心配病を持つ経営者!なんとかしてあげなくちゃ…あの子のこと
田口 淳之介
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毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?
ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
スモールビジネスプロデューサーの田口淳之介です。
田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
今回はスモールビジネスの経営者・マネージャーがかかりがちな
あの子(スタッフ)のこと、なんとかしてあげなくちゃ〜
と、過度にスタッフのことを心配して、特別何かが良くなるわけではない。
心配症よりたちの悪い心配病についてお話ししたいと思います。
これは、本当にスモールビジネスの現場でよく聞く話しです。
若い頃から、(あの子のことは)色々面倒見てきた!とか、親御さんから預かった!という感覚がある業界の経営者に多く見られる症状です。
経営者・マネージャーとスタッフの関係性が
経営者・親
スタッフ・子供
のような人間関係が成り立っている。そんな側面がとても強いように見受けられます。
(部下、スタッフのことを”うちの子”というような業種です。僕は苦手だけど。この感覚…)
この病気のヤバイところは経営者が「心配をしていなくてはいけない」と思い込んでいるところです。
もはや“心配が仕事”のような状態になっているところです。
この病気にかかると、スタッフの成長や変化を経営者は素直に喜べなくなったりします。
(理由に関しては後述します)
また、スタッフも経営者やマネージャーなどの上司がこの病気にかかっていることに、無意識化で気がづくと、心配をかけないように”いつも通り心配をかける!”という行為を繰り返す。
そんな現象が起き続けます。
ここまでを読んで「?」の人も、次のやりとりを見たら、僕の伝えたいコトが伝わるかもしれません。
美容院オーナーとの対話…
[speech_bubble type=”think” subtype=”L2″ icon=”2.jpg” name=”経営者 さん”] ジュンさん。うちの子は本当に言うこと聞かなくて…
練習しろって言ってもやらないんですよ〜。営業中に練習にいかしているのに….
どうしたらいいですかぁ〜? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”L2″ icon=”3.jpg” name=”ジュン さん”] 仕事しないんですね?
クビにしたらいいんじゃないですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”think” subtype=”L2″ icon=”2.jpg” name=”経営者 さん”] そこまでしなくちゃいけないことじゃないでしょ
だいたいクビにしたら、次の採用どうするんですか!
ただでさえ、人材不足なのに!!
しかも、何とかしてあげたいから、相談してるんじゃないですか〜。。。 [/speech_bubble]
いかがでしょう?
一般の会社でこんなこと成立すると思いますか?
まず、しないはずです。
でも、このような対話を。
このような相談を。
スモールビジネスの経営者から、僕はこれまで数多くされてきました。
で、最後は必ず「何とかしてあげたい」と言うんですね。
僕が「クビにしたらいいんじゃない?」というのは、このような経営者にしてみれば「追い出せ」と言っている厳しい父親の言葉に聞こえています。
そして、お腹を痛めて産んだ母親は「お父さん!何もそこまで〜」的なことになっているのです。
(↑これが経営者さんお状態ね)
こうやって聞くと、イメージが湧いてきた方もいるのでは無いでしょうか?
僕の発言は、もちろん真意ではありません。
この場合だと、どちらの発言も本質からズレています。
本来なら、仕事の魅力を伝えたり、その魅力は自分で創りだすんだよ!という対話を、スタッフとしておかなきゃいけないんです。
やることをやっておらず、事象に対して後手に周っているのがこの状態です。
そして、問題は”心配をしている経営者”は、心配をしなくなったら…
もし、スタッフが自主的になんでもテキパキしてしまったら…
実は、自分の存在価値が消えて無くなりそうな気がしている。という感覚が、心の奥底に隠されている。
そのことが、本当の問題なのです。
これが理由で、過剰な心配。すなわち心配病が発症しているのです。
もっと言ってしまえば、相手のことを真剣には考えていません。
自分の存在価値を、どのように保つのか?っていう話しですから、心配がなくなるようなアドバイスをしたところで、ほぼ確実に実行しません。
心配の種が無くなるのを心配しているわけですから、当然です。
いかがでしたでしょうか?
ここから、脱する方法はもちろんあります。
書くと長くなるのと、今回は少し普段は話さないようなマインドの話しをしたので、複雑になっても困りますから、このへんでやめておきます。
もし、あなたやあなたの上司がこの病気にかかっているなぁ〜。と感じた方へ。
つらい状況にあるとは思いますが、ぜひ、自分に優しくしてあげてください。
そして、自分のポジティブな側面を見るように心がけてくださいね♪
最後までお読みいただきありがとうございました♬