大塚家具「お家騒動」はどこでもあることじゃない!?
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田口 淳之介
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毎日を「ありのままの自分」で生きていますか?
ありのままの自分でマネジメントすれば経営が変わる!
田口 淳之介 プロフィール
[副題 あなたにとって僕のことはどうでもいい]
この記事は2015-02-26に投稿されたものを修正加筆して投稿したものです。
ご存知、大塚家具の「お家騒動」
現在息子・娘さんに会社を引き継ごうかなぁ~と考えてる社長さん。
もしくは、子の立場にある方、この大塚家具さんのNEWSってどう感じていますか?
僕は、こう感じています。
こんなことは創業社長が親で、二代目が子供なら程度の差はどうあれ、
どこでもあることじゃないかなぁ〜
と…
というか、実際に色んな会社でさんざん聞いてきたことだし、ちょっとだけ違う立場ではありますが、僕自身も経験したことだからです。
しかし、NEWSになるというのは、大塚家具さんくらいの大きい会社だからですよね。
スモールビジネスの世界は、この騒動からみればホントに内々の小競り合いのようなものだと思いますが。
(もちろん、スモールビジネスの世界でお家騒動的なことをしている時の本人達は、世界一悩んでいる気持ちだと思いますが)
で、このお家騒動を”お父さん”・”娘さん”に肩入れせず、そこから感じる考えや感情を分析できると、すごくマネージャーや経営者の方の役に立てそう&自分の勉強になりそうなので、そこら辺を今回はお話ししていきたいと思います。
まずは、NEWSで流れている情報を整理
最初にUPしていた動画は見れなくなったので、新たにこちらを参考動画として
創業者の父 大塚勝久さん
- 方針 One to One サービス 高級路線
- 1969年 創業 一代で大塚家具を築く
- 娘を社長に任命
- 売上が伸びない
- 娘のやり方が気に入らない?(認められなかった)
- 辞めさせようとした(自分が任命したから、辞めさせるのも簡単。と思っている?)
- 親として記者会見を開く(親として私は間違ってしまったんかなと)
- ⇒ 今ココ
娘さん 大塚久美子社長
方針 IKEA的な低価格 カジュアル路線
- 2009年頃に社長就任
- 営業利益を回復させている
- 2014年に社長退任?
- 2015年にまた、社長に。
- 対立中
- ⇒ 今ココ
まず、前提として NEWSで流れていることは全体の数%くらいで、ことの真相は当事者しかわからない。という大前提で、学習の材料とさせていただきましょう。
創業者と2代めの喧嘩あるある
1.方針の違いで喧嘩
生きてる時代が違う2人。
見ている「成功」パターンも、お客様が持っている「空気感」の感じ方も全然違うんです。
だから、「もっと話さなくちゃ」と言って、話したからってわかるもんじゃないんですよ。
育った時代背景の違う2人って…
それより、お互いが
「今のことはわからない」
「昔のことはわかならい」
という自覚をもたないと、絶対に理解しあえないし協力しあえないと思うんです。(体験的に)
2.強烈な成功体験が許さない
人間は一度うまく行った方法に強烈に縛られる生き物だと思うんです。
その記憶を消すことは、並大抵じゃないと思います。
それは、その方法に並々ならぬ「愛着」を持つからです。
創業者の大塚勝久さんが、一人ひとりのお客様を大切にして売上を伸ばしたわけなので、それをIKEA的にされるというのは、アイデンティティの否定なのです。(お父様からしたら)
単純に「その方法はダメよ~」というような問題でもない。
しかし、売上を上げていくのが使命の現社長は、やっぱりそこへの配慮が無いんだと思うんですよね。
というか、ここまで争うというのは「お父様の大切なコト」だってわかってて、否定したい気持ちがあると思うんです。
そう書いちゃうと、娘さんが意地悪な女性に感じちゃうけど、決してそうではなく「それくらいお父様が好きで、大塚家具が大切で、それでいて許せない何か」があるんだと思います。
そう見ていかないと、この話しに登場する人がみんな頭がイイはずのおバカな人になっちゃいませんか?
3.いつまでも「子供扱い」する・される
会見で、お父様が絶対言ってはいけない。けど、本音を言ってしまったこと。
そういうのが僕はあると感じています。
それは⇒「親として私は間違ってしまったんかなと」
本音では、お父様は永遠に「娘」さんのことが娘さんなんですよね。
だからこんなことを言ってしまうわけです。
「子供」の烙印を押されながら、毎日 企業の社長をやる。というのは、大変なストレスですよ。
うまくいっても、失敗しても『娘』なんですよ!
このストレスは、絶対「娘」本人しかわからないと思うんです。
そして、それを受け入れるか、抗うのかも本人の決断です。
抗っちゃたから、お家騒動までなったんだと思いますが。
と、内面的にこんなことがあるんじゃないかんぁ〜と、僕は(あくまでも勝手に)を感じてしまいました。
ビジネスとして普通に考えてみると色々な?
例えば、IKEA的にして、いい家具店になったとして…
それなら顧客は「IKEA」に買い物に行かないかなぁ〜?という問題。
なぜ、大塚家具という認知された名前を(ブランド)を壊して移行しようとしたのか?
違う名前の会社にしたほうが、ポジショニングからマーケティングまでうまく行ったのではないか?
お父様は(創業者)は一人ひとりのお客様にコンシェルジュのようなサービスをする。というアイデンティティをなぜ後のモノに引き継げなかったのか?
「親として間違ってる」という前に、本当は経営者として「伝えるためにやること」があったのではないか?
(創業社長でこんなことやれてる人見たこと無いんですけどね。)
などなど。色々思ってしまいます。
仕事としての関係と親子としての関係がクロスオーバーしすぎていて、何がしたいのか?というより、何を目指しているのかが今いちわからないんですよね。
まとめ
この場合は
初代経営者×2代目経営者
・
親×娘
・
バブル期×物欲少ない時期
という、3つの問題がからみ合ってしまってるんですね。
僕の体験ではどっちも正解・どっちも間違い。というくらいニュートラルでいないと、絶対もめてしまうようなことだと思うんです。
そして、お互いがお客様に選ばれるような会社にしたいのに、このNEWSがお客様を離している。ということで、実は2人は共同作業を行っている。
皮肉ではないですが、悲しく、残念ですね。
そして、最大の問題は『経営権』で争ってる間は「お客様のことは関係なくなってしまう」という、大前提として、なんのために商売しているのかわからなくなってしまうことだと思います。
自らへの戒めとして、NEWSから学び、感じ取って記事を書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました♬