スタッフが成長する環境づくり。僕の失敗から得た気づきのシェア!

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田口 淳之介

スモールビジネスプロデューサー
『人間関係の仕組み』と『コミュニケーション』の専門家。 老若男女問わず20,000人との対話実績をもとに、様々なスモールビジネスの顧問サポートを受け持つ。また経営者・幹部の個人的カウンセリングを行う。全国各地で、笑いあり涙ありのセミナー・ワークショップを開催中!

読了時間 約 6 分です。

InspirationManagement_僕の失敗から得た体験のシェア

毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?

 

ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!

 icon-arrow-circle-o-right スモールビジネスプロデューサーの田口淳之介です。

田口 淳之介 プロフィール 
 [副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]

 インスピレーションマネジメントとは?


 

この4年間なんとか新卒で入ってくれたスタッフたちが辞めずに、ゆっくりだけど成長していってくれています。
(2014年末現在)

 

そんな状況に「周囲の人たちに支えられてるなぁ~」とインスピマネージャーの僕は感謝を味わっています。

そしてこの記事では、その経験から”うまくいったこと”や”NG項目”などをお話ししていきたいと思います。

とりわけ、新入社員(新人)が入社してきて最初の一番大切な期間についてのお話しです。
※4月~6月末の3ヶ月間は何よりも大切な期間です。

 

 

離職率と経営者・マネージャーにくる精神的負担について

inspiration manager

僕自身、過去には自社の「離職率」が高くて「どうしたもんだか?」と悩んでいたことがあります。

文章で書くと「悩んでいました」くらいのものだけど、その時の悩み・苦しみを経験した人なら誰でも

 

どれほどのものか

 

わかると思います。

スモールビジネスでは、入社してくる社員の数はそれほど多くはありません。

数人〜多くても30人くらいでしょうか?

自社のような規模だと、新入社員が”4人”入ってきたとしても50%辞めたら「残り2人」です。

この数字は、おもいのほか精神的にダメージを負うものです。

 

将来の経営計画は簡単に崩れるし、多様性は失うし、辞めていく新入社員に関わったスタッフたちは辛そうだし…

その顔を見てるとさらにこっちが落ち込むし。といった具合に、ダメージの連鎖を起こします。

 

 

この記事では、読者の方がそのダメージを少しでも和らげることができるように、僕が実際に続けていることのエッセンスをお話しします。

 

 

新入社員を採用する前に

まず、前提として

 

間違った人を入社させたらいけない

 

これ、すごく大切です。

「間違った人」というのは、自社と価値観・世界観がどう頑張っても合わない人です。

僕は「入社」って恋愛⇨結婚みたいなものだと思っています。

どれだけスペックが高くても、合わないものは合わない。

健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?

と、経営者・マネージャー・現在いる全従業員がそう感じることができるのか?ということを自問することが大切なのです。

そういう機会は、スモールビジネスなら簡単に創れます。

なので、僕は全員合意の上で入社を決めています。

※ただし!新入社員にいきなりそこまで求めてはいけない。
(とも、僕は思っています)

なぜなら、相手はまだ「この仕事」を知らないから。誓うには早すぎるんです。

まずは、この”前提”と”会社と新入社員の温度差”をしっかりと感じてもらいたいと思います。

 

 

新入社員が辞めたいという理由に共感する

これまで、新入社員が「辞めたいと」言ってきた!という経験がある場合は、その理由に「共感したかな?」と聞いてみてください。

ちょっと難しいですか?

できるわけないだろ~!

と思いますか?

まだ、過去の経験にむかついてますか?

でも!!!

しなきゃいけないんです。共感しなきゃいけない理由は「相手の立場になる」というのが、思いやりであり、モノゴトを冷静に見るための、経営者・マネージャーに必要な訓練だからです。

新入社員はきっと「敬語が使えない。。話すのが大変だ」とか、「電気代を払うんだった。どこで?」とか、もう何年も社会人をやっている人にとっては、何でもないことでも、とても疲れているかもしれません。

あなたが「仲間」と認定した新入社員は、一年先に入っただけの先輩に威張られてるかもしれないんです。

僕たちからしたら普通のことも、理不尽に感じてるかもしれない。

ということは、その時点では新入社員にとっては「故郷・地元の友人」とか「親」とかが仲間で「会社」は「仲間認定」されていな可能性が高い。

仲間どころか「気を使う人たちの集団」だったりするわけです。

 

新入社員に共感するというのは、簡単な話し経営者やマネージャーが

「もし、今の時代 彼らと一緒に入社したらどう感じるかな?」

と想像力を使うことです。

僕自身は「毎年 入社してる気分」で4~6月は働くようにしています。

ちなみに、新入社員は会社の中で勝手に自分のことを「弱者」にすることもお忘れなく!

