もう読みました?生まれ変わるデザイン、持続と継続のためのブランド戦略
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田口 淳之介
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毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?
ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
Amazonで予約注文していたほどに、楽しみにしていた本!!!
生まれ変わるデザイン、持続と継続のためのブランド戦略
-老舗のデザイン・リニューアル事例から学ぶ、ビジネスのためのブランド・デザインマネジメント
著者はウジトモコさん
著者について-Amazonより抜粋
ウジ トモコ
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。広告代理店および制作会社にて、三菱電機、日清食品、服部セイコーなど大手企業のクリエイティブを担当。1994年ウジパブリシティー設立。デザインを経営戦略として捉え、採用、販促、ブランディングなどで飛躍的な効果を上げる「視覚マーケティング」の提唱者。ノンデザイナー向けデザインセミナーも多数開催。「福島美味ブランドプロジェクト」アートディレクター。かごしまデザインアカデミー「デザインクリエィティブ総合講座」講師。山口県防府市「幸せますブランド」契約アートディレクター。「鳥取みらい」アドバイザー。老舗や日本の良いものを世界に打ち出すブランディング案件にも積極的に取り組んでいる。
僕は、ウジさんの本が大好きです。
で、今回も読むのを楽しみにしていて…
実際に読んでみてひっくり返っちゃいました!!!
本当に熱い本です!
そして、こんなに丁寧に創られてる本って、最近は少ないように感じます。
(なんか、上から目線的な言い回しになっちゃったけど…シンプルに思っちゃったから。一語一句が凄い繊細につながってる気がしたんです)
とても貴重な本だと感じちゃいました。
なぜ、熱くて丁寧に創られていると僕が感じるのか?
それは、スモールビジネスの現場を知ってる人なら、誰でも「そうそう!!」と感じることがてんこ盛りだからです。
そんな風に共感して、で、どうしたらいいのかな?というタイミングで、ウジさんの知識と体験が、読者に伝わりやすいように書かれていて、ホント勉強になるー!!と感じるのです。
で、僕がこの書籍について、書評を書くのはおこがましいので、書評ではなく
僕が勝手に、感じたり想い出したこと
を3つほどお話ししてみたいと思います。
ロゴのデザイン・リニューアルを一度にできない場合の解決策_P.27
小規模事業者支援向けデザイン開発であれば〜どうしてもデザインの移行期間は避けては通れない。〜
この一文を読んだ時、僕は自分が20代の頃に犯したミスを思い出したのです。
当時ボクは、この”移行期間”を大切にできていなかった(待つことが苦手だったため)ので、これまでのお客様と新しいお客様の両方を大切にすることができなかったのです。
その結果、お客様が増えていくペースが本来4ヶ月くらいの期間で達成するようことを、倍はかかっていました。
ホント、20代の頃にこの本があれば!!!
そう感じた一文でした。
そして、今なら僕もわかるんです。
この問題は新規店舗立ち上げの時や、フリーランスの人が最初に仕事をスタートさせた時には起こらない問題だと。
しかし、何年、何十年と商売を継続していくと、必ず起こる問題でもあると。
(書籍の中でも書かれているけど、最初に考えておけばそういうことは少なくなる)
リポジショニング・リブランディングするタイミングの時に、既存客VS新規客の構図ではなく、移行期間を持つことによって「&」の発想になります。
というか「&」の発想を持っていれば、自然と”移行期間を大切にできるはず”なんですよね。
今は、時代の流れが早いからこそ、この移行期間を大切にしなくてはいけない。
改めてそう感じました。
時間を味方につけよう_P.57
〜しかしブランドとは3年、5年でフルモデルチェンジするものとは違う〜
ブランドって、刻印ですよね。
その刻印って現在は「信用」を表すものですよね。
やっぱり、時間をかけて神経を注いだものには、人は「信用」を与えると思うんです。
だから「今すぐ!売れなきゃ〜」的な話しだけでは、やっぱりスモールビジネスも、軽いものになっちゃうと思います。
軽く見られると、信用されないから…
一瞬は人気が出るかもしれないけど、永続性は持たないと思うんですよね。
先ほどの一文の続きに、
もっと先の100年後に心を向けばけれいけない。
と書かれています。
実際には、100年後の世の中がどんな風になっているのか?
