心配病を持つ経営者!なんとかしてあげなくちゃ…あの子のこと

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 4 分です。

InspirationManagement_目に見えない?心の働きを知る

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!

スモールビジネスプロデューサーの田口淳之介です。

田口 淳之介 プロフィール
 [副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]

 インスピレーションマネジメントとは?


 

今回はスモールビジネスの経営者・マネージャーがかかりがちな

 

あの子(スタッフ)のこと、なんとかしてあげなくちゃ〜

 

と、過度にスタッフのことを心配して、特別何かが良くなるわけではない。

心配症よりたちの悪い心配病についてお話ししたいと思います。

 

これは、本当にスモールビジネスの現場でよく聞く話しです。

若い頃から、(あの子のことは)色々面倒見てきた!とか、親御さんから預かった!という感覚がある業界の経営者に多く見られる症状です。

経営者・マネージャーとスタッフの関係性が

 

経営者・親

スタッフ・子供

 

のような人間関係が成り立っている。そんな側面がとても強いように見受けられます。

(部下、スタッフのことを”うちの子”というような業種です。僕は苦手だけど。この感覚…)

 

 

この病気のヤバイところは経営者が「心配をしていなくてはいけない」と思い込んでいるところです。

もはや“心配が仕事”のような状態になっているところです。

この病気にかかると、スタッフの成長や変化を経営者は素直に喜べなくなったりします。
(理由に関しては後述します)

 

また、スタッフも経営者やマネージャーなどの上司がこの病気にかかっていることに、無意識化で気がづくと、心配をかけないように”いつも通り心配をかける!”という行為を繰り返す。

そんな現象が起き続けます。

 

ここまでを読んで「?」の人も、次のやりとりを見たら、僕の伝えたいコトが伝わるかもしれません。

美容院オーナーとの対話…

[speech_bubble type=”think” subtype=”L2″ icon=”2.jpg” name=”経営者 さん”] ジュンさん。
うちの子は本当に言うこと聞かなくて…
練習しろって言ってもやらないんですよ〜。営業中に練習にいかしているのに….
どうしたらいいですかぁ〜? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”L2″ icon=”3.jpg” name=”ジュン さん”] 仕事しないんですね?
クビにしたらいいんじゃないですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”think” subtype=”L2″ icon=”2.jpg” name=”経営者 さん”] そこまでしなくちゃいけないことじゃないでしょ

だいたいクビにしたら、次の採用どうするんですか!
ただでさえ、人材不足なのに!!
しかも、何とかしてあげたいから、相談してるんじゃないですか〜。。。 [/speech_bubble]

 

いかがでしょう?

一般の会社でこんなこと成立すると思いますか?

 

まず、しないはずです。

 

でも、このような対話を。

このような相談を。

スモールビジネスの経営者から、僕はこれまで数多くされてきました。

 

で、最後は必ず「何とかしてあげたい」と言うんですね。

 

僕が「クビにしたらいいんじゃない?」というのは、このような経営者にしてみれば「追い出せ」と言っている厳しい父親の言葉に聞こえています。

そして、お腹を痛めて産んだ母親は「お父さん!何もそこまで〜」的なことになっているのです。
(↑これが経営者さんお状態ね)

 

こうやって聞くと、イメージが湧いてきた方もいるのでは無いでしょうか?

 

僕の発言は、もちろん真意ではありません。

この場合だと、どちらの発言も本質からズレています。

 

本来なら、仕事の魅力を伝えたり、その魅力は自分で創りだすんだよ!という対話を、スタッフとしておかなきゃいけないんです。

やることをやっておらず、事象に対して後手に周っているのがこの状態です。

 

そして、問題は”心配をしている経営者”は、心配をしなくなったら…

もし、スタッフが自主的になんでもテキパキしてしまったら…

 

実は、自分の存在価値が消えて無くなりそうな気がしている。という感覚が、心の奥底に隠されている。

そのことが、本当の問題なのです。

 

これが理由で、過剰な心配。すなわち心配病が発症しているのです。

 

もっと言ってしまえば、相手のことを真剣には考えていません。

自分の存在価値を、どのように保つのか?っていう話しですから、心配がなくなるようなアドバイスをしたところで、ほぼ確実に実行しません。

心配の種が無くなるのを心配しているわけですから、当然です。

 

いかがでしたでしょうか?

ここから、脱する方法はもちろんあります。

書くと長くなるのと、今回は少し普段は話さないようなマインドの話しをしたので、複雑になっても困りますから、このへんでやめておきます。

 

もし、あなたやあなたの上司がこの病気にかかっているなぁ〜。と感じた方へ。

つらい状況にあるとは思いますが、ぜひ、自分に優しくしてあげてください。

 

そして、自分のポジティブな側面を見るように心がけてくださいね♪

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました♬ 

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2016-04-29 | Posted in マネジメントNo Comments » 

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