『問題解決のあたらしい武器になる視覚マーケティング戦略』 ウジトモコさんの本を読んで〜
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田口 淳之介
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田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
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ビジネス書は読んで実行に移すものだから、出会うタイミング・読むタイミングを大切にしたい…
僕はそんな風に感じてます。
そんな僕が 今月(2014年9月)「これだ〜〜!!」と感動したのが、
ウジトモコさんの新刊 『問題解決のあたらしい武器になる視覚マーケティング戦略』という本。
『問題解決のあたらしい武器になる視覚マーケティング戦略』のすごいところ
この本のすごいところというか、感動したポイントを一言で言うなら
デザインと組織のマネージャーの架け橋になるヒントがぎっしり詰まってるところ だと思います。
ビジネスはとかく、ロジカルに考えることが優先されますが、それはビジネスを円滑に進めるためのものであって、あくまでもビジネス展開の半分だと思うんです。
もう半分…いやそれ以上に”感情”が占める割合が多いと思っています(特にスモールビジネスでは!)
では、なぜそこまでビジネスマンたちはロジックを発展させてきたのか?
これは僕の推測ですが「感情」という言葉にはしにくい(またする必要のないかもしれない)ことを、説明するために、ロジックを発展させてきた…(購買は感情だから)
そして、いつの間にか大切だった感情を説明するためのロジックが、
ロジックに翻弄されはじめる
そんな感じのことが起こったんじゃないかな〜と思うんです。
しかし、iPhoneの誕生とともにそれまで隅に追いやられていた「感情」が掘り起こされた。
どんな感情かというと、ビジネスもカッコ良くて良いんだ!オシャレでいいんだ! と。
(あくまでも僕の推測ですが)
そうなると、これまで「デザイン」とは特殊な業界やデザイナーのためだけのものだったのが、一般の人達にも身近なものになります。
そうすると…
なんとなく自分が仕事で必要で、制作している資料などが
「ぱっとしない」とか「ダサい」と思えてくる。
または、ダサいことをクライアントに指摘されてしまう。そして、それが原因で売上を落とすこともありうる。
そんな体験が生まれてくる人もいると思うんです。そこで、
「じゃあ どうすればいいの?」
と。なりますよ…普通は。
だって、デザインはデザイナーのもので(これまでの考え方をしてる)ビジネスをしてる人からしたら、
「デザイン料金」っていうのは一番不確かなコストだと感じているから、そこはなるべく安くしたいところだった。というのが正直なところですもの。(特に中小企業とかは)
でも、実際に内容とセンスのバランスをとったプレゼン資料を創ってみよう!となったら、全然自分でできない。
その「じゃあ、どうすればいいの?」に応えてくれているのが、この
「問題解決のあたらしい武器になる視覚マーケティング戦略」
という本だと感じています。
僕は読んだ後どうなったの?3つのポイント
著者のウジさんは、ロジカルに考えることに慣れてきた人のために、デザインという感覚的なものをロジックによって伝えてくれました。
なので、読んだ後 僕の思考も感情もスッキリしたのですが、具体的には
- デザインの必要性と扱い方が理解できた。
- 自分にも少しならできそうと感じた。
- デザイナーにデザインを依頼するとき、的確に想い&考えを伝えられそう!
と、感じました。特にⅢの部分は時間効率をかなりあげられそうです。
また、この本の見出しは全部で13+1あるんですが、その見出しを読むだけでも自分のビジネスのどこかに変化は起こせそうな!!ワクワク感がありました。
実体験からみんなに読んでもらいたい理由
僕、日頃から色んなメーカーさんと資料のやり取りをします。
美容業界の大手と言われるところ。
中には、外資系の誰もが名前を知ってるようなところとも。
そんな大きな会社ですから、もちろん「商品パンフレット」はすごく立派です。
そのようなパンフレットには「視覚マーケティング戦略」にも記述されている、トンマナもしっかり考えられています。
しかし、それを説明したりする営業マンのパワポ資料。
いざ現場で商品のよこに置くようなPOPなどは本当に(愛を込めて言ってしまうと)
ダサい!!