 

 

経営者・マネージャーが新入社員とつながる具体的な5つの行動とは?

jun management_inspiration

僕が行う具体的な行動はいたってシンプルです。

 

夢を聞かない(聞いてもいいけど)

「夢を聞かない」というのは賛否両論あると思います。

ただ、僕自身が仕事を始めた時に「夢」なんて持っていなかったし、正直そういうの聞かれるのがうざったかったので、自分からは聞きません。「夢を叶えよう!」で採用してるなら問題ないかもしれませんが。。。

夢より、現実的に「目の前のこと」をまず覚えたい人もいると思うんですよね。

また、夢を持ってる人は行動を見てればわかるので「夢を持て」の押し売りはしないようにしています。

強いて言うなら、毎日、事故に合わず、健康体で出社してくれればそれでいい。と思っています。

 

また、経営者やマネージャーが勝手に夢を聞いて「あの夢を語っていたのに、あいつの動きはなんだ!」と、これまた勝手に幻滅しているのを見ると、正直心が痛みます。(そして、ちょっと笑えます)

 

僕からしたら「夢を語らせたのはあなたでしょ!」という感じ。

 

経営者にありがちな「自分と同じようなマインドを求める」というものは、何も悪いことでは無いけど、急ぎすぎて良いことはないのかもしれません。

 

 

 

コミニュケーションを狭く短くたくさんとる

コミニュケーションをたくさん取る。

なっ!なんて当然のことを!と思うかもしれませんが「たくさん」の定義を間違えている人もけっこういます。

たくさん=長い時間にしてしまっている人が多くいます。

でも、コミュニケーションの回数が少ない経営者も多々いると思います。

僕が思うに、大切なのは

狭く・短く・たくさん

 

  • 狭く=トピック
  • 短く=時間
  • たくさん=回数

なんです。

ちょっと雰囲気の良いところ、お値段もそこそこのところに食事に連れて行って、そこでは新人が「頑張ります!」とか言ったとしても、次の日嫌なことが2~3個あると「辞めたい」と言われますよ。

それが普通です。

大切なのは、新入社員が入社してからの3ヶ月間で何を感じ、どのように考えていくのか?に寄り添うことだと思っています。

当然、変化するわけですから、その変化に寄り添うには「狭く・短く・たくさん」という公式を使わないとお互いにギャップが埋まりません。

 

 

自分のことを知ってもらう

経営者・マネージャーが自分のことを知ってもらう。というのは、自分のクセや怒ること、嫌いなことを知ってもらう。

ということです。

そういう時、新人達の先輩(これまでの新人に)に自分がどう接してきたかを伝えること。

これが一番大切です。自分にとっての「普通」を伝えることです。

それを新入社員が知ることで、彼らの「安心」につながるからです。育てる側の安心にもなります。

もちろん、嘘はダメです。正直に言わないと裏をとられた時ばれますから(笑)

 

そして、新人を日々の業務の中でサポートしてくれているスタッフにも「こういうことを話したよ」となるべく伝えていきます。

それを新入社員が聞いた上での行動をみて、現場では新たなサポートを行ってくれるからです。

毎年このルーティンをしているので、みんなが徐々に新入社員に対する「サポート」が上手になってくるのは言うまでもありません。

が、本人達はそれが普通になるので「自覚」はないでしょうが。。。

 

 

先輩の暴露話を先にする

先輩の暴露話とは、新入社員が一番「笑い」ながら身近な先輩の歴史を学ぶことができます。

誰でも「なんにもできなかった時」があることを知ると、先輩と後輩のつながりは生まれやすくなります。

もちろん、話す人が暴露話にでてくる先輩との関係性ができていないと、ただの「陰口」になってしまうので、今いる人を大切にしていて、関係性ができているのが大前提です。

また、「来年の新入社員に君達の話をするよ」という予告も大切です。

ちょっと本文からはずれますが、「予告」上手になることはマネージャーにとってはかなり大切な能力だと思います。

予告は「期待」を生み出して、そこに一緒に向かう準備もできます。

予告は「不安」をみんなで感じて、それに備えることもできるようになります。

そんなわけで、僕自身はかなり「予告」を大切にしています。

 

 

つながりを生み出すようにパスをする

「つながりが少ない」というのは新入社員にとって、離職の最も大きな「原因」だと思います。

特に、最初に指導に当たった先輩スタッフが新入社員にとって「合わない」人だと、新入社員にとっては「イコール この会社が自分に合わない」と感じられるからです。
(もちろん、僕も思いっきり「合わない」とジャッジされる場合もあるし、こちらがそう感じる場合もありますが…)

新入社員には「全体を見渡す能力も、心のゆとりも無い」のが普通です。

だから、仕事を「教えるのがうまい」だけではダメなんです。

最初に新入社員に付き添うのは、相手に合わせられる人でなければいけないわけです。

僕自身、新入社員の頃を振り返ると(その頃は気づかなかったけど)目をかけてくれた先輩たちにペースを「合わしてもらって」いました。

その経験があるからこそ、それを複数の人たちに同時に行っていくこと=システム化できたんだと思います。

システム化っていうのは「パス」のことです。

経営者・マネージャーが問題を解決するのではなく(その人たちは出来て当然)周囲の人に解決をお願いしていく。という、ぽパスが出せる能力が必要なのです。

お願いして「解決に当たってくれる人」のフォローに回ったほうが、新入社員と先輩のきずなは深まると思います。

 

 

まとめ

ご覧いただき、どんな感想を持ちましたか?

僕はこの記事を書いていて「あ〜そうだな!自分って〇〇するために△△してる!」という復習になりました。

新入社員が辞めるのには理由があります。

それは、辞める新入社員からしたら「正しい」ものです。

先輩が言う「自分たちの頃は〜」とか、そんなの全く関係ない。

それは、仲良くなってから「笑い」のために使うものであって、最初に言ったらおしまいなわけです。

 

だって新入社員からしたら「我慢しようね〜」と急に言われてるようなものだから。

やっぱり、一人ひとりが「ありのままの自分」でいられる。そんな環境を創るのが経営者・マネージャーの仕事なんじゃないかな!

そう思いますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました♬ 

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2015-03-14 | Posted in 従業員育成Comments Closed 

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