんか?

 

最初は無理のない時間を設定をしてみてください。

大切なのは、簡単なことから無理なくはじめて継続することだと思うんです。

慣れれば、セルフミーティングをせずに毎日を過ごすことのほうが違和感を覚えるようになりますから。

 

 

準備するモノ・環境

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  • ノート
  • ペン

準備するモノは上記のもので結構です。

 

ボク自身は、エバーノート(Evernote)を多様しているのですが、個人的な体感としてセルフミーティングはノートとペンという、アナログな方がしっくりきます。

 

もちろん、セルフミーティングで決まったことを、いつでもどこでも見れるようにしたい場合は、それらのことをエバーノートに書き込むこともあります。

 

特に決まりはないので、あなたが感じたことや考えていることを気持ちよく書き留められるアイテムを準備してくださいね。

 

 

環境

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環境はとても大切です。

ボク自身は、現在の自宅ではあんまり集中できないのでお気に入りのカフェやホテルのロビーを活用しています。

 

人によっては、ファミレスのように少しざわついている場所が集中できる!と言う人もいますし、静かな場所が集中できる!という人もいます。

 

大切なのは、自分がリラックス&集中しやすい環境を創ることなので、最初の頃は色々試してみるのも良いかもしれません。

ただ、毎日行うことを考えると、あまりに場所のハードルをあげてしまうと継続が困難になってしまいますから、その点は注意してください。

 

 

セルフミーティングでは、どんな対話を行うの❓

セルフミーティングでは、自分自身と様々なことを話し合います。

スモールビジネスのオーナー・経営者・マネージャー・店長なら、仕事のことについてあれこれ話しあうことが多いと思います。

もちろん家族とのことや人間関係のことなどなど…

特に決まりはありません。

 

どれも大切なテーマだと思います。

ただ、テーマは自由ですが、セルフミーティングの質を決めるポイントがあります。

そのポイントとは!!

 

なんといっても自分自身に行う「質問」です。

「質問」の内容でセルフミーティングの質は変わってきます。

 

また、セルフミーティングの本当の目的は『正直な自分の気持ちを聴くこと』です。

なので、質問した後に静かに答えを待つコトも求められます。

 

ボクが行っているセルフミーティングの実例を2つ紹介してみたいと思います。

 

 

ケーススタディ1・・・ボクは本当のところ、会社にどんな貢献がしたいのか?

ココからはボクの心の声です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

貢献と言っても色々ある。肩書きで「〇〇」しなくちゃいけないというのは、一度全部忘れよう。

ボクの才能が発揮できて、なおかつワクワクして、みんな(スタッフ)に喜んでもらえることって何かな?

まずは、自分の脳力(資質)とスキル(学ぶことによってできるようになったこと)を箇条書きにしてみよう!

 

 

Q.箇条書きを見て、どう感じる?

返答

正直なところ、時間のかかることが何もない。

ボクが貢献するためには、ほんの数分を使ってスタッフに応援の一言をかけることで済むことばかりだ。

 

 

Q.ほんの数分を使ってスタッフに応援の一言をかけることで済ますと、ナニか困ることがある?

返答

特に無い。

無いんだけど、頑張っている感じもしないし、頑張っていないように他の人から見えてしまう。

なんだか、罪悪感を感じる..

 

 

Q.罪悪感を感じるということは、頑張らない人のことをダメな人で、頑張らない人のことを「悪」だと思い込んでいる自分がいるということ?

返答

たしかに、そう思う自分はいる。

あっ!いつもボクが怒っている人間は、ボクから見て”頑張っていないように見える人だ!”

 

 

Q.その人達の良い所は?

返答

だいたい笑顔が多い。

ボクが怒るまでは…

 

 

Q.では、まずは『貢献』をカタチにするために『自分自身が頑張らない』ということに取り組んでみるのはどうかな?

返答

ありだな。最低でもスタッフの笑顔を増やすことができるし。

同時に、頑張りすぎてる人をリラックスさせてあげることもできそうだ…

 

 

Q.それだけでもすごく貢献してるんじゃない?

返答

貢献だ。そして、ボクが心の中でずっと思い描いていた「何もモノや道具を必要としない貢献」だと思う。

道具もいらないし、準備もいらない。最もシンプルで、最もパワフルな貢献。

この貢献の仕方をベースに、ボクは一から仕事を創りなおしていこう。

••••

 

ケーススタディ2・・・めちゃくちゃ仕事でムカついた夜のセルフミーティング

ココからはボクの心の声です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

今日は仕事でムカついた。

なぜ、ムカついたかというと、ボクが(スタッフに)言ったことがなされていないからだ…

バカなのか?

なぜ、言ったことができないんだ!!

 

 

Q.改めて、ボクは今どんな気持ちなのか?

返答

すごくムカついている。ムカつきまくったら…

なんだか哀しい気持ちを感じている…

 

 

Q.なぜ、そんなにムカついているのか?そして哀しい気持ちを感じているのか?

返答

言ったことがされていなかった。

言ったことがされていないと、スタッフもお客様も喜んでもらえないから。

ボクがそう思いこんでいるからだ。

 

Q.喜んでもらえるようなことをみんなにやってもらいたかった…なのに自分が今怒っていたらそれは本末転倒ではないのか?

返答

確かにそうだ!

 

Q.やれていないだけで、そこまで人を責めるということは、日常的に自分自身を責めるクセがついていないだろうか?

返答

確実にそういうクセがついている。現在もそうやって、自分を責めている。

うん、だんだん自分自身に気がつきだしたぞ!

 

Q.では、相手はなぜ言われたことをしていなかったのか?自分と同じように、それを重要視していただろうか?

