経営者がハマる“学習”の罠《学ぶ時間より、仲間と対話する時間》

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 5 分です。

勉強熱心な経営者や幹部の方、ホントめちゃくちゃ多いですよね。

 

特に美容業界なんかはこの傾向が強い気がします。

もちろん、業種に関わらず、スモールビジネスの経営者さんたちは、ホントに多くのことを学んでいます。

 

で、多くのことを学んで、上手に自社(自店)にアウトプットできているのか?

ここでその会社の明暗が別れますよね。

 

一人で経営されている人は、学んだ人がそのままアウトプットすればいいので、一番成功率が高いのかもしれません。

 

従業員さんの人数が増えれば増えるほど、経営者の学び(ビジョンも)は、うまくアウトプットがいっていない。

また「みんなに浸透していない!」なんて可能性は高くなります(汗)

 

 

これだけは知っておいて欲しい!『学び』には2種類ある

厳密にいうと、学ぶ「段階」には、大きく分けて段階があります。

 

一つは、プラスアルファで学ぶこと。

知らない方法・ノウハウを学習するものです。

世の中の学習の大半が、この学習を指しています。
(例えば、集客の方法を学ぶとか、組織運営の方法を学ぶとか)

 

このプラスアルファの学習から次の段階の学習では、主に「捨てる」学習がメインにきます。

 

もう不必要になった知識、これまでの成功体験を捨てていくような学習です。

この学習に入っている人は、あまり他人に「〇〇を学んでいるよ」と言わないのが特徴的です。
(特にプラスアルファの学習に勤しんでいる最中の人に伝えることはしません。理由は、うまく伝わることが少ないからです。)

 

 

で、今回のタイトルにもある『経営者・幹部が落ちる最大のトラップ』というのは、このプラスアルファの学習に勤しんでいる最中の方がハマりやすいトラップです。
(全員が全員ではないですよ!ただ、そういうパターンにハマりやすい。という話しです)

 

 

ナニがトラップ(罠)なのか?

学習したことや、思いついたアイデアを実行する。

この実行に絶対必要なのが社内(店内)での「対話」です。

 

対話なくして、実行はありえないし…

継続なんか、もっともっと無いんです。

 

もし良かったら、ここでチェックしてみてください。

あなたが、本でもいいし、セミナーでもいいし、先輩経営者に聞いたことでもいい。

 

“学習した時間”と“仲間との対話の時間”

どんな式が成り立ちますか?

 

A.学習時間>対話の時間

B.学習時間<対話の時間

 

時間の使い方は、おそらくAかBのどちらかになると思うんです。

 

 

学習時間>対話の時間では絶対上手くいかない

言わずもがな、Aの時間の使い方では、うまくチームは回らないんですよね。

 

Bの

 

学習時間<対話の時間

 

が正しい時間の使い方です。

 

こうやって、書き出すとね…

 

 

当然のことやないか〜い!

 

 

って思うんですけどね。

 

思うんですけど、学習している当の本人は気がつきにくいんですよね。

で、素敵なことを学習して、仲間にシェアしたのに…

うまくチームに落とし込めないものだから、すごくストレスが溜まるゾーンなんです。

 

 

トラップにハマらないために、覚えておきたい3つの方法

トラップにハマらないため気をつけておきたい3つのことをご紹介します。

 

プラスアルファの学習中は、そもそもトラップにハマりやすい。と知っておく

どこでトラップにハマりやすいか?

知ると知らないじゃ大違いです!

まず、知っておくだけで、プロセスをスムーズに展開できるかどうか?

結果も大きく違います。

 

 

自分が知ったことを、他の人に知らせ行き渡らせるためには“焦り禁物”

アウトプットが少ない人。

あえて言うなら、アウトプットが(仲間に対して)雑な人は…

 

自分以外の人も、同じように感じて、同じようなスピードで理解していく。と、誤解してるんです。

また、そのような「期待」を他者に持っていることが多いものです。

この期待は高確率で裏切られます(笑)

なぜなら、勝手に期待してるだけなので、裏切られるとかではなく間違えてるからです。

 

あなたが学んだことが、大切なことならなおさら!!

『焦らずゆっくり浸透させていくぞ!』と、覚悟を決めましょう。

 

 

常に時間の使い方を計測する

時間の使い方を計測して、常に学習時間より『対話の時間』が多くなるようにするのも一つの手です。

 

慣れるまでは、とても有効的な方法です。
(身体にうまくいく感覚が染み込んだら、意識する必要は無くなります)

 

 

トラップの根っこにある、真の問題は『対話できない』自分がいる

セミナーやワークショップの冒頭で、いつもボクはこう言います。

 

 

99%の大人が。
(特に男性。特におじさん(笑))

対話できていないんです。

というか、「対話」を知らないんです。

 

 

最初にこう伝えると、参加者の顔に「?」が浮かびます。

もしくは、露骨に怪訝な顔をします。

 

でも、セミナーが終了してアンケートをとると、「対話をしていきます」と、ほぼみんなが書いてくれます。

 

 

これ、どういう意味かというと!

 

 

対話しているつもり

⤵ ⤵ ⤵

対話できていない(対話を知らなかった)ことを認める

⤵ ⤵ ⤵

対話できていない(対話を知らなかった)ことを受け入れる

⤵ ⤵ ⤵

初めて、対話に対する意欲が湧く

 

 

という、とても自然な流れなんです。

 

で、正直言っちゃうと…

『対話』の喜びを知ってる人には、「トラップにハマらないために、覚えておきたい3つの方法」なんかどうでも良いことです。

 

なぜなら、普通に『対話』を通してビジネスを展開しているから。

その時点で、対話の重要性も理解してるし、対話の喜びも細胞が知ってるんです。

 

もっと言えば「対話するのって普通じゃん!」という感覚なんです。

 

 

逆にまだ『対話』していない人には、ここで紹介した「3つの方法」はあまり役に立ちません。

なぜなら、そもそも『対話』をスタートさせていないから。

 

というか、対話からなるべく遠くに自分を置くために“学習”に逃げ込んでいたりするから。
(悲しいことですが、こういうパターンもあるんです。ナニを隠そう、ボク自身にもそんな時期がありました)

 

 

まとめ『ただ“対話”する姿勢を持つ』

それでも、少数の意欲ある人には、この記事も少しくらいは役に立つと思います。

 

だからこそ、ぜひうまくいく方法や、新しい名前がついたコンテンツとか…

頭で考えたようなことは、ぜんぶ忘れて。

もちろん、ボクがこの記事で言ってるようなことさえ忘れて。

 

 

ホントに全部捨てて、目の前の大切な仲間と話してください。

 

あなたと一緒にいてくれている人が、どんな気持ちを感じているのか?

どんな考えを持っているのか?

 

耳を傾けてみてください。

 

すごく怖いと感じても。

 

 

あなたが本当はナニを感じているのか?

ナニを想っているのか?

ゆっくり、誠実に伝えてみてください。

 

リアクションを期待せずに。

ただ、伝えてみてください。

 

そこから、本当にあなたが真摯に学んだことが活かされると思うから。

ぜひ、リラックスしてチャレンジしていきましょう。

 

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました♪

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