経営者と幹部の中で起こっていることが社内に広がる《会社の法則》
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田口 淳之介
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責任に対する誤解が仕事を複雑にする
- 『従業員がどんどん辞めていきます…』
- 『売上げをあげるように言ってるのに、全然従業員が頑張らないんです。緊張感が無いというか…』
- 『ナンのために会議をやっているのか?ホント、時間の無駄ですよ…』
毎日、色んな業種の、色んな会社の、色んな経営者・幹部の方から相談を受けます。
解決方法は、それぞれにあります。
しかも、たいていは『えっ?そんなもんでいいんですか?』と、言われるような、簡単な解決策でコト足りることばかりです。
なぜ、簡単な解決策でコト足りるのか?
それは、会社の経営、お店の運営にはとてもシンプルで深遠な法則が一つ適用されているからです。
その法則とは、
会社は経営者の心の中が
『見える状態になった』もの
という法則です。
もう少し説明を補足するなら、経営者×幹部という人間関係の中で起こっていることが、必ず社内全体に広がります。
もし、あなたが夫婦で会社やお店を運営されているなら、夫婦という人間関係の中で起こっていることが社内に広がります。
これが、会社運営のたった一つの原則です。
(店長がお店を任されているなら、店長の心の中が『見える状態になった』ものにもなります。)
これがたった一つの原則なのですが…
この原則を受け入れない人にとって、会社の経営やお店の運営は複雑なものとなります。
アプローチを変えて、軽やかに仕事する!
この記事では、会社の経営やお店の運営を複雑にして、大変な想いをしている人に、法則を知ってもらい『責任』をとることへの抵抗を減らしてもらいたいと思います。
責任への抵抗が減れば、苦しいと思い込んでいた仕事の見方が変わります。
見方が変われば、そこに存在していた人間関係に対するアプローチが変わります。
アプローチが変われば、結果に変化を起こしやすいですよね。
年間30,000件の相談にのって見つけたパターン
ボクは毎日、経営者や幹部の方の相談にのっています。
対面でお話を聞いたり、遠方の方から電話をもらったり、LINEで相談を持ちかけられたり。
相談の内容も様々です。
ただ、流石に年間30,000件以上の声を聞いていたら、そこにパターンがあることに気がつきます。
(今度、分類して紹介してみたいと思いますが)
そのパターンの最終形が、会社というのは経営者の心の中が『見える状態になった』ものなのです。
例えば、会社の売上げがあがっているのも、経営者の心が豊だからです。
その逆に、会社の売上があがらないのは、経営者の心に欠乏感があるからです。
従業員同士が協力的な場合は、経営者の心に『和』があるのです。
従業員同士が仲の悪い場合は、経営者の心に『競争』している心が必ずあります。
この法則は『法則』なので例外はありません。
従業員が辞めまくるのも、新規集客がうまくいくのも…
良いことも悪いことも、ぜ〜んぶその会社の代表の『心』から発せられたものが『見える形』になったものです。
ちなみに、ボクがここで伝えている『心』というのは『意識』といった方がニュアンス的には近いかもしれません。
その意識とは、
- 考えていること(思考)
- 気持ち(感情)
- 行い・言動(行動)
をまとめて呼んだものです。
相談者の問題が解決以上の成果を上げる時に目撃するもの!
ボクが色んなテーマの相談を受けて、その問題が解決される時。
解決される時というのは、大抵の場合は解決以上の成果がそこにあるのですが…
いつも、その直線に目撃することがあります。
それは、相談者の方が、自分の『責任』を100%引き受ける状態になるのです。
言葉は悪いかもですが…
それまでは、従業員のせいにしていたり、自分の性格のせいにしていたり、先代のせいにしていたり…
責任を色んなものに擦り付けていたことを『きっぱり辞める』という状態を目撃するのです。
この光景を数えられないくらい目撃してきたボクは、いまこう感じています。
『これが問題だ!』と感じた人が100%責任をとる意思を持てば、
『問題をいとも簡単にチャンスに変えられる』と。
『責任』から逃れようとするより、『責任』を負うほうが100倍楽なんだ!
