世界で一番マネジメントをするのが難しいのは「デザイナー」
田口 淳之介
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ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
Designできる人=デザイナーさん
それが、ヘアデザイナーでも洋服のデザイナーでも、webデザイナーでも、DTPをする人でも、とにかくデザイナーさんとは「難しい」ものですよね!?
最近、仲間(後輩)が東京で、友人のアーティストのお店に行ったらしいのです。
そこでは、そのアーティストさんの洋服を販売してるらしいのですが、もう「さっぱり意味がわからない」と感じたらしいのです。その世界観が。
で、彼女が言うには
「アーティストは0から1を生み出してくる。でも、私は「制限」が欲しいと思う。」と言ってきました。
どういうこと?と聞くと、
例えば12色の色鉛筆があって、「3色しか使ってはいけません」という制限があったほうが、絵を書きやすい。」というのです。
僕は「なるほど~」
そんなコトを感じて、そんな風に説明できるようになったんだ!
うん、すごく成長してる!!!
と嬉しくなりました。それと同時に、考えさせられました。
確かに、美容師さんのお仕事はお客様からのオーダーがあってスタートします。
(アーティストは自分の頭の中にある「世界」を表現しますよね。商品になるかどうかというより。デザイナーはオーダーからスタートします。)
髪質や、時間、予算など様々な制限がかかって、その中でゴールを決めて進めていきます。
その制限があって、初めて「アイディア」が生まれてスタートします。
僕の仕事「マネジメント」も全く同じです。
制限を感じてゴールをイメージして、そこからアイディアが降りてきて、具体的な行動をしていきます。
デザイナーとは「制限」を感じて、その制限を自らのアイディアと行動で打ち破る人たちです。
で、本題です。
そんな人をマネジメントするのは「難しい」ということです。
この表現は正確ではありません。もう、殆ど「不可能」です。←コッチの方が正確。
逆説的ですが、マネジメントできてしまったら「その人はデザイナーとしては先がない」ということです。
なぜなら、デザイナーには制限を感じて「イライラ」する時間が絶対必要なわけです。
そして、それを打ち破るアイディアを実行する「ワクワク」する時間も必要です。
1人の人間の中で真逆のものがあって、それを統合していくわけです。
そんな人をマネジメントできますか?
その集団をマネジメントできますか?
そこからさらに、美容院は特別です。
デザイナーが「接客」もしています。
普通、デザイナーは「デザイン」に集中できるし、社交的なコトが(特に若いうちは)苦手な方も沢山います。
しかし、美容師はデザインを創りながら接客もしちゃうので、メンタルがとっても強くなっちゃいます。
そのおかげで殆ど「自己完結」していく生き物になっちゃいます。
そんな人が何人もいたりするのが「美容院」です。
なので、普通のマネジメントではどうにもなりません。
僕は、100冊くらいはマネジメントの本を読みましたが、デザイナーのマネジメントに言及してるものは殆どありませんでした。
なので、一般的なマネジメント理論をそのまま美容院で使うと、反発がすごかったり、離職が相次ぐコトを知りました。(色々試して、ヤケドしてわかりました)
ここまで読むと、「じゃあどうやって美容院のマネージャーはマネジメントしてるの?というか、Junは何してるの? 遊んでるの?」と言われちゃいそうです。
ということで(長くなりそうなので)次回は題して、「美容院のマネージャーの仕事」と特化した記事を書いてみたいと思います。
次も読んでね☆
最後までお読みいただきありがとうございました♬