名刺のない3年間をスモールビジネスの世界で生きてみて
田口 淳之介
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毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?
ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
今回は、少し昔の話しをしたいと思います。
いま、仲間(スタッフ)に名刺制作を相談されている時期で、ちょうど名刺に関することを想い出したので、シェアしたいと思います。
僕は店長を(ほぼ勝手に)やめて、その後ニックネーム”マネージャー”になりました。
スモールビジネスでは、そもそも、よほど組織化を完璧にしている会社をのぞいては、役職と仕事内容が完全に一致している会社なんて、案外少ないものです。
決済権を渡されていない部長だって、店長だって…ごまんといると思います…。
僕は店長を辞めた時、何をしたらいいのか?
漠然とではありましたが、イメージがありました。
なので、そのイメージを形にすることを仕事にしたわけですが、役職にはまったくもって興味がありませんでした。
興味が無いし、どちらかというと嫌いでした。
だって、その名前が何を指すかなんて…
あまりにも雰囲気でしかないから。
結局、仕事ができるかどうかは本人の真剣さであって、役職名ではないですよね?
みんなお風呂に入る時は裸!
みんな一緒じゃ〜ん!
くらいにしか考えていなかったのですね。
(今もだけど)
マネージャーとか社長とか、それぞれに仕事があって、それぞれに覚悟があれば、名前なんて何でもいいんです。
(個人的にはですよ…)
で、もともと。というか、生まれた時から
田口 淳之介
という名前を使ってきたので、名刺も持たずに三年間くらい仕事してました。
自己紹介する時も
はじめまして。田口淳之介です。
で、済むので楽勝です。
で、この時わかったのは、僕は楽勝だけど相手(先方)が苦しむということです。
ほぼ100%に近いくらいの感じで、初対面の営業マンや会社の人と会うと、こんなやりとりがかわされました。
[speech_bubble type=”think” subtype=”L2″ icon=”2.jpg” name=”営業マン”] はじめまして。〇〇社の〇〇と申します。よろしくお願いします。 [/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”L2″ icon=”jun.png” name=”ジュン”] はじめまして。田口 淳之介です。よろしくお願いします。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”think” subtype=”L2″ icon=”2.jpg” name=”営業マン”] え〜田口さんはん部長さんですか? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”L2″ icon=”jun.png” name=”ジュン”] いいえ。田口淳之介です。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”think” subtype=”L2″ icon=”2.jpg” name=”営業マン”] すみません。専務さんですか? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”L2″ icon=”jun.png” name=”ジュン”] いいえ。田口淳之介です。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”think” subtype=”L2″ icon=”2.jpg” name=”営業マン”] …すみません。マネージャーさんということでよろしいですか? [/speech_bubble] [speech_bubble type=”rtail” subtype=”L2″ icon=”jun.png” name=”ジュン”] ハァ〜…なんでもいいですよ。田口淳之介です。[/speech_bubble]
もう。殆どコントです。
会社からも与えられていない役職を、外の人が決めてくれるんですから。
まったくもって意味不明でした(笑)
で、この時、大人の人は”社名”で人を見て、次に役職で人を見て、その後に自分の売りたいものについて話すんだなぁ〜。と、つくづく感じたものでした(笑)
もちろん、ビジネスの世界的には非常識なことをしてるのは僕ですから、相手にどうこう思うことはありません。
ただ、その役職(ネーミング)と僕の仕事の成果には、なんの因果関係も無いことは自分がよくわかっていますから、困った人達だなぁ〜。と感じていたように記憶しています。
スモールビジネスの世界で、役職名が本当に関係あるとしたら、会社の代表取締役が銀行に借金しにいったり、手続きなどで、初めてそのネーミングが必要になるような時くらいじゃないですか?
そして、その代表取締役というネーミングは、頑張ったりしてつくものでも無いですよね?
独立して、自分で会社を起こしたら必ずその名前がつきますから。
で、ビジネスの世界の非常識を3年間やってみて、ビジネスの世界の常識はかなり”本質”が見えにくくなる側面もあると感じました。
結局、仕事を一緒にするのは”人”であり”個人”との付き合いが基盤になると思います。
でも、それが様々なフィルターでボケるんですね。
なんというか、役割が優先される世界なので、パーソナリティを押し殺している人が多いというか…
で、社会的な視点で考えると、一番の弊害はなんでも”会社のせい”にして、自分の意見を捻じ曲げる人間を大量生産してしまうことだと思います。
これは、本人にも会社にも顧客にも、最終的には社会が損をしていることだと、当時とても感じていました。
今では、当時よりだいぶSNSが発達して、仕事に活用している例は、僕らの周辺にゴロゴロ転がっています。
しかし、会社のネーミングが思いのほか、身体にも心にもまとわりついちゃっている人のほうが、それらを活かしきることは難しいようです。
これまでは、便利だったつながるための”名刺”に書かれた役職が、つながる”という文化では足かせになってしまう場合もあるのでしょうね。
そして、最後に。
ビジネスの常識が”人間の当然”とかけ離れてしまっているとしたら…
仕事だから
って言葉が増える毎日は楽しいかな?とも思うんです。
もちろん、個人の自由だけど
僕には難しい毎日に感じてしまいました。
もし、明日名刺を持っていなくて
忘れられないような人間でありたいなぁ〜と思うんです。
でも、常識的に考えて名刺は大切ですよね(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました♬