責任逃れがクセになっている箇所(パート)というのは、誰にでもあると思うんです。
もちろん、ボクにも沢山あります。
自覚していることもあれば、自分では気がついていないこともあるでしょう。
ただ、ボクは『責任』から逃れようとするより、『責任』を負うほうが100倍楽だということを何回も体験させてもらいました。
その結果、問題が起こったら『自分が責任から逃げているパート』を意図的に探すようになったのです。
探してみると、
- 対話を避けている部分かもしれない。
- 教えることから逃げているかもしれない。
- 資料を創ることから逃げている部分かもしれない。
ホント、ナニから逃げているのかは、その時々ですが…
とにかく『責任を取りたくないよ〜!そんなことまでオレがするのかよ〜❗』と、逃げているわけです(笑)
責任を受け入れるために!
逃げるのを辞めて、責任を100%取りにいくために、逃げていたパートを見つけ出し、自問自答します。
- なぜ、責任から逃げていたのか?
- 責任から逃げていて、得られた(と自分では思っている)メリットは?
- 責任から逃げていて、どんな気持ちだったか?
- 責任から逃げている自分を好きだったか?それとも嫌いだったか?
色んな角度から優しく自分に質問していきます。
その質問のプロセスを経ていくことで、無理なく『責任』を負うことを選択できます。
責任を負うと、自分でできることが見つかったり、仲間に協力してもらえば“簡単に実現可能になること”なんかに気がつきます。
その時、ふと思うのです。
『なんでこんな簡単なことから逃げてたんだろう?オレはアホやったな…』と。
不思議なもので、責任というのは逃げれば逃げるほど“怖くて重いモノ”になります。
受け入れれば受け入れるほど、“楽しくて軽いもの”になるんですね。
『責任』という言葉が、世間で誤用されていたり、悪用されているので、多くの人は誤解しているのかもしれません。
責任は押しつけるものでもなく、押し付けられるものでもないよね?
スモールビジネスの経営者や幹部が負う責任というのは、①自分自身、②会社、③仲間(スタッフ)、④お客様のために受け入れていくものです。
そこにプレッシャーを感じることもあるけど、必要以上に感じ続けているなら…
それは、責任をとっているのではなく、誰か(ナニか)の犠牲になろうとしている自分がいるかもしれない。と、疑ってみてください。
責任を受け入れた分に、豊かさや楽しさは必ず比例しますから。
そして、責任を受け入れた経営者や幹部は、他の誰かのせいにするのではなく、より簡単で、より楽しい解決策にアクセスしますから。
責任を受け入れたに見える特徴!『対話』が増える
正直、こうやって
会社は経営者の心の中が
『見える状態になった』もの
という法則や責任について記事を書いても…
『責任』について誤解したまま記事を読み進まれる可能性はとても高いのです。
それくらい『責任』についての間違った思い込みが、強烈に社会に浸透していると言えます。
なので、最後に誰が見てもわかる“行動”を伝えます。
まず、責任を受け入れた人は、身近な人との『対話』が増えます。
対話を通して、相手の意見に耳を傾けることが増えます。
自分の意見を率直に述べることも増えます。
以上の特徴が見受けられたら、自分で『あっ、責任を受け入れだしたのかも』と、自分を褒めてあげるのはアリです。
対話が増えたわけではなく、『自分ひとりで背負っている感じ』を感じている時は、プレッシャーを感じているだけで、責任を受け入れた状態ではないので、間違えないようにしてくださいね。
最初の一歩はココから!
まず、いま社内やお客様、取引先との間で起こっていることを、客観的に眺めてみてください。
その時、相手のことに意識を向けるのではなく、自分の
- 考えていること(思考)
- 気持ち(感情)
- 行い・言動(行動)
を振り返ってみましょう。
ナニをどうする必要はないんです。
ただ、他人事みたいに眺めてみるんです。
すると、自分の心の中で感じていることと会社(お店)の中で起こっていることがリンクしていることがハッキリとわかってきます。
そこを見れるようになるところからスタートしてくださいね。
※もし、自分の心と起こっていることがリンクしているのがわからない!と感じたら相談してくださいね。
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最後までお読みいただきありがとうございました♪