そんなことは、今生きている誰にもわからないことかもしれない。
けど、自分がどんな仕事や生き方をしていきたいのか?
未来に!お客様に!何を届けたいのか?は、”いま”自由に考えることができます。
この本全体が、デザインという視点から、スモールビジネスにおいての過去と現在、未来をつなげてくれる。
そんな印象を強く受けています。
女性の行動パターンを理解して、戦略的にデザインする_P.71
「〜つまり簡単に言えば、女性はケチだが同時に浪費家である、ということだ。合理的ではないし、論理的ではないが、良いお客さんであることは間違いない」
という一文があります。
この一文は、スモールビジネスを営んでいる、このブログの読者の方ならリアルな体験として共感してしまうと思います。
また、美容師さんは、イタいほどわかってしまうと思います。
そんなシーンを現場で数えきれないくらい体感してますよね?
僕自身、セミナーを開催する際に、必ず「感情」を感じるようなワークを入れたり、男性性(だんせいせい)と女性性(じょせいせい)の統合を目指すのは、やはり、これからはどんどん女性の世界になると思うからです。
女性の世界になるというのは、今までよりも「論理」的でないかもしれないけど、
とても効率の良い世界がやってくる
ということです。(僕的には)
それは、ケチと浪費家という、相反するものを女性は自然とバランスよく使い分けられるからです。
ケチでは、面白くない。
浪費家では破綻してしまう。
片方だけでは、人生も経営も通用しない時代だと思うんです。
この章を読んで、自分のスモールビジネスと、女性がどう関わっているのか?
はたまた、これからどう関わっていくのか?
そんな想像をするだけで、スモールビジネスの経営者やマネージャーは、昨日までやっていたことをやめなくてはいけないコトに気がついたり、逆に新しい取り組みができそうです。
最後に…
デザインって、意識するかしないかは人によるとは思うけど、常に自分の側にありますよね。
で、著者のウジさんは、デザインに求められているのは「問題解決」だよね!というメッセージをどの本でも一貫して伝えてくれています。
僕は、いつもウジさんの本を読んでて思うんです。
問題を生み出すデザインが多くあることを知っていて、問題を生み出さないために、何をどのようにしたらいいのか?すごく考えているんだな〜。と…
そして、それをこんなにわかりやすく”伝える”ということは、きっと人の気持ちを凄く大切にしているんだなぁ〜と。
そう感じるのです。
だからこそ、デザインがどんな問題を生み出してきたかを知って(過去)、尚且つ、デザインで未来を創ることが可能だ!というメッセージをいま(現在)僕は受けとったようにも思います。
実際は、この本の熱量が凄いので、かなりじっくり読んでる僕です。
そんな、僕から「普段あんまり本を読まないかも〜」というような人のために、僕自身がこの本を読んでいる時に頭でイメージしている図(普段セミナーで使っているスライドの一部)をシェアしますね。
僕的なこの本からの学び方ですから、参考程度に…
この本は、ビジネスの「デザイン×問題解決」という切り口で、次の4点がとてもわかりやすく書かれています。
- ポジショニング
- ブランディング
- マーケティング
- セールス
この4つがヒストリーとなってつながる。
さらにデザインという「視覚」によって、そのヒストリーが認知されていって、お客様の役に立つことが書かれてると思いました。
なので、このスライドを頭に浮かべながら読むと、僕にはしっくりくるのです。
デザインとマーケティング
そして関係性と伝わる
そういうことに興味関心のある方には、オススメすぎる一冊です。
最後までお読みいただきありがとうございました♬