インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ_を読んで考えさせられたコト
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田口 淳之介
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田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
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「インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ」
というちょっぴり長いタイトルの本をご存知でしょうか?
昨年くらいから、インターネットについて述べられている本をちょくちょく読んでます。
特に著者さんがインターネットを活用していて、何をどう感じ、どのような未来を考えているのか?という本は、今は読んでおいて損はないと思うんです。
で、今回は「インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ」を読んで僕が考えさせられたコトを記事にしていきたいと思います。
著者 小林弘人 (著), 柳瀬博一 (著) ←対談形式の本です。
【目次】
1章 ウェブとSNSで世界は「原始時代」に戻った?
2章 「誰でもメディア」から「誰でもメーカー」へ
3章 ハイテク・バーバリアンだけが生き残る
4章 デザインを制する者が市場を制す
5章 未来を予見できない時代の組織論
6章 フリー/シェア以降の新ビジネスモデル
7章 「SF力」で未来を編集せよ!
この本は隅から隅まで、時代を感じ未来に何ができるか想像していくコトが考えやすい書籍なので、切り取って話すのは難しい気がします。
がっ!その中でも特に僕が感じたことをまとめました。
4章 デザインを制する者が市場を制す「デザインと物語のマッチング」で感じたこと
アウディはデザインが自分たちの商品価値の中心にあることを戦略的にわかっていると思う。 P.164 抜粋
この文章はすごく大切なんだと思います。
僕は常々、これからの日本が江戸時代みたいに”コミニュティ”の概念が強い時代になっていくと思っています。
そして、江戸時代にもう一つ似てくるのが、文化の中でも「デザイン」が重視されてくることだと思うんです。
江戸時代って、世界的に有名な日本の絵画を生み出してますよね?
そんな感じで、大量消費の反対にあるのは文化の成熟なのかな?って思うんです。
で、それがはっきりとわかりやすいのが、「デザイン」なんだと思います。
僕は「ヘアデザイン」を扱う美容院のマネージャーもしています。
だから特にそう感じたかもしれませんが、デザインとは本来「価値」の塊です。
「ヘアデザイン」に限っては、素材をお客様に持ち込んでもらい、それを加工する「完全オーダーメイド」の商品です。
いま、美容院は大量消費・コストから考えるビジネスの形の終焉を迎えていて、それを続けようとしてる人たちは、心もキャッシュフロー的にも苦しんでいます。(全員が全員では無いです。もちろん)
しかし、「デザインの大切さ」を取り戻した人たちは、心がいきいきしてきて、結果も変わってきています。
ただ、ここに現実の落とし穴があって、大量消費の時代の真ん中を歩んできた人達は、そんな簡単に「デザイン」にだけ戻るコトが難しいのです。
もちろん、デザインを愛してきた人達だし、デザインがすごく大切なことはわかっていても、それを戦略的にビジネスの中に取り入れ、つなげることが難しいのです。
なぜなら、デザインと生産性は「相反するコト」のように感じてきた時代に、美容業界は発展したフシがあるからです。
その証拠に、業界の経営雑誌に「デザイン」を中心とした幹部教育のことは全くと言っていいほど記述されていません。
デザインは美容師がするもの。幹部は「数字」を管理する。そんな雰囲気があったのですね。
しかし、この本で語られている「アウディはデザインが自分たちの商品価値の中心にあることを戦略的にわかっていると思う。」というのは、これまで美容業界がどっかバラバラに扱っていたものを一つに統合したのが「アウディ」だよ。ということが書かれていました。
しかも、それを「戦略的」にです。
この戦略的には、別の機会に記事にするとして、デザインを中心としたアウディの話しは、アウディの売れ行きをみているとすごく納得です。
ちなみに、名古屋は高級車の数がハンパじゃなく多いです。
その中でもアウディの増加はとんでもなく凄いです!!
5章 未来を予見できない時代の組織論で感じたこと
会社の垣根を超えた横のつながりも大事という章の
ちょっとAKBっぽいんだよね。実はAKBってレイヤーであって個々人の所属する芸能事務所は、みんなバラバラなんだよね。 P.212抜粋
この概念はごく知らない間にTVなどを見てると、僕らに浸透してると思うんです。
もっと言えば、アイドルなんかの卒業が軽くなってるんですよね(一般の人には)
もう、全てが軽くなってる。
そして、その軽さの向こうに「マーケティング」が見えたりする。
実際見えなくても、そういう言葉がネットで飛び交ったりする。
すると、それがごく当然の時代に10代・20代を送ってる人達が「会社」に所属することを重く捉えるか?と言ったら、絶対ないと思うんですね。
だから、雇う側と雇われる側の意識のずれは、普通にしてたら拡大していくと思うんです。
じゃあ、雇う側はどうしたらいいのか?というと、会社の垣根を超えて、業界のことや社会のコトを考えて、それにマッチした動きをしていかなくてはいけないと思うんです。
その感性とマッチングには30代の経営者・マネージャーが一番適応しやすいんですよね。お金をかけるより「軽いノリ」を形にしやすい世代だからです。
ただ、「軽いノリ」の向こう側に「人とのつながりに感謝する」という大前提が必要なので、30代の方でも「上の人には可愛がってもらっている」というだけじゃ無理なんです。
逆に「年下とは、仲良くやってる」だけでも無理なんです。
どっちもやっていて、どっちの言ってることもわかって、どっちの言ってることにも「違和感」を感じてないと、”形にするのは難しいかなぁ”と思っています。
ようは、重い・軽いのどちらもわかっていないとダメなんですね。
まとめ
本の紹介というより、この本を読んで僕の考えてることを書いただけの記事になってしまいました…がっ!
こうやって、色々考えさせてくれる本なんですね。
「インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ」は!
あまりも一年単位で変化の激しい時代なので、今やれることは勉強して、自分で考えて、コストをかけるよりも知恵を振り絞って、試してみる。
で、うまくいったら大きく動く。
うまく行かなかったら修正する。という、ごくごく当たり前のコトが、一番の成功方法なんだと思います。(個人的には)
そうすると、ブログの記事も「当然のことだろ!」ということしか書かなくなるわけで、そこは少しジレンマですが(笑)
一発でボ〜ンと色んな商品やサービスが当たるように見えるけど(インターネットのせいで)その裏は、逆に基本的で、着実なコトが求められている時代だと思っています。
特に、地域密着型のスモールビジネスでは!
最後までお読みいただきありがとうございました♬