経営者の仕事が進まないのは“書いていない”から!思考する仕事へシフトしたい方へ
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田口 淳之介
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読了時間 約 5 分です。
- 「問題の解決に時間がかかりすぎる」
- 「夢が定まらない」
- 「夢やビジョンが仲間に浸透しない」
- 「目標だけで、ビジネスを進めようとして息詰まっている…」
色んな相談を、色んな経営者・幹部の方から受けています。
これらのお悩みを持つ人に共通していることがあります。
それは『考える時間』を、意図して持っていないということです。
ボクが言う『考える時間』というのは『書く時間』です。
もう、そのまんま『書く時間』
読んで時のごとくです。
みんな、頭の中ではあれこれ思いを張り巡らせています。
ポジティブなことからネガティブなことまで、「あ〜でもない、こ〜でもない」と行ったり来たりしてはいるけど…
いまいち『自分の考え』が明確になってないようです。
そんな状態から抜け出すための、最も強力で、最もシンプルで、最も安上がりな方法が
『考える(書く)』
という作業です。
この記事では、経営者・幹部に『書く』ことが必要なことをとことん訴えてみたいと思います!
経営者・幹部の仕事は『インスピレーションをカタチにする』こと
経営者や幹部の人の仕事って、ボクは『未来』を創造することだと思うんです。
未来を創造するというのは、自分の頭の中にダウンロードされたイメージから始まります。
経営者の頭の中に浮かんだ(最初はおぼろげな)景色をカタチにしていくわけです。
これは、ナニも壮大なビジョンの話しに限ってはいません。
例えば、3ヶ月後になんらかのキャンペーンで売上げ300万円を創る!というのも、未来を創造することなんです。
で、頭の中に浮かんだことを、はじめてカタチにしていく作業が『書く』という作業でなんです。
ノートとペンでも、Macを使っても、iPadを使っても…
方法はなんでもいいけど…
とにかく『書く』作業から“カタチ化”はスタートします。
だから、少しキツい言い方に聞こえちゃうかもしれないけど…
『書いてない経営者・幹部は仕事をしていない』
と言えます。
(あくまでも、ボクの勝手な意見ですが…)
別に「うちは自転車操業がスタイルだぜ〜」とか「一人でただただ気楽にお店を営めればO.K!なんだ〜」みたいな人には、必要ないのかもしれません。
けど、会社・お店をより良くしたい!
従業員・お客様と、もっと喜び合いたい!
そう感じている経営者・幹部が書く作業を怠っていては、話しになりません。
ただ『書くこと大切だよね!』だけでは、流石に意味不明の記事なので、ナニを書く必要があるのか?
ボクなりに提案させてもらいたいと思います。
経営者・幹部はナニを書き出せばいいの?
もちろん、頭の中に浮かんだ夢やビジョンを書き出すことが大切です。
しかし『今は、いきなり夢やビジョンは思いつかない』という方もいると思います。
そういう時は、現在の不平不満を書き出してみて欲しいのです。
会社・お店に関する不平不満でも、従業員に関してでも、商品の質やお客様に関することでも、なんでもいいので、とにかく書き出してみる。
不平不満を感じるというのは『それを良くしたい!』という想いの原型です。
だから、小さな不平不満でも蔑ろにせず、自分の理想を明確にするために、不平不満を明確にしていく。
こういう小さなことを書き出していくのが、後に大きな仕事を生み出す一歩にもなりえます。
ちなみに、ボクがビジネスに関してよく書き出すテーマはこんな感じです。
- ビジョンについて
- ミッションついて
- コンセプトついて
- ポジショニングついて
- ブランディングについて
- マーケティングついて
- セールスについて
- お客様について
- 仲間について
- 従業員について
- 商品・サービスについて
- 経費・時間の効率化について
- 仕事のワークフローについて
『書く=考える』とすれば、自分の仕事量を計測しやすい
ボクは普段、ホトンドな〜んにも考えていません。
ボ~ッとしてることがすごく多いです。
漫画読んだり、ケーキ創ったり、走ったり。
この時にアイデアが降ってくることもあります。
そういうアイデアは書き留めたり、録音したりします。
けど、それは考えているとは違います。
『思いついた!』ってだけです。
思いついたことを『カタチ』にしていくのが『書く』作業です。
すなわち、『考える』作業です。
文字や図、イラストとして書き出す作業は、まぎれもなく『仕事』の時間です。
書く=考えること
と定義付けておくと、自分の仕事が計測しやすくなります。
計測できるようにしていけば、一気に自分の考えを“カタチ化”しやすくなります。
『アイデアはたくさんあるけど、カタチにするのは苦手』では、スモールビジネスの世界では『あっ、そう…』で終わってしまうはずです。
(相当のクオリティを持つアイデアであれば、そのアイデアだけで喜びや売上げを創ることもあるかもしれませんが…万に一つじゃないでしょうか?)
やっぱりスモールビジネスの経営・運営には『カタチ』にする力は必須なんです。
その力なくして、仕事を語ることはできないと思うんですね。
おまけ
ボクは、書き出したことを、信頼できる仲間や周囲の人に、お茶したり食事しながら話していきます。
話すことによって、自分の考えが他の人と共有される可能性がどれくらいあるのか?
修正点はどこにあるのか?
色んなことが見えてきます。
そして、書き出したことに修正を加えていきます。
その後は、すご~く小さく(予算や関わる人数、仕組みを最小限で)テストをスタートします。
この地味なプロセスを踏むのは、ボクの性格もあると思います。
少し慎重な性格なのかもです。
自分では、豪快さにかけるというかダサいというか…
『ショボいぜ!オレ(泣)』と思うこともありますが、そういう自分も受け入れて生きています(笑)
ちなみに、ボクのクライアントさんには『ジュンさん、書くことが大切なのは頭ではわかるんです…それでもいきなり自分ではナニからどうやって書けばいいのか…なかなかスタートできないんですよ(汗)』という方もけっこういらっしゃいます。
そんな声をたくさん聞いて
『確かに、頭で大切とわかっていても、習慣にないことは急にはできないよなぁ』
と、思いました。
なので、家庭教師のように1対1のサポートもやったりしています。
ボクが質問して、書き出してもらって。
また、質問して書き出してもらって。
というような作業を2時間くらい続けます。
こういうOne to Oneのサポートをしていくと、みんな自分の想いがカタチになっていく喜びを感じだします。
また、部下や協力してくれる人、お客様に伝えていくのが自然と上手になっていきます。
なぜなら、書き出す作業中に『反論』に対しても耐性ができるからです。
書き出す作業は『考える』です。
経営者や幹部の仕事は『未来を創造する』です。
未来を創るための大切なプロセスの一つが考える作業。
その“考える”は“書く”という作業!
ぜひ、リラックスできる空間で、たまにはじっくり自分の考えを書き出してみてくださいね。
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ピン!ときた方はぜひご参加ください。お逢いできるのを楽しみにしています。
最後までお読みいただきありがとうございました♪