部下を活かすも殺すも経営者しだい!?〈部下が成長するトレーニングには3種類ある〉
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田口 淳之介
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田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
どこのどんな経営者だって…
スタッフには成長してもらいたい!
そう思っていますよね。
ボク自身、いまはあまりそんな風に思わないんですが…
(この理由は記事の最後にお伝えしますね)
10年前くらいは『部下に成長してもらいたい!』という一心で色んなことを試していました。
色んなことを試していく中で、コレに気がつきました。
コレと言えばコレ
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ボクがどう頑張っても『絶対に教えれないこと』に気がつく
ということ。
言い換えるなら、教えるコト自体大いなる無駄であり、悪であり、不可能なことに気がつくということです。
本人にセンスの無いことは教えても無駄
誰にでも必ずなんかの才能があります。
そのことを当人にやらせると『センスいいね〜』と感じてしまうものです。
例えば…
他者より修得が速いコトとか、やったことの無いことなでも、やる前からなんとなく意味がわかっているコトとか、他者とは見ている観点が違うとかです。
じっくりと仲間を観ていると、その人が持つセンスに気がつけるものです。
ボクが思うに『教える』という行為は、この才能を伸ばすことです。
才能を発見し、その才能を伸ばす協力をする。
それがスモールビジネスの経営者や幹部が行う、従業員教育ですよね。
(直接行うかどうかは別として。教えるセンスの無い人もいますからね。)
ということは、どれだけ正しい方法を伝えても、そもそもセンスの無い人には、元の”種”が無いわけですから、発芽しません。
よって、意味がないのです。
意味が無いだけならまだしも、部下が持つ”本当の才能を消してしまう”ことすらありえます。
しかし、世の中には部下の個性や才能を無視して、完璧なトレーニングマニュアルを作ることに意識を向けがちな人もいます。
トレーニングマニュアルはとても大切なものです。
また、そのマニュアルに沿ってトレーニングすること自体に価値があります。
しかし、そのトレーニングマニュアルは職種によって、成果として発揮のされ方が違うんです。
例えば、ある程度作業がシンプルで、接客時間が短いサービスなら(スタバのようなビジネスモデルなら)マニュアルはかなり成果に直結しやすいと言えます。
しかし、美容師さんの様な仕事。
技術職×接客業の場合は、成長過程でマニュアルを上手にこなせば、必ず売れっこになるかというと…
残念ながら、そうとは言い切れないものです。
それは接客時間が長く、お客様も様々な方がおみえになるので、マニュアルが効力を発揮する箇所が限定されがちだからです。
(くどいようですが、マニュアルは大切ではありますよ!)
お客様に選ばれ無かったリアルな体験から学んだコト
ちょっと話しは違うかもですが、ボクにはこんな体験があります。
あれはボクが22歳くらいの頃でした。
当時、ボクは美容院でアシスタント業をしていました。
とある会社の(当時、名古屋でノリニノッてる飲食店)幹部の方がご来店されたんです。
そのお客様がボクに『爪切り無いかな?』とおっしゃいました。
ボクは『少々お待ちください』とお伝えして、少し考えました。
『店に爪切りはあるけど、みんな(スタッフ)が使っているものだしなぁ…嫌だよなぁ〜、そんなの渡されても』
と。
で、すぐに近くのドラッグストアに走っていって、実費で爪切りを購入して、新品の爪切りをお客様のところに持っていったんです。
すると、お客様は『君はナニか特別にサービスを勉強しているのか?凄いね!!』みたいな感じで、すごく喜んでくれて、なおかつめちゃくちゃ褒められたんです。
ボクも嬉しくなって、心の中で
『ボクがこれからシャンプーとか指名されるんだろうなぁ〜』と期待していました。
というか、そう確信していました。
しかし、実際は…
ボクの同期である女性アシスタントがシャンプーやマッサージを指名されてたんです!!
それも〜〜〜〜
なぜか、その同期はそのお客様にほぼタメ口(笑)
しかも、めちゃくちゃ仲良い!
可愛がってもらいまくり!!
ボクは驚愕しました。
『あのお褒めの言葉はなんだったんだと!!!!』
でね。
もし、マニュアルにするなら…
きっとボクがとった行動が正解であり、マニュアルにしやすいと思うんです。
でも、現実は違ったんです。
彼女はお客様に愛されていたし、彼女もお客様を愛していたんですね。
(男女のことじゃなくてね。)
で、ボクはというと〈正しい行動〉レベル止まり(笑)
その瞬間、売れたのは間違いなく同期の方だったんです。
もちろん、コレは極端な話しですよ。
そして今ならわかります。
キャリアと共に、ボクと彼女がとった表現のどちらも身に着けてなくてはいけないし、お客様にあわせて表現していけばいいということが。
話しが少しそれましたネ…
戻します。
ナニが言いたかったかというと、同期の彼女には『人と仲良くなるセンス』があったのです。
ボクには『サービスの質を向上させる』というセンスがあったんだと思います。
で、もしボクが彼女の真似をしていたら、とんでもないクレームをもらうはずなんです。
当時はね。
逆も真なりで、彼女もボクの真似はできないし、そもそも思いつかないと思うんです。
これが個性であり、センスです。
だから、正しいことを教えるのと同時に、部下(従業員)の個性をみつけて、その人が一番伸びる指導をしていくのがベターかなって思うんです。
部下を活かすも殺すも経営者しだい!〈3種類のトレーニングを頭に叩き込む〉
ボクは自分自身の経験。
そして、部下の売上げを創ってきた経験。
そして顧問サポートで、様々なクライアントの会社の従業員をサポートしてきた経験から、トレーニングには次の3種類があると思っています。
- 才能を引き出す・伸ばすためのトレーニング
- 最低限できるようにするためのトレーニング
- 部下をダメにするトレーニング
本当は、ひとつひとつ解説したいのですが、すご〜く文章が長くなるので、またの機会にお話ししますね。
ただ、自分自身が部下にナニかを教える・伝える時にどのトレーニングや指導を提供しているのか?
ぜひチェックしてみてください。
ボクが部下を伸ばしたい!と意気込んでいないわけ
部下を伸ばしたい。
そう、思わないわけじゃないんです。
ただ、部下を伸ばすなら『まず自分が先だな』と思うんです。
自分が成長した分だけ、仲間の良いところやセンスの光る場所って見つけやすいんです。
また、それを自然な流れでカタチにしていくサポートができるんです。
だから『あいつを伸ばすぞ〜』と力むくらいなら『ボクから成長しよ!』とリラックスしてる方が、何百倍も楽しいしストレスが少ないんです。
『誰かをナントカしたい!』って、結局のところ『他人をコントロールする』方向に向かいやすいので、やめました。
もし、あなたが部下や後輩の成長に関して、イラついたり、ゲンナリする気分を味わっているなら、ほんの少しだけ。
ほんの少しだけでいいから、部下に向けている視点を自分に戻してみるといいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました♪