ものが多い。
僕は、何度も「もっとセンス良いいものをください!」とメーカーさんやディーラーさんに伝えてるのですが…。
伝えた人には、「僕の趣味趣向の話し」くらいにしか捉えられていないと思うんです。
(僕の真意はエンドユーザーにつながるための橋をちゃんとかけようよ!ということなんですが)
なぜなら、まだまだ デザインがお金を生んだり(はたまたお金をなくしたり)していることに鈍感な業界なんだと思います。
本当は僕らの業界はヘアデザインでご飯食べてるんだから、そこは世間をリードしたいところなんですが…
また、伝えたところで「どうしたらいいのか?」までを営業マンに伝えるのは僕の担当範囲外。
(当然だけど)
そして、何よりも(これは本でも触れられてる根幹だと思うけど…マーケティングの!》
「デザイン」の良い悪いというジャッジは「お客様がする」ということ!
もっと言うならば、もうすでにジャッジされているんです!
そしてそのための対応が(会社や営業マンには)根付いていないのかもしれません。
例えば飲食店ではお客様からの「接客」に対するクレームが入れば、すぐ対応すると思うんです。
しかし、「メニュー表のフォント&写真が食欲をそそらない」というのはクレームという声にはなりにくい。
しかも、すぐに修正できる環境にいる人は少ないのかもしれない。
(たいていは業者にメニュー表を創ってもらっていたら、それだけでお金がかかっているから修正にもお金がかかる。はたまた、自分で創っていればそこまで気にしていない人が多い)
そんなことから「売り手」の意識の中で、デザインとサービスが切り離されてしまっている。
しかし、しかしですよ!
同じ人物が「買い手」になった時には、購買理由の中で「デザイン」は大きなシェアを含んでいると思うんです。
このギャップを埋めてくれるのが、この本なんだと思います。
ロジックとデザインのセンターポイントみたいな「ちょうどいい!」と感じる場所があるんだよ!
そこに立つには「視覚マーケティング戦略」はバイブルになるよ!ということをビジネスしてる人 みんなに知ってもらいたいです。
まとめ
最後にマネジメントに関わるスモールビジネスの経営者・マネージャー・店長さんなどには必読の書だということをお伝えしておきたいと思います。
実は、僕は3年前からある実験を行なってきました。
それは 社内 テストマーケティングと呼んでいるんですが、例えば 従業員に継続を促す場合の声かけ。
例をあげると「ブログを書こう」というテーマだったとします。
僕は定期的にfacebookの社内グループで「ブログを書こう!」という同一の写真を流しています。
たいていこの場合は、僕が写真を加工したものですが。
その写真はアイコン化されているので、明らかに”テキストのみの投稿”より反応がいいわけです。
そのアイコンを見れば、ある日のミーティングを想いだす。とか、ブログを書く目的がよみがえってくるとか…
僕はこの写真・絵がもつ力を社内テストマーケティングで嫌って言うほど感じました。
それと同時に企業にとっての”継続のコツ”も掴みました。
そんな体験から、著者のウジさんが
視覚を制するものは、ビジネスを制する。
と伝えている部分に深く共感し、また”学びを深めよう!”と思うのです。
「お客様に訴えかけたいことがある!でも、いきなりはどうしたらいいのかわかんないし…」みたいに感じてる人は社内でデザインを意識して従業員に訴えかけてみる。
そこで色々とボロかす言われて(僕はけっこう言われながら学習しました(笑))修正して、スタッフに受け入れられたものをお客様にお届けするのがオススメです。
ある意味で失敗なく、みんなも巻き込めての発信コンテンツになるから、このやり方が一番の近道のような気がします。
今後も僕の、デザインとマーケティングのセンターポイントを探す旅は続きそうですが、片手に『視覚マーケティング戦略』 を持ちながら、色々と試していきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました♬