スタッフの成長サポート「リアル」と「リアリティ」だけは伝えておきたい!
田口 淳之介
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毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?
ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
この記事では〜リアリティ〜という言葉に若手スタッフが溺れて、安っぽいヘアデザイナーになるのを防ぐために、僕が考え、実施していることをお話ししていきます。
前回の記事で、ブログ発信(集客)を頑張っている若手スタッフに、僕は散々「リアリティがない」ということを伝えました。
リアリティというのは、「本当っぽさ」です。
リアルというのは、「本当」です。
僕は、このリアルとリアリティをSNS全盛の時代だからこそ!!
スタッフ(仲間)の成長をサポートしていく時には慎重に考え、伝えるようにしています。
なぜ慎重に考えるかというと、モノ創りをしている人間は地道で確かな鍛錬によって、成長していく。という要素が多分にあると考えているからです。
ネットが持つ”便利”という側面は、そんな種類の人間を「堕落」へと導く可能性がなきにしもあらず。
そして、まさにそこに”リアリティ”と”リアル”について考える必要のあることが存在していると、僕は考えています。
販売能力=リアリティ
スタッフがなんらかのサービスや商品を販売(商品でもヘアデザインでも自分自身でも)しようと思ったら、このリアリティを持たした「表現」が、お客様にできるかどうか?ということは、すごく大切になってきます。
例えば、簡単なところでは
「あたたかい」というよりは、「あったか~い」言葉で伝える
というようなことです。
このことは、すごいスピードで成長していった会社の社長にも、直接教えてもらったことがあります。
その社長の会社では、新人が入社してきたら、ペットボトルのお茶ひとつに対しても、その感想を述べ合って表現力を鍛えるそうです。(普段から)
僕自身も、この取組みには大賛成です。
美容院のお客様は「女性」の方が多く、女性の発信に対して、自分のアンテナを張り巡らせ「ビビっ!」とキャッチする必要があります。
そして、キャッチした情報を、相手のために役に立つようなサービスに練り上げる。
最後に、そのお客様自身に、理解・共感してもらえるようにお伝えできるかどうか。
最後の最後まで考え抜く必要性があると思うからです。
(情報で思い出したことがあります。昼に情報番組ミヤネ屋とか見てると、司会者の話し運びとかを見ていて気付かされることが多々あります。ボードを使用する当たりを見るだけでも…きっと家事が一段落した女性がリラックスしながら見るには、すごく見やすいように設計されているんだなぁ」なんて思うわけです)
リアリティが「堕落」を引き起こす理由
このように、販売力は「リアリティ」の追求と言っても過言ではなく、もちろん軽視するものではありません。
しかし、「リアリティ」の追求が危険なこともあります。
それは、販売だけ上手になって、地道なトレーニングの積み重ねで創りあげる「デザイン」(美容院以外のスモールビジネスでは商品かもしれなし、サービスかもしれません)が疎かになってしまう可能性がある!ということ。
これが何より危険なことだと思います。
(本当はデザイナーや職人というものは、自分の世界観と、同じ作業の繰り返しから、色んな体験をミックスさせて、人に貢献していくものだと思うんです)
販売は「商売人」がやること。
そして、その販売は”伝える”ということ。
伝えるというのは、”リアリティ”を追求していくこと。
創るというのは、デザイナー・職人がやること。
その創るというのは、イメージを形にしていく…
リアルなこと。
この”創る・売る”という2つのバランスを、サービス提供者は1人の中でちょうど良い具合で提供できるように、取り組まなきゃいけません。
バランスを崩して”売る”だけに特化してしまうと…
良質なモノの提供
から遠ざかってしまう気がするのです。
逆に”創る”だけにしか意識が向いていないと、みんなに知ってもらうということ。
すなわち、誰かの役に立つという、基本的なことを忘れてしまうような気がするのです。
リアリティとリアルのバランスをケーキで例えるなら、
目で見るだけでも美味しく感じられる!
実際食べても美味しい!
このバランスを若いスタッフに伝えるのは、経営者・マネージャーの基本であり、それは口頭だけで伝えられるものではありません。
スタッフ(仲間)が「リアル」を体感した時に、そのフィードバックに関わって、初めて伝えられるものかもしれまんせんね。
リアルを体感するとは?
リアルを体感するとは…
お客様と関わり、真剣に向き合って、お客様のお悩みを聞くようなところからスタートしますね。
そのお悩みに、即答できない自分がいたり…そんな情けない自分がいるのは当然です。
そんな、様々なシーンの中で自分が「何を感じるているのか?」という、自分の気持ちを感じることこそリアルだと思います。
「嬉しい!」とか「悔しい!」とか「切ない!」などの気持ちを感じていく時間です。
毎日、仕事場にいても「自分が感じてることに不感症」状態なら、その人はリアルを体感していることにはなりません。
僕自身も、たまに仲間(スタッフ)のブログCHECKを頼まれますが「良い記事だなぁ~」と感じるのは
お客様やスタッフの情景が浮かぶ記事
だと感じます。
そういう記事を書いているスタッフは、お客様に「応援」されます。
しかし、情報としてさっぱりまとまっていても、心に響かない記事ではお客様には「応援」されにくいと思います。
ということは、その記事を書いているスタッフは、まだまだ日々の仕事場で「リアル」を体感していないことになります。
何かをスマートにこなそう!というのは、ネット時代に生きて「リアリティ」には敏感だけど実際の体験が乏しい。
そして、”リアル”に怖れを抱いている人に多いパターンかもません。
まとめ
「スタッフの成長サポート!リアルとリアリティだけは伝えておきたい!」をご覧いただきありがとうございました。
「リアリティ」と「リアル」は似て非なるもの。
そして、リアルを感じ尽くさないと、実は「リアリティ」の上手な使い手にはならないのかもしれません。
若いスタッフに「相手=お客様」のことを「想像」する力をもってもらいたいなぁ~と、日々奮闘していた中で気がついたのは(20代のスタッフに多い)他人を大切にする前に「自分のことさえもしっかりと、想像できてないんだなぁ~。若いスタッフは…」ということです。
「そりゃ〜、そんなに自分に関心が無い状態じゃ、お客様や仲間に関心を持って接していくのは無理だよなぁ~」と思ったことは、数えられないくらいあります。
そして、そのたびにスタッフが自分に関心を持つことを想い出してもらえるような、そんな取り組みをしてきました。
リアルとリアリティのギャップは人によっては”どんどん開いている”状態です。
リアルとリアリティのギャップは人によっては”どんどん1つなっている”状態です。
あなたは、いかがですか?
スタッフ(仲間)にリアリティのある伝えられ方ができていますか?
スタッフ(仲間)におこなっていることで、これぞ”リアル”ということがいくつありますか?
一人が仲間に真剣に向き合い始めれば、リアリティとリアルの創造は、自然と広がっていきますから、安心して取り組んでくださいね☆
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最後までお読みいただきありがとうございました♬