返答

絶対と言い切れるほど、それをボクと同じように重要だとは感じていないと思う。

もし、同じような優先順位にしていたら必ず実行されているはずだから…

 

Q.では、伝え方を変えたりしたら実行される可能性はあるだろうか?

返答

ある。これがなぜ重要で、なぜ実行して欲しいのか?

そして、それを何回くらい伝えれば相手の心に浸透していくのか?

そんなことを考えれば済むだけの問題だった。

ボクは思いやりが足らなかったんだ…命令で動かそうとしていた。

 

Q.その考えを変化させたいか?

返答

変化させる。まったく有益な考え方ではないから、もうこの考え方はやめる。

これからは「〇△□」と伝え、それを3ヶ月間にかけてゆっくり行っていく。

 

••••

いかがでしたか?

これは(もうだいぶ前になりますが)ボク自身が行ったセルフミーティングの内容です。

 

最初始めた頃は、いきなりこんな風に質問がポンポンでてこないかもしれません。

そういうトキは書籍を参考にしたり、ネットで「自分との対話」と検索したりして、少しずつ自分に今必要な質問を書き留めていって、ゆっくりそれらの質問に答えていく。というところからスタートしてもらいたいと思います。

 

 

セルフミーティングのポイント

 

【自分の気持ちをしっかり感じる】

多くの人が、ここでつまづきます。

自分の気持ちをかんじるというところで…

 

特に“ネガティブな気持ちを感じるのを嫌がって”しまい、セルフミーティングを断念してしまうのです。

 

ただ、ネガティブな気持ちも、100%あなたの気持ち。

という原則を覚えておいて欲しいのです。

 

だから、あなたがしっかり受け止めれば、なんの問題もありません。

 

というか、そのネガティブな気持ちは、

「あなたの本来の状態からずれていますよ」

「無理していませんか?」

 

という呼びかけだと思うんです。
(ボクはそう思って、ネガティブな気持ちを感じるようにしています)

 

食べ物でもそうですが「美味しい!」がわかるということは「不味い」も理解出来ちゃうことだと思うんです。

 

どちらもちゃんと感じられる舌だから、食事の喜びがあるわけで「不味い」だけ感じないようにするというのは、不可能なわけです。

 

 

不可能なことに取り組むことほど、無駄なことはないですね。

 

感情もこれと同じで「楽しい」があれば「哀しい」もあるんです。

ただ、それだけのことで、そのことを受け入れるというのは、本当はとても自然なことですね。

 

 

【自分の考えていることに気がつく】

自分の考えが、自分の行動の基になっています。

タバコが好き!という考えの人は、タバコの吸える場所(お店)を把握してるものです。

 

逆にタバコが嫌いな人は、タバコから距離を置くような行動をとります。

 

これは、タバコに限らず、音楽でもドリンクでも人に対しても、全て同じだと思うんです。

 

 

セルフミーティングとは、ある意味で自分の持っている”考え”に気がつくことです。

 

 

自分の本当の想いと異なる考えに気がつく。

 

 

こう表現したほうが正確かもしれません。

自分が普段、考えていることを知って「その考えは、自分をワクワクさせるものか?」と問いかけていくこと。

 

 

それがセルフミーティングの大切な要素になると思います。

自分に起こったことから、自分の気持ち・考えを知っていく。

そのプロセスの中で、ありのままの自分に気がついていく。

 

 

そして、ありのままの自分が行いたいことを抵抗なくスタートさせる。

それがセルフミーティングを行う理由です。

 

 

セルフミーティングの二次的効果

セルフミーティングには二次的効果と呼ばれるものがあります。

それは、自分と粘り強く対話することで最終的に得られることです。

 

以下がその二次的効果

  • 他者の考えていること・感じていることが直感的に理解できるようになる
  • 自分の声を粘り強く聴いてあげるので、他者の話も粘り強く聴けるようになる
  • 決めつけが減ることによって、様々な可能性を感じ取れるようになる

 

 

まとめ

セルフミーティングをして仕事の質をあげたり、自分の本当の仕事の仕方を追求したり、本来の自分の在り方にアクセスしたくなりましたか?

ノートとペンがあれば、誰でもできるのがセルフミーティング。

たったこれだけのことをするかしないかで、あなたの毎日が大きく変わります。

 

『今の状況がなんとなく嫌だなぁ〜』と感じていても…

そして、セルフミーティングの方法を知っても…

それで実践しない人もいます。

 

それも個人の完全な自由選択です。

 

ただ、「悩んでいる」なら、ぜひトライして欲しいのですが(笑)

 

「悩むのが嫌だ」と言いながら、セルフミーティングはしたくない。という人が多いのも事実なのです。

こういう方は「面倒くさいから歯磨きしない。でも歯が汚れたり、虫歯になるのは嫌だ」と言っているような人です。

すんごい矛盾を抱えているわけですが…

 

 

あなたが自分との対話を楽しむことを初めてもらうきっかけになれば、嬉しく思います。

 

最低でも、上記のような困った大人にならないように気をつけてください。

 


まったくもって、こんなめんどくさいコトしないよ!

 

というなら、「私はめんどくさいから歯磨きはしない。だから歯も汚れているし、虫歯にもなるのだよ。さらには、汚いから嫌われガチだけどねw」と言い切れる人のほうが、「やんなきゃなぁダメですよね〜」と言いながらしない人より100倍幸せだと思います。(個人的には。笑)

 

 

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あなたは次のようなコトを感じたことはありませんか?

 

上記のようなことを感じたコトがある人にこそ知ってもらいたい!

それが『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』という、人と人が関わる上での”原理原則”についてのお話しです。

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最後までお読みいただきありがとうございました♬ 

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2016-07-12 | Posted in セルフマネジメントNo Comments » 

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