私の仕事は〇〇です!意外に言えない人が多い理由は?
田口 淳之介
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ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
唐突ですが、有名な話しに3人の石工の話しというのがあります。
(有名な話しなので、知っている方も多いと思いますが…)
僕自身、新しい仕事にとりかかる時や、マネジメントに迷った時にいつも自然に思い出す話しです。
ある日、3人の石工が何をしているのか聞かれ、3人はそれぞれこう答えました。
・第一の石工 「私は石工で,レンガを積み重ねています。短調で面白くない仕事です。」
・第二の石工 「私は一時間に15ドル稼ぐために働いているのです」
・第三の石工 「私はこれから長年にわたってここに建ち続け、訪問者たちに精神的な憩いの場を提供する礼拝堂を作っているのです」
3人の石工は同じ作業内容でも、思っていることや考えていることは全然違います。
そして、第三の石工は自分が誰に(なにで)貢献していくかを決めているのが特徴です。
この話しはよく、自分の仕事の意味を考えよう!的なところで寓話として使われます。
僕自身、マネジメントに関わりだした最初の頃「店長・マネージャー」は何をすればいいのかわからず、この話しを(自社・他社・異業種問わず)社長はじめ、スタッフに聞いてまわるようになりました。
(周囲の人が何をしてるかがわかれば、自分が何をしたらいいのかわかるかも?と思ったからです)
しかし「社長」と名のつく人でもこの質問にシャッキ!と答えてくれる人は案外少ないことに当時は驚いた覚えがあります。
よく聞いたのが、
- 「儲けるため」
- 社員に給与を払うため
- 社員を守る
- 他社・銀行などとの交渉 etc…
殆どの人が、お金に関することか、スタッフを守る的なことを答えました。
4番の「具体的な行動」を話してくる人もけっこういました。
そして、僕の中で疑問が浮かびました。
なぜ、この質問に答えていないのに、社長たちは仕事(経営)ができているのか?
さらに質問を続けていったり、様々なこと(時代の流れ)を調べていくと、答えは寓話の中の第二の石工の感覚でも、充分に儲かった時代があったということです。
ということは、みんなが「お金」のことをだけを考えていても、なんとかなったということです。
確かに、第三の石工の意識を持っていたとしても、お金が無いと仕事は続けられないので、お金を稼ぐということがしっかりできていれば、会社はなんとかなるわけです。
しかし、同時にその社長たちが口を揃えて言うのが、
「今の若い子は物欲がないもん。。。もっとお金が欲しくないのかなぁ〜」というため息まじりのボヤキです。
この社長たちからしたら、スタッフがお金やモノを欲しがってくれないと、スタッフをどうやって鼓舞していけばいいのか、パニックだったわけです。
仕事を進める上で大きな大きな動機として機能していた「お金」が世代によって動機としてその存在感が違う!
例:感覚の違い
昭和の人=もっともっとお金欲しい
平成の人=最低限のお金は必要
そうすると、
売り上げUP!と話す社長と共感しないスタッフ
という負のスパイラルが始まるわけです。
負のスパイラルには「ただ分かり合えない」をスタートとし、
・世代による「仕事に対する意欲の見せ方」
・旧世代なら我慢していた「普通のコト」が、全く我慢できないスタッフの誕生。
と社長のパニックをさらに拡大させていく働きがありました。
僕はこのリサーチから、2つのことを考えて実践するようになりました。
まず、第一に僕自身が第三の石工と同じ感覚で働く。ということです。
自分自身が仕事を通して創造していくものは、誰の何の役に立つのか?
これを考えながら仕事する。
実際考えだしたはじめの頃は、決めた!と思ったら1時間後には違う考えが浮かんでしまうようなブレブレしちゃう時もありました。
しかし、それでも考えながらやっていると、方向性がいや〜なぶれ方をしなくなりました。
第二に、マネージャーは第一の石工から第三の石工のような人が存在することを受け入れ、それぞれに合わせて話していくことが大切だと考えるようになりました。
第一の石工(のようなスタッフ)には、仕事の楽しさを。
第二の石工(のようなスタッフ)には仕事の意味(誰に何で貢献するのか)を。
第三の石工(のようなスタッフ)には、同じように思い考えられる人を育てるにはどうしたらいいのかを。
このことを意識するだけで、チームの中に成長のストーリーが生まれました。
自分の仕事は〇〇です。と第三の石工みたいに答えられるかどうか?時々時間を創って自分にチェックするのは大切な習慣かもしれませんね。
これが明確になればなるほど、自分の世界観がはっきりしてきて、経営者・マネージャー・店長の仕事は楽になると思います☆
最後までお読みいただきありがとうございました♬